ディズニーシーロゴ標本①【U.S.スチームシップカンパニー】
東京ディズニーシーのロゴマークの使用例を採集する。第一回は「U.S.スチームシップカンパニー」。実業家コーネリアス・エンディコット三世により先祖代々運営されているこの造船会社は、複数の施設や社屋を持ち、東京ディズニーシーのさまざまな場所にロゴマークを張り出している。
ドックサイドダイナー
2018年に「セイリングデイ・ブッフェ」をクローズして新規オープンしたことで(悪)名高い「ドックサイドダイナー」は、U.S.スチームシップカンパニーの倉庫、事務所、作業場を間借りして運営されているレストラン。
リニューアルに伴い、レストラン名のバナーにロゴマークが追加された。ブッフェスタイルのレストランが失われたことは悲しいが、ストーリーを効果的に伝える工夫は絶えず行われている。
タートル・トーク
「タートル・トーク」は、ディズニー・ピクサー映画『ファインディング・ニモ』『ファインディング・ドリー』をもとにしており、興味深いのは執拗なまでにS.S.コロンビア号の「海底展望室(Undersea Observatory)の見学」を装っているところだ。
S.S.コロンビア号
S.S.コロンビア・ダイニングルーム
アメリカの心
東京ディズニーシーのシンボルであり、稀代のオーシャンライナーであるS.S.コロンビア号を正当化するために、レストラン三軒(ここでは紹介していない「テディ・ルーズヴェルト・ラウンジ」を含む)が存在し、アトラクションも一つ巻き込んでいる。そして、それにより作り上げた一エリアは「ホレイショースクエア」と呼ばれ、アメリカンウォーターフロントの物語のみならずニューヨークという都市のメッセージ性を持った場としても重要になっている。
一つの企業が参入して船着場コミュニティの設立に携わっているということを考察するに余りある登場数であることには着目したい。それは、種類の面でも量の面でもそうであり、ゴミ箱や伝票というテーマパークのシステムから、全く以って物語上の存在である壁面広告まで、全てが統一された一つのロゴマークのお墨付きを得ているのは意味深い。
ここに掲載した分ですべてとは到底言い難いので、今後も更新していく予定。
更新履歴
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?