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自分が「思ったほどの人」でなかったときにどう着地させるか?

以前、「特に自分のキャリアを考えなくてもいい人がいる」ということを書きましたが、それは自分の経験によるところが大きかったので、それについて書いてみます。

自分について知るのは、時間もかかるし、時にはがっかりすることもあります。そうやっていくうちに性に合った生き方にだんだん着地していくように思います。

〇私も人並みに努力してました(^-^;

今も昔も「あなたのやりたいことは何?」「自己実現に向かって生きる」みたいな言葉は巷にあふれています。自分もそういった言葉にいろいろ影響を受けて懸命にやりたいことを探していた時期がありました。で、いろいろやってみたような気がします。

私は今はそんなにやりたいことがない自分に気づきました(個人的に「Beタイプ」と称してます)。しかし、その昔は懸命にやりたいことを探してました。(やりたいことがある人を個人的に「Doタイプ」と称しています)目指してたんです(^-^;

Doタイプ、Beタイプについて

でも、いろいろ仕事してきて、「あれ、自分、Doタイプじゃなかった?」と思う瞬間がいくつもあり、今は「Beタイプとしていい感じに仕事していければいいのでは」と考えてます。

〇私が諦めたものたち

こうした考えの変化の中でいくつか諦めたものたちがあります。
10年以上、マネージャー職をやる中で、最初はこんな風にありたいと思って活動してきましたが、どうも私の得意分野は違ったようです。

※諦めたものたち
・リーダーっぽくいろいろ仕切って事を進める
・すごくロジカルに考えて素晴らしい企画を作る
・パワポもきれいで分かりやすく、素晴らしいプレゼンをする
・尽きるのことない素晴らしいアイデアを次々と出す。
などなど
※ベストを尽くそうとおもったものたち
・トラブル系が発生したら、なんとかそれなりに着地させる
・メンバーのみなさんの話をしっかり聞く
・企画など論理が通っているかとか、事実に不足ないかとか見る。
・チームのフォーメーションや業務構成を考える
・他の部門との調整や、連絡漏れがないか確認する。
などなど

〇性に合ったものを探す

今は諦めた仕事や活動についても、一応、20代のころから一通り頑張ってチャレンジしてみました。結果、うまくいかなかった、と同時に「なんか性に合わないな」というのがなんとなくボヤーっとイメージが残りました。ふわっと「これやりたい」「こうありたい」みたいなことがあれば、とにかくやってみる。で、そのうちのいくつかは、最後に「いやー、無理でしょ」という境地に至りました。

また、自分が得意でないことを自然体でやっている人たちを多く見ることで、自分の考え方も変わってきたように思います。つまり、世の中、

・呼吸をするかの如く、自然に文章を書ける人がいる
・自分の考える速度の何倍のものスピードでステキなロジックを組み立てられる人がいる
・しどろもどろにならずに人前で話ができる人がいる。
などなど。

それはそれでみなさん努力されているのだと思いますが、なんとなく、意思の力で無理やりやっている自分と違って、結構自然な感じでやっていて。で、「あ、自分じゃ全然無理でしょ」みたいに思いました。

〇実はそれほど頑張る必要もなかったかもしれない

自分が得意でないことについて、自分が何倍も努力して時間使ってやるよりは、その人にお願いした方がよさそう。&チームフォーメーションで考えると全体的にはその方がよさそうだし。

さらには、(Doタイプの人をdisっているわけではないです)Doタイプの方は自分のやりたい「これ」以外の仕事だと結構パワーダウンしているように見えることもあります。

Beタイプの私から見ると、「いやー、なんかこんなおいしい仕事もったいないなー」とか思うことがあり、そこに至ってやっと「なるほど世の中いろいろな人がいてちゃんと補い合いながら生きていけるようにできている」と思いまして。このあたりの個人的な気づきはどうチームフォーメーションを組むか、に生かされていきます。

今は、そもそも「やりたいことを探している」時点でそれほどやりたいことなかったんだろうな、と思います。

最近思うのは、「そもそも自分は性に合わないものを目指してた」「自分以外にも性に合わないものを目指している人がいるかも」というところです。チームフォーメーション上は、「やりたいことをやる」以外の人たちもとても大切なので。そう考えると、自分にも、他人にも「性に合った生き方」を目指してもらいたいと思い、メンバーの方とコミュニケーションすることを心掛けています。


おわります。

お知らせ
12月7日8日は大阪グランフロントで Cybozu Circus 開催いたします。講演やブースで話を聞く、SNSで実況を見る、同じような境遇の人に出会ったりする、いろいろな距離感、楽しみ方があります。
ぜひ、みなさまのお越しをお待ちしております。


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