短歌 まとめ 2016年 4~5月 (十二首)

【短歌】

 

トークノートとTwitterにあげた短歌などをテキストノートにまとめました(ひと言コメント付き)。今回は4~5月分の十二首です。

 

 

どんなにか 留めよう花 距離に似て
今日の必然 届きようなく

(2016.4.6)

※うーん、時期的に散る桜を惜しんだのでしょうね。そして、留められない致し方なさを距離に見立てたと…。詠んだときの気持ちがさっぱり思い出せないのですね。初っぱなからアルコールに漬かっていて、ごめんなさい。

 
 

生きてきて
それなりに時
生きてきて
解らないこと
馴染まないこと

(2016.4.9)

※Twitter初出。そのまんまですね。そして、これもアルコールの匂いがしますね。いつまで経っても解らないこと、馴染まないことだらけなのでしょうね、この人は。

 
 

いつかの未来に
どうしても会いたいのです
きみによく似た女の子に

(2016.4.22)

※番外編。ハッシュタグ<三行ラブレター>に乗っかりました。解釈がいろいろあって、叱られたりもしたけれど、楽しかったです。

 
 

ひさかたの酩酊に歩きたくなり
線路わきゆく いつかの影追い

(2016.4.29)

※Twitter初出。ああ、また酔っぱらいですね。嫌になりますね。しかもわかりやすい。続く二首とつながっています。

 
 

影を追うつもりが空に月はなし
地に縫われても西へ西へと

(2016.4.29)

※Twitter初出。西へ行きたかったのでしょうね。きっと。

 
 

若葉から雫あつめて花流し
西の果てにある池のほとりで

(2016.4.29)

※Twitter初出。ああ、雨あがりだったのですね。西の果ての池は、井の頭公園かと。

 
 

それぞれに
それぞれの花
色散りて
目はつむっても
香は導き

(2016.5.2)

※Twitter初出。参りました。わかりません。この頃はどれほど飲んでは言葉を撒き散らしていたのでしょう。

 
 

忘れてる言葉を背(せな)に日が暮れて
雲の端くれ東へ急ぐ

(2016.5.4)

※ようやく、素面の作品に出合えました。夕空の感じがいいですね。でも「忘れてる言葉」が何だったのかを忘れてる。

 
 

少年期
萩を揺らす雨
青が散る

(2016.5.15)

※番外編。Twitterのハッシュタグ<文庫川柳>に乗っかり。「少年期」は、高橋三千綱さんの芥川賞受賞作「九月の空」の続編。「萩を揺らす雨」は吉永南央さんの人気シリーズ一作目。「青が散る」は宮本輝さんの青春ものの傑作。です。

 
 

今日はもういいか、と丸め
暖簾押す
雲の切れ間に
色を見つけて

(2016.5.17)

※Twitter初出。ああ、まだ日も暮れていないのに、暖簾をくぐってしまったのですね。やはり、ダメな人です。でも、「丸め」という表現が良いので許すことにします。

 
 

あいまいな空
写してるガラス窓
獏たる気持ち
街の色に似て

(2016.5.24)

※Twitter初出。銀座のカフェにいたのです。アポの合間。あいまいな空の色のない色が街を染めて、気持ちと呼応してぼんやりとしていたのですね。

 
 

くりかえし
暮れて運ばれ
くりかえし
ぼくはロボット
心にファイト!

(2016.5.30)

※Twitter初出。ああ、まとめに掲載せずにタイムラインから海に流しておけばいいのに……。でも載せます。仕事帰りのつり革で、くりかえしの日々に疲れていたのですね。でも、たまたま「ファイト!」吉田拓郎ver.(by中島みゆき)を聞いていた、という次第です。
〈闘う君の唄を闘わない奴等が笑うだろう〉

 

 

さて、今回のまとめはいかがでしたでしょうか。最近、短歌はnoteではなくTwitterの掲載が多いですね。そして、酔拳とか言って調子にのってますが、アルコールの力を借りないとうまく馴染めない人なのですね。ダメな人です。
今後の参考に、ご意見、ご感想、「どれがいい」「ダメな人」などのひと言をいただけるとうれしいです。

 

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それでは、また、次回のまとめの際にお会いしましょう。

 

tamito

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