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【大学職員】就活に関する質問集150問(書類、面接、志望動機等)

1.はじめに

頑張ったのでいいねください。

 有料noteでお金を稼げると聞いて適当な回答を集めました。

 どこかの大学に勤務している人事である私の考えなので、大学及び大学職員人事を代表していません。立場上回答できないこともあるのであてにしないでください。

 量が凄いので検索かけてください。
 「第二新卒」みたいな感じで。

 ※面倒なので有料分作るのやめました。

2.選考全般について

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 Q.私大職員の採用倍率って高いですか?

A.大手企業より低いと思います。応募者が民間に比べて少ないですが、採用人数も少ないため倍率が高く見えます。
 採用人数が1人の年も極稀にあります。常にトップを目指すことをオススメします。

 Q.採用したい大学職員像を教えてください。

A.採用HPに「大学職員は〜」という記載があるのでそれが全てとしか言えませんし、担当者によって大学職員像がバラバラなので好みと言っても過言ではありません。大学職員像を明確にしすぎると、同じような人を採用しても後々弊害が生まれるので難しいところです。
 個人的には何よりも「コミュニケーションが取れる人」が大事です。面接でも仕事でもこちらの質問に対して真っ向から回答してくれる人が意外に少ないです。

 Q.なぜ早慶よりMARCHの方が人気あるのでしょうか?

A.早慶もMARCHもある程度偏差値によって分けられキャッチーさを意識された通称ですし、単純に2つか5つというのもありそうです。志望される方の出身大学によっては偏差値で気後れするのかもしれません
 つまり、わかりません。

 Q.大学のHPはどこを見ればいいですか?

A.トップページには大学が一番推したい情報があるので見ておいた方がいいです。それ以外ならその大学を志望した理由を深堀出来るようなページ、採用ページに記載のある採用したい大学職員像がオススメです。
 あとは学内広報誌がHPに掲載されていたり、中長期計画や事業報告書等に目を通しておくといいかもしれません。

 Q.大学職員の仕事がしたくて入職する人はいますか?

A. います。と言いたいところですが実際のところはわかりません。面接中に嘘発見器を付けてるわけでもなく、心を読めるわけではないので。
 だからこそ面接で深堀をします。本気でなりたいと考えていただけているのであれば深堀をしても一貫していたり、幅広く業界研究をしていただいていると感じます。熱意=費やした時間、と言うわけではないですが、やはり本気でなりたいと考えてくださる方は芯が通っていて勉強している気がします。

 Q.中長期計画などの読むポイントを教えてください。

A.面倒であれば「はじめに」「もくじ」等で概要だけでも掴んでおき、あとは流し読みでいいと思います。
 中長期計画もホームページも面接で話す引き出し作り、志望動機の質を高めるためにあり、全部読み込む必要はないと思います。確かにその大学について調べれば調べるほど知識は増え、面接で話す内容は増えるので熱意は感じやすくなります。しかし、「どこまで読みこめばいいのか?」と言われれば答えはないですし面接時間には限りがあります。それならばなんとなく理解出来る様になったら余った時間で筆記小論面接の練習をしておいた方がいいと思います。
 余談ですが、知識を持ちすぎているが故に、話しすぎて面接官を置き去りにしてしまう人もいます。バランスが大事です。

 Q.学歴・職歴・転職回数なども見られていますか?

A.絶対的なものではないけど本人が頑張ってきた証、ぐらいに考えています。そう言った意味では+ポイントと捉えていただければ幸いです。
学歴……高学歴なら「地頭いいんだろうなあ」となりますがその分ハードルが上がります。ただ高学歴がどこからになるかは担当者ごとに違うので何とも言えません。
職歴……学歴と同じような感じですが、こちらは社会人としての能力に期待します。誰もが知る有名企業であれば同じ社会人として期待するので、ある意味学歴よりもハードルが上がります。
転職……短期間で転職を繰り返していると、「うちに入ってもまた転職しないかな?」と再現性を心配します。やむ得ない理由だとしても、記載がなければこちらはそれを知る術がないことも関係しています。

 Q. 他大を経験した中途採用者の採用試験で、人事の方が気になる点はありますか?

A. 同業者であれば良くも悪くも「本学の基準」で見てしまいます。つまり「そんなこともできないの?」ということもあれば「そんなこともできるのか!?」ということも。   
 「それ本学だと外注してるなあ」もあったり。あと経験者というだけで自然と期待してしまうのでハードルは上がります。

 Q.学歴フィルターはありますか?

A.大学によると思います。学歴を最も価値のある評価として判断している担当者はいます。また、筆記試験をやると高学歴の人は点数が高く出やすいので、「足切りはしてないけど結果としてそのように見える」ことはあります。
 ただ高学歴でもES筆記面接で良くなければ遠慮なく×を付けますし、その逆もあります。一緒に仕事するなら能力が高い人の方がありがたい、というだけのことです。

 Q.逆学歴フィルターはありますか?

A.上記の同じく大学によると思いますが、存在しているとは考えにくいです。大学側にメリットがありません。  
 敢えていうなら学閥を調整するためにとも考えられますが現実的ではないと思います。

 Q. 学校歴は重視しますか?

A. 学校歴によりボーダー上の合否が分かれることはありました。また「高学歴だから優秀というわけではないけど、高学歴の中で優秀な人を採用すればいい」と言い放つ担当者もいます。それだけ応募者が多いです。
 ただどんなに高学歴でも基本的なことができなければ落ちます。重視はしても全てではないです。

 Q.院卒は大学職員は不利でしょうか?

A. 理由次第です。最近では院卒の大学職員も増えてきましたが、やはり学部卒の方が多いです。院卒問わずなのですが「なぜその道に進んだのにいま大学職員を志望しているのか」をしっかりと伝えられるかどうかだと思います。伝えられた上で採用されるかは別の話ですが。

 Q.顔採用についてどう考えてますか?

A. 確かに対外的な部署にいる職員は、魅力的なほうがメリットはあると思います。そしてその魅力の一端として見た目の美醜が関わってくることも否定は出来ません。
 決め手とは言えないけど担当者の印象が変わる要因の一つ、ぐらいだと思います。注目度が上がることは良いことばかりではないですし。粗さが目立ちますので。

 Q.面接、筆記、作文のなにが重視されますか?

A.それらの選考は段階を踏んで行われると思いますので、同列に語ることは出来ません。
 筆記作文と優秀な人でも面接があまり良くなかったら落ちますし、逆なら面接にも進めない可能性があります。
 大学職員は採用人数が少なく、年度によっては採用人数が一桁なんて当たり前です。心構えとして「常にトップ通過」を目指していただければ幸いです。

 Q.ESの添削やその先の対策はどうすればいいですか?

