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組織の中で様々な方向にレスペクトを向けてみる

サイボウズはティール組織的なチームを目指していますが、まだそこまでは至っていないし、ゆえにヒエラルキーもあります。とはいえ、圧迫感あるエグい感じの組織でもないです。今のようなチームが出来上がっている要因についてもう少し自分なりに考えてみました。

要因としては、なんとなく根底に「レスペクト」があるように思いました。

「レスペクト」という言葉は、企業理念はもちろん、サイボウズのカルチャーにも特に書かれておりませんが、自分の感覚だとサイボウズというチームは比較的「レスペクト」にあふれたチームだと思っています。

レスペクトがあると、チームは機能しやすいと思います。レスペクトはヒエラルキー的に言うと「下から上へ」、というのが一般的ですが、私的には「上から下へ」「自分の横へ」いろいろな方向でレスペクトがあるべきだと思っています。その理由について書いてみます。

○私にとってのレスペクト

私、部門長をやっておりますが、できることできないこと、得意なこと不得意なことがあり、もちろんなんでもできるわけではありません。で、メンバーの方一人一人を見るとそれぞれの人が自分の持ってないものを持っているし、自分のできないことをできるし、すごいな、と単純に思います。

「他人は自分のできないことができる、自分の持っていないものを持っている」という感覚が、他人に対する見方のベースにあり、ゆえに、基本的にはレスペクトを持って他人を見ている、という感覚があります。

チームフォーメーションに対する考え方も、「レスペクトできる人、レスペクトできるポイントが組み合わさると何か大きなことができそう」みたいな感覚があって、どの人はどんなレスペクトポイントがありそうか、という見方をしています。(パーソナルブランドに通じるところです)

で、自分一人だけではなくて、たぶんチームの多くの人が他人に対して「レスペクト」をもって接しているので、どのチームにいても圧迫感を感じることが少ないのかな、と思っています。

○レスペクトにいたる個人的考え

徒弟制度的に考えると年長者は経験があって偉い存在で逆らえない、みたいな雰囲気になりますが、IT業界にいると「新しいものはすごい」みたいな感覚も強いです。

年長者の経験はそれはそれで尊重すべきものではありますが、絶対的に正しいというものでもなくなります。かえって新しい見方、考え方の方が的を得ていたり、というのもあり得ます。

そう考えると、原理的には誰に対してもレスペクトは持てることになり、ゆえに新人の方、社歴の浅い方に対しても、新しいもの、また将来生み出すであろうものに対するレスペクトが生まれるように思います。

○パーソナルブランドとレスペクト

パーソナルブランドを作るうえでは何かしらで特徴的に優れたところがあった方がもちろんいいと思います。

自分で認識できるポイントがある場合もあるし、人によっては私からレスペクトできる点をお伝えして、そこがパーソナルブランドの一つの核になりそうか、試してもらうということもあります。

パーソナルブランドについてはこんな風に書いてみました。

レスペクトできるポイント、と言うとスキルベースのこともあります。しかし、どちらかと言うと性格的やこだわり的ににすごいなと思える点を伝えることも多いです。その方が、ピンポイントのスキルよりは汎用性がありそうに思うからです。


・△△をこのくらいの水準でキッチリ仕上げられる
・〇〇にこだわりを持ってひたすら追求することができる、苦も無く続けることができる

○レスペクトがあふれると何がいいのか?

・誰もがチームにとって重要、と言うことが感じられる
お互いがレスペクトを持てるようになると、相手も重要だし、「自分もチームにとって重要」という感覚が得られて、それがベストパフォーマンスにつながると思います。

・ヒエラルキーで他人を従わせる、みたいな考え方から離れることができる。
誰に対してもレスペクト持てるようになると、ヒエラルキーがあって誰が偉い偉くない、みたいな発想から離れられる気がします。(個人的には自分にとって多分心地いい世界観なのだと思います。)

・できる人、得意な人に素直に相談したりできる
上司だったとしても、同じ分野で「この人すごいな」と言う人がいると、何か相談したり情報交換したり、場合により何かお願いすることもできるるのではないかと思います。

・心の平安が得られる
上記に関連するところですが、レスペクトを持つということは逆に言うと得意でないものを認めることにつながると思っています。

あれもできなくちゃ、これもできなくちゃと思うことから、「これは〇〇さんの方ができる」と認識してある意味「諦める」ことは個人の経験では心の平安につながるように思います(^-^;

その後、「もうここはお任せしよう、お願いしよう」とするのか「せっかくいい機会なので××の得意な〇〇さんに学ぼう」と思うかはその人次第になりますが。

〇最後に

私にとってのレスペクトは、自分ができないことが多い中、「あの人こんなことができる、すげー、お願いしちゃおう」からスタートしましたが、なんとなく自分の性に合っていて、チームもそれなりうまく回るように感じていて、引き続き持ち続けていきたいと思います。

特に結論があるわけではありませんが、「レスペクトあふれるチームっていいな」という個人の感想を述べてみました。

おわります。

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