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Freelance UI Designer (Web & Mobile)

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最近の記事

業務委託でデザイナー採用に関わって得られた学び

昨年より、フリーランスのUIデザイナーとして活動しているtamuと申します。この記事では、去年から今年の春にかけて、業務委託としてデザイナー採用のゼロイチに関わる機会があり、そこで得られた学びについて備忘録を残しておきたいと思います。 背景フリーランスに転身したばかりの頃、当初はUIデザイン業務の前提で案件を探していましたが、とある会社との商談で「正社員のデザイナーを採用し、デザインチームを立ち上げたい。そこに並走してくれる人を雇用形態を問わず探している」というお話を伺った

    • デザインシステムへの取っ掛かりに関するメモ

      プロダクト開発の初期フェーズで、デザイナーが1人しかいない場合は良いものの、複数のデザイナーが関わるようになると、一定の決まり事が必要とされる。 もし、それらを定めずに無秩序にグロースを進めた場合、一貫性のない見た目や動作が蔓延し、ユーザーにとっても、開発者側にとっても不利益が生じる。 一貫性のないプロダクトは、ユーザーに不要な学習コストを強いる。目的のコンテンツへのアクセスに時間がかかったり、スムーズにタスクをこなすことができなくなる。開発者に対しては、余分な判断コスト

      • 会社のデザイナーチームで情報発信するメリット

        今はフリーランスのわたしですが、過去に転職する度「デザイナーブログはやった方が良い」と勧めてきました。 日頃の業務に忙殺されていると、そんな暇はないように思えるかもしれません。そもそも、書くことにハードルを感じるメンバーもいるでしょう。 しかし、それを乗り越えた先には、会社にとっても個人にとっても、投じた労力以上に大きなリターンを得られます。今回は、その具体的なメリットをご紹介します。 採用・ブランディングへの寄与デザイナーブログを始めたからといって、すぐに定量的な成果

        • デザイナーとして大切にしたい「そもそも」の視点

          ジュニアデザイナーが、与えられた課題をしっかりこなせる役割だとしたら、次のステージにはどうやって上がれるのだろうか。 わたしは、解くべき課題を見極められること。そして、場合によっては作らないことも選択できる。これが条件だと考えている。 デザイナーとして、経験を積んだり、新しい知識を吸収することで、「そもそも」という問いが浮かんでくるようになる。この「そもそも」というキーワードは、特に大切ではないだろうか。 そもそも、何がゴールなのか。 そもそも、解決したい課題は何か。

        業務委託でデザイナー採用に関わって得られた学び

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        記事

          UIデザイナーとして意識している仕事の進め方

          取引先で、ジュニアデザイナー向けに資料を作る中、わたしが意識している仕事の進め方を改めて言語化しておこうと考えた。 本から学んだこともあれば、上司や同僚との壁打ち、仕事の中での経験や挫折を元に価値観を作り上げてきた。もちろん、あらゆる場面で正しいはずはなく、あくまでも個人の見解である。 発散と収束を繰り返すプロダクト開発におけるデザイナーの強みは、素早く目に見える形に落とし込み、周囲を巻き込みながら共通認識を築き上げられるところである。 仕事で何らかの問題解決を行う際、

          UIデザイナーとして意識している仕事の進め方

          デザインシステムとアカウンタビリティ

          デザインシステムのプロジェクト推進においては、それ自体の設計や運用のノウハウは数多く公開されているが、経営層やマネジメント層へのアカウンタビリティ(説明責任)について解説された記事は少ない。 わたし自身、明確な答えを持ち合わせているわけではないが、これまでの経験を踏まえて、デザインシステムとアカウンタビリティに着目しつつ、プロジェクト推進の鍵となる要素について、考えをまとめてみたいと思う。 目的デザインシステムをやってみたい、というデザイナーは多い。直近で、デザイナー採用

          デザインシステムとアカウンタビリティ

          コンウェイの法則とデザイン組織作りへの示唆

          システムの設計は、組織構造を反映させたものになる。コンウェイの法則として知られ、エンジニアリング組織作りの文脈で、よく引用されている言葉だ。この考え方は、デザイン組織作りにも示唆を与えてくれる。 例えば、社内にデザイナーの人数が増えてくる中で、どのような組織構造にすべきかを考えるタイミングがやってくる。事業部に紐づけるのか、あるいは職能に紐づけるのか。当然、デザイナーだけを抜き出して考えるものではないが、画一的な枠組みに押し込むだけでは、落とし穴にはまる危険性がある。 コ

          コンウェイの法則とデザイン組織作りへの示唆

          駆け出しUIデザイナーにおすすめの図書リスト10選

          デザイナー採用のご支援をしている会社で、わたしのおすすめ図書をシェアしてほしいとお話をいただいた。以前からリストアップはしていたので、本来であればコピペで終わるところ、せっかくなら「なぜおすすめなのか」の背景と併せて社内でご紹介したかった。 そこで、稼働時間外のプライベートで、頼まれてもいないのに書評まで付けてリストを作った。完全に自己満足である。主にデジタルプロダクトの駆け出しUIデザイナーを対象に、わたしが実際に読んで役立った本をピックアップした。 尚、FigmaやP

