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万人がキャリアについて考えなくてもいいんじゃないかと思っている件

自分のキャリアについて考えて活動した方がいい人もいますが、経験的にはキャリアとか考えなくてもいいんじゃないか、という人もいるような気がしてます。何事も全員に強いるのはあまりよくないかも、と思っています。
今日はキャリアを考えた方がいい人、そうでない人の違いについて書いてみます。
元々はサイボウズ社内向けに書いた内容ですが、ほぼそのまま載せています。

○ここ2~3年、キャリアについての意見や不安を目にする機会が。

ここ数年、社内でキャリアについて聞かれたり、社内のグループウェア上で言葉を目にする機会が増えたような気がします。(または、以前は見ても完全にスルーしていた。。。)と言うこともあり、もう少し、サイボウズにおけるキャリアや、それについて私が考えてきたことなどを書いてみます。

マーケ、営業、などの職種ごとには、もっと細かくどんな仕事をするかとか、いろいろキャリア案はあると思いますが、もう少し大きな視点で(ざっくり?)タイプによってキャリアの作り方が違うのではないかと考えています。

○そもそもキャリアについてあまり考えてなかった。私の場合。(その昔)

たぶん、10年以上前からサイボウズにいる人にとって、キャリアという言葉はあまりなじみが無いのでは、と思います。15年くらい前だと離職率も高く、自分のキャリアがどう?というよりは、人が足りないのでフォーメーション上、自分はどの役割を埋めていくか、みたいなところがまず念頭にあったように記憶しています。

また、戦略と部門の変更が毎年のようにあり、10年後、と言わず、そもそも来年何してるんでしょうね?みたいな感じでした。

クラウドが始まって10年、この方向でまずは頑張ってみよう、ということになり、今の方向性の元、どうキャリアを作るか、みたいなことが考えられるようになったと思います。

〇私的キャリアについての考え方(現状)

ここ10年、社内、そしてマーケティング部門も現在の形で来年も続くであろうことが想像できるようになって、どうキャリアを作るか、ということが考えられるようになった思いますが、キャリアについて自分の中の考えを整理すると、やっぱり「Doな人」「Beな人」でどう考えるか分けていたように思います。

Doな人 → 自分のやりたいことがありそこに向かって行動したい人
Beな人 → やることにこだわりはなく、よりよいチーム状態に喜びを見出す人

こちらにもう少し詳しく書きました。


■ Doな人
何かしらを成し遂げたい Do タイプな人は、自分が達成したいことについて、どうスキルを蓄えていくか、たぶん今までとは違ったやり方で達成するためにはどのような考え方、やり方をとるのか、というのを考えていただきたいと思っていました。

それを実現するやり方としては、一般的ですが「守破離」的にキャリアを作っていくといいのでは?と考えておりました。
「守破離」とは(コトバンク)

昭和の日本だと、何事も一人前になるのに10年くらいかかる、くらいのイメージでおりましたが、今はもう少し世の中の変化が早いので10年かけて一人前になるよりは、5年でなるべく学べるだけ学んで、かつ、学んでいく中から、他の人、他のチーム、他の会社の人のやり方、考え方を取り入れつつ変えていってもいいのでは、と考えています。

「破」あたりで自分らしい何かを作り始め、「離」の段階では社外に対しても新しい何か、自分なりの形を出していけるといいと思っています。

やはりその道のプロだったり何かを達成しようする人は、その人なりの「型」だったり「雰囲気」をお持ちのように思います。キャリアを積む中で自分らしい「型」とは何なのか、がっつり掘り下げていくと、新しい何かが生まれるのではないか、と考えています。

■ Beな人
自分がBeタイプだと自認しているからか、結構適当に考えていたように思います。

Beタイプの方にお勧めなのは、簡単に言うと「とりあえず、何も考えずに来た仕事を即答で請ける」というのがいいと考えています。(※請けるかどうか、というときは何も考えず、請けた後はしっかり考えて仕事しましょう、という意味です)

経験的にいうと、好き嫌いなく目の前の仕事一度やってみると、最初はスキルも経験もないので相当四苦八苦しますが、最終的には仕事が終了して思わぬ特技が身につくこともあるのではないかと思います。

サイボウズの場合は、誰かに仕事をお願いするにしてもそんなに無茶な仕事をお願いするわけではないので、新しく振られた仕事の中には何か発見があり、結果仕事の引き出しが増えていくものと思います。最終的には「〇〇さんは、とにかく何とか形にしてくれるよね」みたいなパーソナルブランドになるといいのではないか、と考えています。

で、結果としてはBeタイプの人は、うまく行けばいろいろ仕事が舞い込んでくるようになり、(かなり暴論ですが)正直キャリアについて考える必要がない、と思ってました。必要なのは、その役割で必要とされるスキルを柔軟に身に着けていこうという覚悟と、ちょっとだけ新しい世界に踏み出していこうという勇気かなー、と思ってました。

ただし、私もそうなのですが、結構仕事の範囲が薄く広く広がりがちになるので、「私何者?」「強みって何でしょうね?」みたいに思うことも多々あるかもしれません。

個人として考えるとそうなのですが、チームとして考えるとあらゆる状況においてその時点での内外の状況に応じて自分の役割を変更できるタイプなので、「チームプレイヤーである」という認識があってもいいのでは、と考えていました。何か、うまい名称があるとBeタイプの人ももう少し混乱せずに生きていけるのかもしれません。

〇とはいえ、詳細なスキルマップも作成始めました。

さて、以上のように「相当にざっくり」としかキャリアについて考えておりませんでしたが、クラウドが始まって10年、部署や役割についてある程度過去から未来に向けて継続性が形作られると、(つまり来年どんな仕事をするのか想像できるようになると)より効率的に学びたい、学んでもらいたい、という考え方になります。

というのを、私失念しておりまして、昨年くらいからオンボーディングや、必要なスキルの整理、明文化などを進めていきたいと思い、マーケ部門のみなさまに作成をお願いしてきているところです。

マーケのスキルマップ的なものは、多くの方がネット上でも書いてますが、そのまえに「まずは自分の人間性に会ったキャリアの考え方」が必要ではないかと思い、いろいろ書いてみました。


おわります。


おしらせ
サイボウズでは来る11月1日、2日に幕張で「Cybozu Days」を開催します。

製品は技術情報もお知らせしますが、ITツールを使ってチームをよくしようとする人たちの想いや、チームメンバーの何気ない雰囲気や気持ちを知るための使い方とか、人やチームに焦点を当てたセッションも多いです。

テレワークも増えた職場環境で「もう少し周りの人の存在を感じながら仕事したい」と思う方はぜひ一度サイトを見ていただけるとヒントがあるかもしれません。

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