A.ESの添削自体は新卒であればキャリアセンター、転職者はハローワークや転職サイトの無料サービス、または母校のキャリアセンター(対応していれば)で十分すぎると思います。ESは担当者ごとで評価するポイントが違うので、文章構成を優先して欲しいです。また、添削者が大学職員だからと言って必ずしも+になるわけではないですし、変に「わかっている感」があるとその裏を読んでしまいハードルが上がります。
 背景や動機、目的や経験等が論理的に書かれていてわかりやすければいいと思います。「誰が添削したか」ではなく「誰が書いたか」が一番大事です。
 その後の対策は、筆記試験で多く使われているSPIや人気の「SDのための速解大学教職員の基礎知識」と、ネットで志望大学の過去問や体験談を読み漁ることです。面接対策も上記転職サイトやハローワークで出来ると聞いています。

 Q.どこの大学も同じような取り組みに見えてしまいます。

A.色々調べていた中でも「その大学だから」ESを出そうと思ったポイントがあるはずなのでそこを深堀するか、そもそも大学職員に興味を持ったポイントを深堀する方法があります。
 例えば後者であれば、大学の学生に対する教育やサービスに興味があったから大学職員を志したので、その部分に注目して…みたいな感じです。

 Q.GPAはどれぐらい関係ありますか?

A.「ない」よりは「ある」、「低い」よりは「高い」方が好ましいと考えています。これは大学や担当者間によっても温度差はありますが、大学という性質上無視されることは少ないと思います。あとは自己PRとの関連性も見ます。

 Q.持っておくと有利な資格はありますか?

A.①ピンポイント採用の時に刺さる②採用よりも配属の時に使われる
 と考えています。本学では①以外の時は担当者が各々評価する感じなので、「これぞ!」というものはあまりないです。
 中には茶道検定?みたいな資格を書かれていて「採用なのに関係ない資格を書いてくる神経がわからん」と低評価付けている人もいました。逆に私なんかは「面白そうだし面接で聞いてみようかな」と思ったので本当に人それぞれです。
転職者であれば資格、業務、本人の希望、取得した背景が同じ方向を向いているかどうかも気になります。ただ英語の資格はどこでも腐らない可能性が高いので、取っておくと便利だと思います。

 Q.MOSのExcel資格は有利ですか?

A.仕事ではExcelはよく使いますので持っているか相応の知識があるに越したことはありませんが、選考におういては「ふーん」と思うぐらいです。「あればいいけど武器にならない」ぐらいの認識でいいと思います。

 Q.自分の本音を曲げてでも志望校に合わせた方がいいですか?

A. 採用担当のウケを気にするよりは本心の方が入職してからのミスマッチを防げると思います。内定はゴールではなくスタートです。「なんとかなる」はなんとかならないこともあります。

 Q.「教員免許」等の資格は隠して受けたほうがいいですか?

A.隠してバレた時に違和感を覚えれる可能性があるのであれば、隠さなくていいと思います。
 難関や長期的に準備が必要な資格、院進等は「なぜそちらの道に進むのか?」という疑問がセットになると思います。「なぜ大学職員なのか?」と同じぐらい重要な質問だとお考え下さい。

 Q.TOEICの点数は何点以上だと評価されますか?

A.志望大学が国際化にどれだけ力を入れているかにもよるので一概に「何点以上!」と言えません。ただ、志望動機や自己推薦等に「国際関係やりたいっす!」「英語好きっす!」と書いてある場合には注目します。そこで本人の言葉と点数がかけ離れていると「うーん…」となります。
 点数を上げていると募集要項で「TOEIC何点以上歓迎」と書いているところは基準をクリアしているのでそれだけで受けられる幅が広がると思います。
 ちなみに本学は資格や点数は証明書を出していただくので、嘘ついてもバレます。

 Q.資格がなくても大学職員になれますか?

A.大学によりますし、資格必須の大学は見たことないですが何かしらの資格があった方がないよりマシだとは思います。
 例えばピンポイントで「こういう人が欲しい!」という年度がある時には、該当する資格持ちが有利です。資格次第(具体的にこれがいいとかはわかりませんが)ですが、学歴と同じように武器になると思います。

 Q.民間企業に比べるとボリュームが多いのは何故ですか?

A.①本気度を測るため ②大学は紙ベース(手書き)でやる業務が多い
 ①については必ずしも全て埋めたからと言って熱意があると言うわけではないですが、調べれば調べるほど書けることは多くなるはずです。書かれている量よりは「この大学だから」感を重視はしていますが、やはり量が少なければ落とす可能性は高いです。
 ②は日常的にアナログの業務に慣れているので、外部に求めるのも自然とそうなっている可能性があります。そもそもデジタルでやる発想が出てこないor今までこの方法だから変える必要ない、ということも考えられます。

 Q.書類や筆記の選考で全体の何割くらい落とすかは事前に決まっていますか?

A.本学は大体決まってます。年度によって採用数が決まっているので、逆算して決めてます。

 Q.新卒と既卒は各何人ずつ採用するかは計画を立てているのでしょうか?

A.採用計画がしっかりしている大学は決まっていると思います。
 年度によって「◯◯で即戦力が欲しいから既卒でスキルある人を〜」とか「とりあえず優秀な人を〜」とザックリです。
 年齢構成比を一応考慮していますが、採用する段階では次年度の異動や配属なんか分かりませんので“若干名”と記載しています。

 Q.マイナビ等のweb上の志望理由はどの程度影響しますか?

A.採用においては最初から最後まで評価対象と思っていただければ幸いです。
 担当者は意外に見ていないようで見ています。私が気にしないようなところでも別の担当者は気にしていたり、その逆も然りです。そしてそれがミスの場合にどれぐらい致命的かは誰にもわかりせん。だからこそ最初から最後まで評価対象だと考えることが大事です。
 そして細かなところは最後に響きます。合格者を決めるタイミングで、「こっちの人はこういうところがだらしないよなあ」と担当者が気付いた時点で落とされる場面を何回も見てきました。
 考えすぎや杞憂なことも多いですが、やりすぎて後悔する場面はあまりないと思います。

 Q.webESと郵送されたESは誰がどのように確認していますか?