          駆け出しUIデザイナーにおすすめの図書リスト10選

          未経験デザイナー採用の観点

          結論から書くと、「思考」「行動」「想い」の3つの力のバランスで判断すると良いのでは、と今のところ考えている。 思考ここでの思考とは、論理的・構造的な考え方や、コミュニケーション能力を指す。身も蓋もない話にはなるが、学歴の高い人や、いわゆる地頭の良い人は活躍しやすい。これはデザイナー云々というよりも、全ての職種に当てはまる話だ。 例えば、優秀な営業マンを想像すれば分かりやすい。業務経験を積む中で「ただ商品を売るだけではなく、顧客のインサイトや、本質的な課題を見抜いて提案すべ

          未経験デザイナー採用の観点

          企業はUXデザイナーに何を期待するのか

          UIデザイナーの先にはUXデザイナーがあり、UXデザイナーはUIデザイナーの上位互換、という認識を持った組織は多いのかもしれない。UXの解釈は組織によって異なり、期待値もそれぞれであるため、何が正しいというのも無いのだろう。 先にわたしの思うUXの定義を挙げておくと、直訳のとおりユーザーの体験そのものである。ここで重要なのは、それは主観的なものであるという点だ。つまり、UXは直接デザインできない。ただ、そこにあるだけである。 あなたのサービスは、あなたにとっては重要でも、

          企業はUXデザイナーに何を期待するのか

          デザイナー採用に現場のメンバーを巻き込むメリット

          採用業務といえば、人事やマネージャーによって行われる職場も多いだろう。しかし、デザイナー採用には現場のメンバーを巻き込んだ方が良い。前職の上司がこのスタンスで、わたしもマネージャーになる前からカジュアル面談や面接に関わらせてもらい、やがて同じ価値観を共有した。 面接をリーダーやマネジメント層で完結させているデザインマネージャーは、現場のメンバーも巻き込んでみてほしいし、現場のメンバーも、積極的に参加表明してみてほしい。これは組織にとっても、個人にとってもメリットになる。

          デザイナー採用に現場のメンバーを巻き込むメリット

          デザインレビューが機能する組織の条件

          これまで何社かで働いてきて、デザインレビューが正常に機能するためには、いくつかの条件が整っている必要があると感じた。 デザインレビューが機能する状態とは、デザインレビューによって、そのデザインが目的を達成するために、より効果的な状態へブラッシュアップされる機会になっていること。ひとまず、そのように言語化しておきたい。 上記を踏まえて、デザインレビューが機能する組織の条件、あるいは状態を、3つほど挙げてみる。せいぜい、N = 4、5くらいでしかないため、わたしのバイアスが多

          デザインレビューが機能する組織の条件

          UIデザインの学び方は、人・システム・繋ぎ方の3つを知ること

          6、7年くらい前に、美の構成学という本を読んだ。タイトルの通り「美しさを構成するのは何か」を要素分解し、体系的に示すことを試みた一冊であり、大いに影響を受けた。 他の学問と同様に、UIデザインを理解する上でも、構成要素の把握が重要である。そのプロセスこそが、ツールの使い方といった小手先のテクニックではない、本質への理解に繋がる道なのではないか。そこで、UIデザインの構成要素と、学び方を自分なりに考えてみた。 まず、UIデザインの定義をおさらいする。一言で表すと「人とシステ

          UIデザインの学び方は、人・システム・繋ぎ方の3つを知ること

          UIデザインは青写真という自覚

          デザインと実装のずれ、という言い方をたまに耳にする。デザインしたビジュアルに対して、実装が合っていない状態を指す。 これは暗黙的に、デザインしたビジュアルを是としており、仕様書として扱っている状態だろう。しかし、デザインツールで作ったものは、あくまでも「こうできたらいいな」という青写真でしかないと思っている。 そもそも、デザインしたビジュアルと、プロダクション環境での見た目を完全に一致させることはできない。ブラウザによっても差異があるし、デバイスの種類によっても、見え方は

          UIデザインは青写真という自覚

          UIデザイナーはいかにしてシステムへの理解を深めるか

          UIデザインとは、人とシステムを繋げる行為だと思っている。繋げるためには、人とシステムの間に立たなければならない。 当たり前の話ではあるが、人は人の理屈で動いている一方で、システムはシステムの理屈で動いている。よって、システムの理屈をそのまま押し付けられても、専門知識のない一般ユーザーは理解できない。 だからこそ、UIデザインは、人とシステムの仲介者として、あるいは翻訳者として機能する。仲介者となるためには、何が必要だろうか。人の関係性で置き換えれば分かりやすい。日本人と

          UIデザイナーはいかにしてシステムへの理解を深めるか

          デザインの単純化

          デザインは、どうやって勉強すればいいのか。まずやるべきなのは、言葉の解像度を高めることだ。デザインという言葉は、抽象度が高くあらゆる分野で使われるため、そのままでは扱えない。 理解するには、まず分類することが重要だ。そこで、美の構成学という本が参考になる。タイトル通り「美しさを構成するものは何か」を要素分解し、体系的に示すことを試みた一冊である。 初心者がやりがちなのは、デザインを単純化して扱い、結果として「自分にはセンスが無いから無理だ」と諦めてしまうパターンだ。 配

          デザインの単純化