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高い期待と惜しみない。支援が子供を伸ばす アンジェラダックワースやり抜く力より

やり抜く力を育てるためには、子供が自分の目標に向かって頑張り続けるための環境を整えることがとても大切です。

ここでは、「高い期待」と「惜しみない支援」を組み合わせることで、どのように子供のやり抜く力を育むかについて、本書に書かれた中学校1年生を受け持つ先生が行った作文のフィードバックに関する実験を例に詳しくお話しします。


**高い期待:** 親や先生が子供に対して高い期待を持つことは、子供が自分の能力を信じて挑戦する意欲を高めます。でも、期待があまりにも高すぎるとプレッシャーになってしまうこともあるので、バランスが大切です。高い期待は、子供の可能性を信じて、挑戦することを応援する気持ちで示すべきです。


**惜しみない支援:** 高い期待を持つ一方で、子供がその期待に応えるための支援を惜しまずに提供することが必要です。支援には、気持ちのサポートや学習のための助け、フィードバックを与えることなどが含まれます。


#### 具体的な事例:

作文フィードバックの実験

中学校1年生のクラスを受け持つ先生が行った実験があります。先生は、生徒たちの作文に対して、具体的なフィードバックを丁寧に書いて提供する方法を取り入れました。



先生は、作文が前回よりも良くなっている生徒には「前回よりもずっと良くなっていますね。この調子で頑張りましょう」といった言葉をかけて、努力を認めました。こうして、先生からのポジティブなフィードバックと支援を受けた生徒たちは、作文の提出率が2倍に上がるという素晴らしい成果を上げました。


### まとめ

「高い期待」と「惜しみない支援」を組み合わせることで、親や先生は子供のやり抜く力を効果的に育むことができます。

この実験からもわかるように、日々の触れ合いの中で交わされる言葉や仕草、行動が、付箋のメッセージなどに比べても、はるかに温かみと敬意、そして期待を伝える力があります。


親としては優しさと厳しさの二者択一ではなく、その両方を持ち合わせて、高い期待と惜しみない支援をしていくことが大切だと学びました。

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