A.大学によって確認する方法は違うと思いますが、職員がコピーして回覧すると思います。担当としてはその人の情報があればあるだけより採用の精度が上がる反面、大変な作業であるのは確かです。
 私はとくに一貫性を重視しているので、2つにずれがあると「ん?」となってしまいます。ただ、就活を進めていく中で軸が変わることなんてよくあるのですが、変わる人よりも変わらない人の方が好ましいというだけです。軸が変わったとしても、その理由が論理的に組み立てられればいいと思います。

 Q.若手を対象として中途採用について教えてください。

A.注意していただきたいのは募集要項に年齢に対する記載があるかどうかです。こちらを満たしていなければ弾かれる可能性が高いです。
 実際採用する人は現在いる職員の年齢層を見てだいたい決めますし、応募者のレベルによります。
 そして年齢に応じた社会人スキル(経験はもちろんのこと人柄等)を見て総合的に判断するイメージです。

 Q.募集要項に「社会人経験〇年以上」などの制限がある場合は?

A.本学だと基本的に募集要項から外れている人(年齢制限、経験資格、様式相違、郵送方法相違等)は全部弾きます。
①社会人としてルールが守れているか②将来の幹部候補を見据えた(年齢は)③数多くの応募者を捌くために必要なことです。
 そんなご無体な…と思われるかもしれませんが、入職して同じような感覚で業務をされると、周囲の人に迷惑をかける可能性があると想像していただければ幸いです。

 Q.採用予定人数を超えて採用する場合もありますか?

A.基本的にはその年に退職した職員分だけ補充するところが多いと思いますから、超えて採用することは少ないと思います。
 予定人数の考え方次第ですが、選考途中で退職者が出て急遽に増やすことはあります。本学だと理事会という会議を経てですが。

 Q.中途採用時に、学生時代の選考や卒論の内容は気になりますか?

A.中途の方には社会人メインで話を聞きます
今の職場でどのように働かれているかを聞くと、本学でも働いてくださるかイメージしやすいので。
 学生時代のことを聞く時は、輝かしい功績を残されて現職でも繋がりがあったり、現職の話が薄かったりする場合は聞きます。あとは好みになりますが例えば私の学生時代にやっていた研究や専攻に近かったら聞きます。

 Q.中途で私大職員を志望していますが、プロパー職員に対して基本給の差は一生埋まらないのでしょうか?

A.新卒は中途よりも長く大学に貢献しているのである意味当たり前だと思います。大学ごとに違いはあると思いますが、顕著なのが在職期間に応じて変動する退職金とかではないでしょうか?
 ただそこは本人の能力次第で昇格であったり人事考課で賞与が変わったりするので、あまり気にする必要はないと思います。

 Q.自分は20代後半で転職を1回していますが、短期間の転職に見られますか?

A.現在ニつ目の職場であり、更に転職しようと考えられているということであれば在職期間によります。それが例えば一年以内だと短期間だと思います。

 Q.前職で何をしていると有利ですか?

A.有利不利はあるようでないです
 例えば珍しいお仕事や他大学の大学職員であれば注目度は上がります。それゆえにハードルも上がるので他の人だと気にしないミスが致命傷になることもあります。
 本学だと正社員か否か、転職回数の多さを異常に気にする担当もいます。
 どちらかと言えば担当者の経歴によっても左右されます。私も、私と同じ前職の人が来たら厳しくチェックしてしまいます。

 Q.他業種からの志望者はどこを見ていますか?

A. 「総合力」です。一点特化よりも全体的にバランス良く秀でている人を好んでいる面接官は多いです。実績がない人よりはある人を、コミュ力がない人よりはある人を、成績が悪い人よりは良い人を。
 大学には多くの部署があり、異動することも多いです(特定の部署の除く)。そのためには総合力のある人の方がやっていけそうかなという考えもあるかもしれません。

 Q.転職希望ですが、学生時代に大学職員の存在を知らなかったため「なぜ新卒で大学職員を受けなかったのか?」という質問に正直に伝えるとまずいでしょうか?

A.知らなかったことを伝えるのは悪いことではないです。正直に話すことと嘘を吐く場合のその後の展開まで考えましょう。
 どちらがいいと言うのはわかりませんが(私は少しの嘘なら整合性を取れる自信があるので嘘を吐く派です)、何故このタイミングで大学職員を知り、志望したのかも気になります。

 Q.応募条件を満たしていれば再応募も可能でしょうか?

A.応募要項を満たしていることが全てなので、満たしていれば当然再応募オッケーです。ただ大学によっては再応募不可もあるので、要項は必ずご確認ください

 Q.再応募で採用される確率は低いですか?

A.これは担当者でしかわからない前回の不合格理由によります
 再応募不可の大学を除くとした場合、「本人が合わないと判断された」「本人以外に合格させたい人がいた」の2つに分けられます。そして再応募で合格できる可能性が高いのが後者になります。
 もちろん前者でも可能性はあると思いますが、そもそも合わなかったと判断された理由はわからず、それをESにて修正(過去に不合格になったデータを担当者がどれぐらい把握しているかは不明ですけど、致命的理由だった場合ESで見送られる可能性が高いため、この時点で修正する必要がある)するのは至難です。

 Q.過去に選考で落ちた人のデータはどれぐらいどの程度保管していますか?

A.どこまで残しているかは内緒にしますが、本学だと再応募してきたら確実にわかります。そして場合によっては落ちた理由も残っているので、再応募された段階で厳しい人もいます。

 Q.大学間で応募者の情報共有は行っていますか?

A.行っていません。もししているのであれば個人情報の取り扱いがガバガバ過ぎます。 他大学の人事と話す機会がありますが、まともであればそんな話は絶対しません。情報共有するとしても「今年はこんな学生が多いですね〜」とか「やはりコピペが…」レベルです。

 Q.母校の学生から職員採用する場合のメリットはありますか?

A.まずは他大学出身者よりも愛校心を持ちやすいことです。「恩返ししたい」と思っている職員がいるのは事実です。そして選考段階でその学生の普段の様子を担当教員を通して確認できたりもします。そういう意味では他大学出身者よりも多くの情報を入手できますが、マイナスになる可能性もあるので何とも言えません。
 あとは在学していたからこそ大学の良いところ悪いところを知っている、とこちらは考えています。

 Q.母校の最終面接で落ちました。再チャレンジする際は他の企業で働き期間を空けた方がいいでしょうか?

A.来年同じところに出してもいいと思います。
「あ、去年も受けてくれた子だ。新卒でうちがダメで別のところに就職したけど、やっぱりうちで働きたいと思ってくれているんだな」と感じます。ただこれは「新卒で」「母校で」「連続で」と担当者側で状況をわかっているからの感想でもありますので、全てではありません。
 転職活動は仕事をしながらがオススメです。無職で転職活動を行い、残念な結果になった場合お金がなくなるのはキツイです。

 Q.母校では卒業生のキャリア支援も行っているのですが、母校への就職活動をする際にキャリアセンターから人事へ情報は流れますか?

