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仏教を学ぶこと

私達の日本社会は、IT技術がどんどん入り込んできていて、日本人の考え方も西洋化してきています。普段の行動も効率がいいかどうかを考えて、自分に利益か損かどうかに敏感になり、判断をせかされるようになってきています。

しかしその反面、物事を熟考してより良い判断をしたり、長期的に物事を考えたり、人ときちんと向き合って相手にしっかり配慮をするということがおろそかになってきています。

私は今の世の中で生活する際の考え方のバランスを取るために、日本的なものを生活に取り入れたほうが良いと考えます。特に三大宗教でもある仏教は、自然と調和して生きるという考え方で、しっかり自分の心と向かい合い、生物や人間の命を尊重する姿勢を学ぶことができます。

仏教は、固定された自己というものを認めていなくて、世の中の万物は絶えず変化をしているという考え方をしています。仏教を学ぶことで、自分に対する執着やこだわりというものを無くして、今の状態や感覚に集中することができるようになります。世の中の物事にも、柔軟に臨機応変に対応することができるようになります。

西洋的な合理主義に東洋的な思想が組み合わさることで、人間的な考え方のバランスが良くなります。西洋に偏ると、人間がもともと不合理的な存在であるということが忘れられてしまいます。そうすると人を大事に扱うということが軽んじられて、世の中の雰囲気が窮屈で殺伐とした感じになっていきます。

そこに東洋的な思想が加わることで、人間はいつも変化していて、自分の思い通りにすることが難しいということを受け入れられるようになり、他人から無茶を強いられることもなくなり、空間にはゆとりが生まれてきます。生活には潤いがでてきます。

今の教育制度では宗教を教わることは無いので、日本人は独自で仏教に触れる必要があると思います。普段の生活に日本を取り入れることで、お互いの人間性を尊重して落ち着いた暮らしを送る事ができるようになります。


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