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パーソナルブランドにつながる仕事の組み立て方

私、社内では直接お話する人を中心に、キャリアを形成していく一つの手段として「パーソナルブランド作りましょう」的な話をよくしてきましたし、今もしています。結構しつこくお話しているかもしれません(^-^;

で、そもそもパーソナルブランドとは何か、どうやって作るのか、一度ちゃんと言語化してみます。

巷にはパーソナルブランディングについてはいろいろ本も含めたコンテンツがあふれていると思っていて、あくまで自己流ですが、こんな風に考えてます、という話です。

〇(私的)パーソナルブランドとは何ぞや?

とってもざっくり言うと
 〇〇の業務(分野)なら××さん
 ××さんなら〇〇の業務(分野)をお任せできる
というのが複数名の心に想起される状態
、というように考えています。

例:「イベントなら〇〇さん」と言う場合に、ある特定の個人名が想起される状態

〇パーソナルブランドの効能

・なんとなく「チームの役に立っている感」が感じられる
パーソナルブランドができると、比較的得意分野の仕事が来やすく、ゆえに結果も出しやすい。また、少なからぬ人からアドバイスを求められたりする。その結果、自分もチームもハッピー、と感じることができることが多いと思います。

・新しい仕事がやってくる。
新しい領域の仕事をお願いするとき、多くの人はまず「できそうな人」に頼むと思うのですが、パーソナルブランドの方向性によっては「この新しい仕事、〇〇さんならできるかも」ということで、今まで経験したことのない新しい仕事がやってくるかもしれません。これは、自分の経験や仕事の幅を広げてくれることになります。

〇パーソナルブランドの要素

「〇〇なら××さん」と想起される場合どのような要素があるのか、分解してみます。

・当該業務やある領域について、社内一位とまでいかなくても、数名思い浮かべた際に名前が浮かぶ
・その業務・領域について、誰でも(というか誰も)代替することができない。または極めて少ない。

当該業務の範囲
これは、レベル感によっていろいろ差があって、
・社歴、職歴が浅い、または中堅クラスの場合
  自分の担当職務(かなり明確)の第一人者になる
   例:〇〇という製品のプロモーションの第一人者
・社歴、職歴も長く、任されている範囲が広い
  結構、ぼやっとしたくくりの第一人者的な位置づけ
   例:こういう守り系の仕事は〇〇さんだよね。

経験的には、パーソナルブランディングの確立された人ほど、この領域については抽象的な表現になっていくように思います。

〇どうやってそこに近づいていくか?

〇〇なら××さん、というレベルを目指す場合、それなりのレベルを目指す必要があって、どこから組み立てるとそこに至ることができるのか、ということですが、私の場合は「できる」「やりたい」「すべき」を使って組み立てをしようとしています。

※ここからは、自分のパーソナルブランド作りというよりは、上司の観点で、パーソナルブランドを作ってもらうためにどんな仕事をお願いするか、という視点に変わります。

・まずは「やりたい」から

ある特定領域に精通したり、スキルを高めるためには、まずは自分が前向きに取り組めないといけない。このため、「なりたい自分」「やりたいこと」を聞いて、その方向でできる仕事をお願いすることを考えます。

他人よりもこだわりを持ってできそうな分野は何なのか?そんなところも含めて広げたり深ぼったりします。

・でも「できる」が中心位置を占める

結構重視しているのが「できる」です。「やりたい」もとても重要なのですが、社内やゆくゆく社外でもでもそれなりの高いレベルと認識されるためには、できること、得意なことで結果を残す、スキルをさらに磨いていく、というのが実は結構近道ではないかと考えています。

「得意なものは何ですか?」「ずっと続けていても苦ではないものは何ですか?」も聞いて、自分にも他人にも明確化していただきたいと思っています。相対的に「ここだったら負けない」ものは何なのか、広げたり深ぼったりします。

そのほか「想定よりも出来が良かった仕事」みたいなものがあれば、伸ばせる可能性あるかもしれません。

・「すべき」で組み立てる道もある

私のような「Beタイプ」(やりたいことに特にこだわりのないタイプ)の人は仕事にこだわりがなかったりするので、やりたいことを聞いても「自分でできることがあればやります」とか答えてしまって、やりたいことがわからなかったりします。

そういう場合は、チームの中で「すべきこと」の中から「できそうなこと」を探して仕事をお願いすることが多いです。

Beタイプ、Doタイプについてはこちらに詳しめに書きました。


・パーソナルブランドにつながる仕事の組み立て方

「やりたい」「できる」「すべき」が一致した仕事があれば一番いいのですが、毎度そういう幸運があるわけでもないので、「できる」だけは外さずに、それと「やりたい」または「すべき」を組み合わせて仕事をお願いしたいと考えています。

ただ、それも理想で、業務上の必要性から結構「すべき」だけで仕事をお願いすることもそれなりにありますが(^-^;

・「やりたいこと」と「できること」にずれがある場合

残念ながら、「やりたいこと」と「できること」にずれがあって、やりたいことをやってもあまり結果が出ないが、できることをやると結構結果が出て、さあ、自分はどの道を中心に生きていこうか、みたいな状況も生まれます。

個人的には「パーソナルブランドを作る」という観点でいうと、まず「できること」中心に組み立てすることをお勧めしています。得意なこと中心に、自分も周りも喜べる環境・土台を作ったうえで広げていく方が心理的には楽だと思います。

もちろん「やりたいことを貫く」という生き方もそれはそれでありだと思いますが(^-^;

〇必ずしも業務である必要もなかったりして

業務と関係のないことでも「やりたい」「できる」で、何かしら活動していく(本人にとっては自然なふるまい)うちに、いつの間にか、仕事になることもあります。

サイボウズでも、その昔、口頭で会話するより、テキストで会話する方が明らかに得意そうな方がいて、社内では「おしゃべりキーボード」とか一部で呼ばれていましたが、SNSを中心とした社外発信で大きく活躍するようになりました。

また、人を喜ばせることにこだわりとスキルを持っている方は社内の人と人をつなぐイベントの責任者になったり、サイボウズでは結構そんなこともありました。

〇同じブランドを続けるとそのうち飽きてくるので、いずれ変える必要がある。

パーソナルブランドが確立されると、ある意味似たような仕事が回ってくることが増え、人によっては同じような仕事に飽きるかもしれません。また、自分が得意分野だと思っていた分野に、自分よりもっとその分野が得意な刺客が現れて(個人の解釈です)あっという間にお株を奪われることもありえます。

このため、自分がいい感じに仕事を進めていると感じられる時期に、新しいチャレンジをして、幅を広げられるといいのではないかと思います。

誰しも得意分野だったり、それほど努力しなくても他人よりできてしまうことはあると思います。せっかくなので、その才能をチームのために生かしていくと、自分もチームもハッピーになることができると考えています。

おわります。


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