A.本学ではキャリアから志望者の話は入ったり入らなかったりです。これは業務上の動きでなく個人的にキャリアの同期から情報を得ています。もちろん全てではなく話してもらえる範囲です。
 そしてその情報は私たち選考担当が知ることのできない普段の様子も教えてもらうことが出来るので、必ずしも有利になるわけでなく不利になることもあります。

 Q.縁故採用はありますか?また、その繋がりをアピールすると印象は変わりますか?

A.行っている大学は未だにあると聞きます。そして利用できたとしてもあまりオススメしません。
 縁故は本人の能力に関わらず採用されるものだとしたら、周囲は迷惑ですし、本人も苦しむと思います。そして縁故採用という噂は必ず回ります。
 もちろん縁故採用でも活躍されている方もいますが、なにかと「縁故だから〜」「やっぱり縁故は〜」と付いてきます。
 そしてアピールは方法次第ですが、個人的には「私自身には魅力がないです!」と言っているようなものだと思います。ただ大学職員に興味を持ったきっかけとしてはいいと思います。

 Q.第二新卒として入職する人はいますか?

A.います。ただ第二新卒ということは職歴が当然短くなるので、担当者は「なんで転職したいのかな?うちに来てもまたすぐ辞めちゃわないかな?」と気にします。そこを「そんなことないよ!!」と納得させられるかがポイントだと思います。

 Q.第二新卒ですが、一度違う企業で経験を積んでからまた応募した方がいいのか、挑戦し続ければいいか迷っています。

A.あくまでもある一人の担当者の考えとして適当に捉えていただきたいのですが、「本学では第二新卒よりも民間でしっかりと働かれた人の方が通りやすい」気がします。
 これは本人の状況がどうとかではなく、ES小論面接等で話すときに厚みが出やすいからになります。厚みが出ることによって論理的になり整合性が取れるので説得力が増します。勿論第二新卒でも通る人もいますが、全体的に薄味になりがちです。
 質問者様の書類がどの箇所で引っかかっているかはわかりませんが、一度客観的に見直されてはいかがでしょうか?書きにくい箇所ほど担当者が気にしている部分であり、そこが引っかかっている可能性もあります。

 Q.第二新卒ですが中々いい返事がもらえません。アドバイスをください。

A.今までの選考結果を確認して分析してみるのはいかがでしょうか?
 大学ごとに評価されるポイントは違うと思いますが、それでも共通して評価されているポイントは必ずあります。そもそも構成は間違ってないか、設問に対して正面から答えているか…等は、共通して評価されるポイントだと思っています。

 Q.第二新卒に期待していることはありますか?スキルは見られますか?

A.第二新卒へは期待よりも心配が勝ります。「なぜ転職したいんだろう?」「なぜ新卒で受けなかったのだろう?」「転職してもまた転職しないかな?」等です。ただそれも担当者を納得させれば問題ないです。
 そしてスキル等は現職での在職期間にもよります。あまりに短いのに現職の話が凄すぎると「短期間でそんなに成長出来るのかな?それならそこを続けたほうがいいんじゃないかな?」と思ってしまうのでバランスが難しいところです。また在職期間が短すぎるとある意味新卒と同じように見ますが、逆に転職理由がより際立ちます。

 Q.前職が営業系の人に期待していることはスキルや経験はありますか?

A.本人が自信を持って話せる内容でいいと思います。それが大学職員としてどのように活かせるかの道筋は立てておく必要はあります。
 大学職員だからと言って、付け焼き刃の「事務作業も〜」とか言われれば「それならわざわざ営業じゃなくて事務やってた人がいいわ」となることはあります。

 Q.未経験歓迎や第二新卒歓迎は本当ですか?若い人が欲しいからそういう文言を入れているのでしょうか?

A.『歓迎でもどちらでもない』です。未経験とか第二新卒とか新卒、中途とか関係なく、『優秀だったらどうでもいい』に尽きます。
 それでも敢えて文言を入れているのは、「未経験とか第二新卒だと難しいかな?」と気にする人がいるからだと勝手に思ってます。若い人が欲しいのも事実ですが。

 Q.「どうして今さら就活しているの?」と聞かれたときの答えに困っています。

A.面接官側の反応としては「納得できる理由があるかどうか」に尽きるかと思います。ただし嘘は可能な限り避けて、小さな本当だけを話して相手側に勝手に誤解されるぐらいならセーフです。具体的な話は出来ませんが、質問者様が面接官になったつもりで「このタイミングで募集している弊社(志望先)。応募してきた就活生(質問者様)。無理やりでない納得できる理由はなんだ?」と考えていただければ幸いです。

 Q.現在大学の契約職員をしていますが、今の勤務先では本採用の見込みがないので他大学への転職を考えていますが難しいでしょうか?

A.大学によりますし本人をよく知らないので安易に大丈夫、ダメだとは言えません。
 担当者の反応はバラバラです。「急に責任を背負う仕事出来るかな?」「経験してるから未経験者を雇うよりはいいね」等ありますが、未経験者より内部を知っていると思われハードルは高くなります。
 しかしそのハードルを越える事が出来れば、評価も上がりやすくなります。

 Q.航空業界が不況なのでCA退職して大学職位になりたいのですが、なれた人はいますか?

A.珍しい業界からの志望者なので応募出された人が稀有と言うレベルです。
 ただ本学だと珍しいというだけで多少下駄を履かせて面接まで来ていただくこともあります(もちろんCAだけがという訳ではありません)。面接官も過去にいなかった応募者が来ると純粋に気になります。その分転職理由も注目されるので、一長一短とも言えますね。

 Q.国立大学出身の人が私大職員志望しているのはよくありますか?

A.いらっしゃいます。国公立出身でも面接においてはあまり聞くことは変わりませんが、流れで「なんで私立なの?」と聞くこともあるので、対策しておいた方が無難だと思います。

 Q.元文科省キャリアとか元県教育事務職を採用したことはありますか?

A.それかそれに準ずる職員さんはいらっしゃいます。
 私が直接担当ではなかったですが、たしかトップで合格されたはずです。一緒に仕事をしたことがありますが、頭の回転が速く視野が広い方でしたが、それゆえに周りが置き去りになっている印象です。

 Q.志望動機で「コスパを求めて来ました(#^.^#)」みたいな人もいますか?

A.そこまであからさまな人はいませんが、「安定した土壌で成長したい〜」みたいな方はいらっしゃいます。
 建前と本音は大事です!どんなこと思っていても表に出さず、仕事を真面目にこなしてくれれば問題ないです。

 Q.自分の知り合いが自分の大学に応募してきたことはありますか?

A.あります相談に乗っていました。
 もちろん人事で得た内容は伝えず、大学職員としてのみの相談です。その後部署内で共有し、この人の担当者から外してもらい選考についてはほぼノータッチでした。

 Q.試用期間とはなんですか?またその期間に解雇はされますか?

A.ざっくりと回答しますと「採用試験だけじゃわからないから実際に働いてもらい、その上で本採用するか判断するよ」と言った期間です。
 会社側は正当な理由が無ければ解雇出来ませんが、そこらへんの認識が甘い会社や余程のことをしでかした人は、解雇があったり無かったりらしいです。

 Q.障害者雇用の面でも精神疾患の場合、雇用は難しいと思いますか?

A.企業は雇用すべき障害者の人数が法的に定められており、それは大学も同様です。その法定雇用人数も満たすために、障害者のみを募集している大学もあります。人数のカウント方法が重度と軽度で異なりますので、何を重視するかは組織によると思います。
 また、組織としては「働いてくれる代わりに賃金を支払う」というのが原則になるので、正直にお伝えしますと疾患の程度によるかと思われます。


 Q.HSPで人に気を使いすぎるので、部署によると思いますが、大学職員になれますか?

A.HSP…「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」
 例えば学生と触れ合うことが多い部署であれば、学生の気持ちを汲み取り行動できる素晴らしい職員になれると思います。
 ただそれ故に心が疲弊して辞めていく職員がいることは事実です。学生を大事に考えるのは前提ですが、その前に自分自身を大事にできる人に来てもらえれば嬉しいと思っています。

 Q.身内が過去に病気になり、介護するために地元に帰り空白期間があります。その2年後公務員試験に合格し現在に至りますが、転職する際に空白期間についてどのように話せばいいでしょうか?

A.①親の病気を話す②公務員試験の勉強だと話す、の2つの道があると思いますが、
 ①については「そんな事情なら仕方ないよね」と思う反面、「また再発したら地元に帰るのかな?」というような心配を抱きます。②については公務員としての在職期間により感想が変わります。長ければ「そこまで勉強したのにすぐ辞めるの?うちでもすぐに辞めないかな?」という心配は減ります。
 2年間の時間を費やして合格した公務員からすぐに転職先するとなると、説得力のある回答でなければ「公務員はブラックと聞いたし、この人もどこかでホワイトだと聞いて応募したのかな。それだとうちに来てもブラックだからまた転職しちゃうかな」と感じます。
 また、「こう答えた方が無難!」というのは立場上お話し出来ませんが、「親の病気があった」「公務員試験の勉強をした」という2つを同時に回答する方法もあると思います。要は、どちらも話しにくいことであるのなら、混ぜて軽減させてしまえ。という暴論です。

3.職員募集について

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 Q.各部署募集ではなく総合職募集なのは何故でしょうか?

A.募集時点ではまだ決まっていないから「とりあえず募集しとけ」的な感覚もあると思います。確定している定年退職者以外にも依願退職者が出る可能性もりますので。
 そして基本的に本人の希望より組織の円滑運用が大事なので、とりあえず人員確保の意味合いもあります。何より大学職員はジェネラリスト育成に力を入れていることも関係していると思います。

 Q.募集要項に試用期間の記載がありますが、この期間でクビになる人はいますか?

A.『無回答』と言う回答から何か察してください。

 Q.募集要項に「再応募不可」と記載されていなくても、一度書類や面接で再応募するのは印象が悪いでしょうか?

A.前回落ちた段階や理由によると思うのでなんとも言えません。
 最終で落ちた人と書類で落ちた人で印象は違いますし、また最終でも理由次第で良くも悪くもなります。

 Q.ある大学が2、3か月前に募集していたのに最近また募集していました。これは前回の募集ではいい人材が集まらなかったということでしょうか?

A.その可能性もありますがそうじゃない可能性もあります。結局は内部の人しかわかりません。
 いい人材が集まらなかった、辞退者が出た等の採用計画に支障が出て急遽追加募集した可能性か、元々募集を分けていた可能性があります。

 Q.不定期に求人を出す大学はブラックでしょうか?

A.全て同じ専任職員の募集かによっても変わります。
 大学は基本的に職員数を一定にするので、不定期に行うということは急に退職者が出た可能性があります。
(補足)別の大学の採用担当の方から、「不定期に募集をかけますが、採用担当のスケジュールが空いたタイミングです。また、新卒メインですが、マッチする人がいないから既卒の募集をかけます」といただきました!

4.志望動機、自己PR等について

私は↓↓こんなふうに考えています。

 Q.志望動機も自己PRもどうしてこんなに難しいのですか?

A.難しいからこそ、頑張って調べて考えて書いてくれて、その人だけのESが出来上がります。自分で頭絞って考えてくれたから、面接においても色々な角度からの質問にも答えられます。
 「軸なんかいらない」という意見には人事目線として反対です。軸があれば就活だけでなく、社会人になってからも支えてくれると思います…。なくても働ける人もいますけど、ただ折れにくいと色々助かるというお話です。

 Q.大学職員への熱意を伝えたいのですがうまく言葉に出来ません。なにかアドバイスください。

A.担当者によっても受け取り方は変わります。私は熱い言葉とか書かれていても理由がボヤけていれば「ふーん」となります。
 熱意を感じるのは「“自分は”こう言う理由で“貴学だから“志望しました!」と論理的に説明されている時です。自己分析を行い、企業研究をしっかりとしていただくと自然とこのような流れになると思うので熱意を感じます。
 企業研究は言ってしまえば誰かが行った内容を使い回しできてしまうので、自己分析の結果と組み合わせるとその人だけの志望動機ができあがると思います。

 Q.「大学にどのように貢献できますか?」と聞かれても、「実際に働いてみないとわからない」ので想像を働かせて書いていますが難しいです。

A.「わからない」という本音を就活生は抱えながら話している、ということを面接官(私は)も把握しています。
 ここでよく見ているのは、「大学職員というものをどれぐらい理解しているか」「致命的な捉え方をしていないか」「“その人“がどうやって貢献できるか」「誤りを指摘した時の反応」です。一つずつ解説していくと大変なので割愛します。
 “大学職員の仕事“なんて大学によって違うので正解なんてわかりません。私もわかりません。だからこそどうやって考えてなぜその答えに行き着いたのかも気になります。

 Q.第一志望の大学なのに志望動機が書けなくて困っています。志望動機は大事ですか?評価されますか?

A.とても大事です。
 本人の能力もさることながら、志望動機もかなり評価に影響を与えます。組織側は優秀な人が欲しいのはもちろん、長く続けてくれる人が採りたがります。それを選考のどこで確認ができるかと言えば、志望動機になると思っています。
 例えば、同じ能力を持っていて、志望動機がある人とない人のどちらがより長く組織で貢献してくれるかを、人事目線で考えていただければ少しはわかりやすいと思います。
 また、志望動機は本人が仕事をする上でのモチベーションにもなると思っています。辛い時や挫けそうな時は、志望動機を思い出せば乗り切れるはずです。

 Q.漠然とした志望動機よりも具体的な志望動機の方がいいのでしょうか?具体的な志望動機は上から目線で嫌気が差すと言われました。

A.具体的な志望動機の方が担当者としてはイメージが湧きやすいと思います。担当者が志望動機を読んで上から目線と感じる、嫌気が差すとすれば「伝わりやすさ」に問題がある可能性があります。
 担当者もわからないことが多いです。特に私みたいな人や、お偉方のご年配は最新の技術に疎いです。そこで専門用語が多く並べられて調べなければわからないレベルのものは敬遠されがちです。なぜなら書類選考の段階では細かく調べる時間がありません。
 よく就活で言われるのは「小学生でも理解できるぐらいに」です。

 Q.「この大学でなくてはならない理由」が書けません。建学の精神は見飽きていると思うので、やりたい事を書いても根拠になりますか?

A.「この大学ではならない理由」は建学の精神と絡めたり絡めなかったりしても構いません。こちらが気になるのは“志望者が”この大学ではならない理由です。
 やりたい事を書かれるのも当然問題ありません。ただそれが他大学でもできてしまうのであれば、やはり突っ込まれる可能性はあります。

 Q.その大学ならではの強みを建学の精神以外で見るにはどんな点に注目すべきですか?

A.大変申し訳ありませんが、そこは選考においても核になるため立場上お答えできませんし、それは他人が伝えたものではなく本人が見つけ出すものだと考えています。
 考え方としては「どうしてその大学を受けたいと思ったか」であり、そこがまさに注目すべき点です。あとは本人の背景から注目すべき点に至った流れに論理的矛盾がなく説得力があれば、正直なんでもいいと思っています。

 Q.自己PRで「ブログ執筆が趣味です」とした場合どのような印象になりますか?

A.「魅力や長所、趣味である理由を詳しく話せる自信があるなら有りで、それ以外なら無難な趣味を書いておいた方がいい」と個人的には思います。
 これも担当者の好みによりますが保守的な法人だと、「なんでブログなの?他にないの?」や「業務中に知り得た内容を書きそうだよね」と思うお偉方はいます。
 今やSNSやブログは当たり前の趣味の時代ですが、世代によって認知度や使用率は異なりますので、そもそも仕組みを理解していなかったりします。

 Q.カンボジアで学校を作った自己PRはどう思いますか。

A.理由と目的がありESや質問に対する回答として合致してればいいと思います。ネットだとネタにされていますが、自分の強みをアピールするためのエピソードとして適しているならいいと思います。

 Q.中途採用についてですが他大学でも当てはまる転職理由についてどう思いますか?

A.私はその部分は厳しめに見てる方です。
大学名を変えたら提出できる→C-評価
申し訳程度に「建学の精神」等書いてる→C+評価
それ以上→B評価
本学のために書いたと思われる→A評価

 ただこれは志望動機でのみで、しかも私だけの評価になるので、担当者の様々な尺度によって決まった推しの合格者を擦り合わせるので、私がC評価にした人も面接に呼ぶこともありますし、この時に少し深掘りします。
 やはりどれだけ本学を調べてくれたかも熱意になると思っているので全くそれがない人はちょっとなあー、と思います。
 そんなの関係なく学歴だけで呼ぼうとするお偉方もいますけどね。

 Q.一度不合格になった大学を再応募する場合は志望動機は変えた方がいいですか?

A.何とも言えません。それは①今年度不合格になった理由にもよりますし、②志望校が1年間で何をしたのか、③採用業務において転機が起きたか、これらの要因によって大きく変わります。①③はわかるはずがないので、②についてだけでも確認されておいた方がいいと思います。
 またその年の採用業務に余裕があり、印象に残っていた場合に前年度のESを見比べる可能性もあります。面接に進まれていると言うことはある程度はESを見られているとは思いますが、不合格になったのは「ESで感じた内容と面接で受けた印象が違う」と判断された可能性も否定出来ません。
 合格する理由はありますが、不合格にも理由はあります。それは志望者側は確認する事はできませんが、可能な限り洗い出しておき、正解に近づけるのが対策だと思います。

 Q.前職がIT会社の事務なのですが、何をアピールすればいいですか?

A. 本人がが自分を一番魅力的に話せる内容をアピールすべきだと思います。
 付け焼き刃の「事務が〜」と言われてしまうと、「そこで勝負して来るなら、別に事務を専門でやってきた人でいいかな」と感じます。
 ただ「やってない、あまりしてないからごめんなさい」だと意識していないと思われる可能性もあるので、「自己アピールはコレ、そして事務はコレ(もしくはこれからこうしたい)」ぐらいでいいと思います。

 Q.近年SDGsが話題になっていますが、志望動機に絡めた方がいいですか?

A.「それをやっているから志望動機に絡める」のではなく、「それがやりたいから、やっている大学を志望する」というロジックの方が後々やりやすいです。あくまでも志望動機なので、まず意識していただきたいのは後付けではなく根本です。
 大学によってマチマチだと思いますので、志望先のHPや説明会で確認していただければ幸いです。専用ページで大学をあげて取り組んでいる組織は採用担当にも基礎知識が備わっている可能性は高いです。
 大学によってやっていることや意識は異なるので、大学職員という大枠に囚われず粒々で見ていただければ幸いです。

 Q.大学職員になって人事課配属になりたいのですが、どうやってアピールすればいいですか?

A.感覚的ですが採用業務において「大学職員人事をやりたい」という志望動機に出会ったことはほとんどありません。例外として「他大学での人事経験者」です。
 それゆえに志望動機に掲げると間違いなく目立ちます。そしてハードルも上がります。「何を書けば良い?」という回答は出来ないですし知らないですが、「どうやってアピールする?」ではなく、「何をアピールする?」という考え方の方が私は好きです。そこを論理的に話せるかどうかで説得力が変わってきます。

5.書類選考について

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 Q.ESのどんな所を見ていますか?

A.総合的に判断しているので「ここ!」とは言えませんが、
・丁寧に書かれている
・その大学でないといけない理由が書かれている
・その人じゃないといけない理由が書かれている

 は注目しています。

 Q.ESはびっしりと書いても読んでくれますか?

A.完成度も必要ですが、空白が多いESだと「なんで埋めないんだろうか?他の人は埋めているのに」「面倒になったのかな…」となることもあるので、可能な限り埋めていただければ幸いです。
 そして書類選考段階では数が多いのでガッツリ見れません。しかし面接に進んだ人のESはガッツリ見てますのでご安心ください。

 Q.ESの設問で「やってみたい仕事を具体的に」とありますが、希望した職種に配属される人は多いですか?それとも「仕事内容を理解しているか?」を見るための設問ですか?

A.本学だとご質問のとおりです。
 それ以外だと「本人のスキル等を客観的に見ているか」「その上で志望しているのであれば論理的であるか」とかです。希望は基本的に通らないものと思っていただければ幸いです。

 Q.論理的なESってどういうのですか?

A.ESだけでなく面接にも言えますが、設問を正確に捉え順序立てて答えている、だと思っています。
 当たり前のことなのですが、話が本筋から逸れていく人が多いんです。初めは正確に答えているのですが、書いているうちに自分の得意分野に流れてしまって最終的には着地点がズレたりします。

 Q.志望動機の文量が少ない大学は経歴重視で書類選考を行っています?

A.志望動機の文字数が少なくとも、その他の設問があれば話は変わりますし、少ない文字数制限を設けることによって端的にまとめられる能力を見られている可能性もあります。

 Q.趣味・特技欄は選考にどれぐらい影響がありますか?

A. 昔からある程度ESのフォーマットを使い回しているので、ただ残り続けている可能性もあり、少なくとも本学は特別な意図はないです。アイスブレイクやその他のエピソードと連動していたら聞くこともあります。
 ただお偉方は古い考えの人もいるので「わざわざ趣味になんでこれ書いたの?書く必要あった?」と言う人もいるので、受かるためには無難な趣味を書くのが損しない気もします。

 Q.書く欄が足りない場合はどうすればいいですか?超えると心象が悪くなりますか?

A.①熱意あるなあ!②定められた枠も守れないなんて…
 であれば本学は②と感じてしまう人が多いです。
 伝えたいことを短くわかりやすくするのも社会人に必要な能力です。

 Q.書類の提出方法について教えてください。

A.まずは募集要項を必ず読んでいただき、指定があれば必ず守ってください。そこを守っていないだけで本学では悪印象になります。
 普通か速達かについてはどちらでも構わないと思います。大事なのは期日までに到着しているかどうかです。

 Q.提出するタイミングによる有利不利はありますか?

A.特にないです。そこまで見れるほど暇もないです。
 初めの頃に出した人の書類が雑だと「期限に余裕があるからもう少し落ち着けよ…」と落ちますし、ギリギリに出した人の書類が雑だと「時間あったのにこれかよ…」と落ちます。つまり雑だと落ちる可能性高いです。

 Q.履歴書を面接当日に持参する場合はファイルに入れたまま渡すべきですか?それとも出してファイルとともに渡す方がいいですか?

A.どちらでもいいと思います。面接が始まる直前に渡す場合は、その後も面接が続くとファイルが邪魔になる可能性もありますので、目の前でファイルから出して履歴書だけ渡せばいいと思います。
 ただファイルの有無はそこまで気になりませんが、無い場合に履歴書が汚れていたりすると「おいおい…」とは思ってしまうかもしれません。

 Q.書類を応募する際、指定がなければ普通郵便で送っていましたが簡易書留などの方が常識ですか?

A.可能であれば簡易書留等にしていただいた方が本人のためになると思います。なぜなら郵便事故が起きた際に、普通郵便だとそれを証明することができないからです。
 そして本学だと「そもそも基本的なところを押さえていないとダメだよね」と過激なことを言う人もいます。重要書類は簡易書留等で…というのが基本的かはその人の判断によると思いますが、するにしたことはないと思います。

 Q.「応募書類の簡易書留は失礼派」「確実に届いていたか確認するために簡易書留派」はどちらですか?

A.私は「指定された郵送方法は必ず守り、指定されてなければ簡易書留にして、しなくて郵送事故が起きたら自己責任」派ですかね。

 Q.添え状は必要ですか?

A.添え状がある場合には汚い字や適当に書かれていると「…これを添えられてもなあ。まとめる手間が一つ増える」と印象は悪くなります。
 添えられて評価が上がることはないですが、達筆だったりすると印象には残ります。面接とかで来られた際に「美文字の人だあ」と勝手に注目します。でもなくてもいいです。

 Q.封筒に赤字で「応募書類在中」「履歴書在中」と書く必要はありますか?

A. 「あるに越したことはない」と思います。指定がある場合には必ず書いた方がいいですが、ない場合は封筒を受け取った採用担当の判断によって各担当者に共有されるかどうかになります。
 もう一つ書いてない場合のリスクは、社内での紛失や採用担当部署に届かない、もしくは遅延する可能性もあります。

 Q.自筆指定がない場合、自筆とタイプ作成で評価は変わりますか?

A.字に自信が無いならタイプ作成にしましょう。
 注目度は変わりますが評価自体は変わりません。ただ自筆だろうがタイプ作成だろうが丁寧に作られてないのはそれだけで弾かれることが多いです。 
 余裕があれば作った後に第三者に見てもらうのがいいと思います。そこで見にくければ担当者が見ても同じような感想を抱く可能性が高いです。

 Q.誤字脱字は論外だと思いますが、字の綺麗さは選考に関係ありますか?

A.字が綺麗汚さよりも、丁寧かどうかを心がけていただければと思います。雑だと評価は下がりがちです。美文字であれば「おお!」と思いますが、結局は内容がしっかりしてなければ意味がないです。

 Q.修正液や砂消しを使う人はいますか?

A.修正液シャーペンフリクションは序の口です。コピーすればわからなくなりそうですがその前に修正した跡が気づかれる可能性は否定できません。
 断固ミスを許さない担当者もいますし、何よりもそういうミスがなく完璧な状態で応募される人がほとんどです。その人たちの中でミスがある書類はどうしても浮いてしまいます。
 他の人と差をつけないために、書類は完璧な状態で応募していただければ幸いです。

 Q.応募書類でこれくらいなら許容範囲だと思うのはどれぐらいですか?(ボールペンの滲みなど)

A.「〇〇だからセーフ、アウト」と言う基準はありません。インクの滲み具合によりますし、他人の書類の完成度によってその人の評価も前後します。
 困ったら何人かに見せて判断してもらうことも有効です。自分だけだと判断するが甘くなりますので。

 Q.転職希望ですが職務経歴書は何を参考に作成すればいいですか?

A.ネットとかで「職務経歴書 書き方」で調べて出てきたものに沿うように書けば問題はないと思います。フォーマットをダウンロードして使ってもいいと思います。
 本学みたいなところだと奇をてらわなければオッケーです。「加点はないので減点をさける」イメージです。

 Q.履歴書用の証明写真が目力が強すぎるのですが大丈夫でしょうか?書類選考で写真はどれぐらい見られていますか?

A.まずは清潔感があればいいです。そして写真はあまりにも突飛でなければほとんど気にしていません。

 Q.記入する欄が大きい時、図とか書いても大丈夫でしょうか?空白であると印象が悪くなるようなら字で埋めた方が良いのか迷っています。

A.あくまでも本学の担当者での評価なのですが、図を書いたり一部の文字を太字にしたり色をつけたりするのはすこぶるウケが悪いです。私もこれには少し賛同していまして、「だって仕事に役に立つのかなあ」と考えてしまいます。どうしても文字で表現することが難しい場合は仕方ないと思いますが。
 空白は印象が良くないので、文字で埋めるのがいいと思います。

 Q.賞罰欄には具体的に何を書けばいいですか?

A.罰欄はないなら「なし」で全く問題ないです。
 賞に何か書かれる場合はESの自己PRと連動させると説得力が増しますので是非書いてください。
 罰の場合は…正直見たことがないので担当がどういう反応するかはその時にならないとわかりません。

 Q.書類選考の段階で健康診断証明書は不要ですが、健康状態を記入する欄がある場合は記入すべきですか?

A.日常生活に支障をきたさなけれぼ記入する必要もない気がします。「入社後に周囲に影響がありそうなら記入、無さそうなら記入しない」です。

6.筆記GDGW等について

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 Q.性格検査はどの程度参考にしていますか?

A.本学はこの性格検査の結果もそれなりに参考にしています。
 検査でその人の全てがわかるわけはないのですが、何もわからず手探りで行うよりも意味がありますし、入職した職員の仕事に対する態度や評価も間違っていないと思います。

 Q.テストセンターやwebテが課されている場合はボーダーが高いですか?一般のどれぐらいの企業と同じでしょうか?

A. 絶対評価ではなく相対評価のためボーダーはありません。それぐらい受験生が多いと考えてください。
 筆記だけでは決まるのであれば点数が高い人から合格になります。つま。去年の合格点数でも今年は不合格なこともあります。なので一般レベルはわかりません。

 Q.ストレスチェックの結果で不合格になることはありますか?

A. 可能性はあります。ストレス耐性も結構見ています。ただし総合的な判断になりますので、ストレスチェックの結果だけで決まりません。

 Q.性格検査はどこを見ていますか?頭を空っぽにして検査していますが、どのように使われているか気になります。

A.変に自分を作ってくるとバレるような仕組みになっていますので、むしろ頭空っぽで受けてもらえると助かります
 詳しくはお話し出来ませんが性格検査でわかる特徴から「この人本学向きだなあ」「ここ低いと厳しいなあ」と見てます。それだけで「不合格!」とはなりませんが、その後の面接や最終的なプッシュするか否かには関わってきます。

 Q.採用試験で小論文はなぜ課されるんですか?

A.仕事で文章を書く機会が多く、しかもコピペでなく自分で考えることが多いことも関係していると思います。それは会議の議事録や稟議書、学生に送るメール等です。大学職員は仕事をしていく中で根拠を重視しているので、その根拠を取られかねない文章を世間に発信する時は気を遣います。その際に相手に伝えたいことが明確に書けるか、相手がどのように感じるかを想像できる能力は必要です。

 Q.時事問題の作文・一般常識の問題ってなにが出そうですか?

A.立場上回答できません。
 ネットで調べれば今年度採用受けられた方が載せているサイトもあると思います。これも大学によっては設問にない場合もあります。

 Q.ESがしっかりと書けていて学歴も悪くない場合でも筆記試験の結果が悪ければ落ちますか?

A.基本は総合的に優れている人から合格していくので、それ以外の人の合否を決める際に見ます。どんなに素晴らしいESでどんなに素晴らしい学歴でもテストの結果が悪ければ落ちてしまいます。

 Q.GDで気を付けることを教えてください。

A.GDならば役割を全うすることが何よりも大事だと思います。
 本人や参加者のタイプによるとも思いますが、抜け漏れなく役割を決め、その役割を①全うする②周りをフォローすることが重要です。
 あとは、あからさまに人事の目を意識せず、自然体でワークを終わらせられればいいと思います。

 Q.GDで評価する点を教えてください。

A.GDはテーマが与えられてそれに対してグループであーだこーだ言います。これは社会人でも仕事でやります。つまり、人事は「この人うちで働いたらどんな動きしてくれるのかな?」という目線があると思います。
 まずは各々役割を明確にして、時間内に結論を出すことが重要です。
 個人的には発言回数よりも発言内容の方が重要だと思いますし、周りをどれぐらい観察しているのかも気になります。

 Q.GDで周りをどれだけ観察しているかはどういった点で見ていますか?

A.ざっくりと言えば、空気を読めているかです。
 これは仕事だけでなくプライベートでも同じことが言えますが、周りの反応を確認しながら話を進めたり時には変えたり、会話に参加していない人がいれば気を回したりと…。「一緒に働く」という点が大事なだと思います。

7.面接試験について

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 Q.面接対策はどのようにすればいいですか?

A.私のおすすめは
①演技込みで丸暗記②話したいポイントだけ暗記です。
①は絶対に聞かれるであろうことを熱を入れるタイミングや身振り手振りごと暗記、それ以外はポイントだけ暗記して会話することを意識する。
 オススメなのは②の方で、伝えたいことだけを暗記することによって本人の中でもその部分を意識しますし、それ以外はアドリブで答えることになるからより自然体になります。面接は会話です。
 あとは最終に近づくにつれ固かったり経営的な話になるので、それらしい態度や内容に変えます。面接官側でも感じることが多いので個人的にはこのやり方は間違ってないと思っています。

 Q.面接日を変更することはできますが?

A.選考段階によります。予備日や別日が設けられており、空きがあれば対応できる場合があります。
 そのままだと受けられないとすれば、ダメ元で問い合わせることをオススメします。

 Q. 面接官の1人が他部署の方でしたが人事以外が採用に携わっているのはよくありますか?

A. 組織として職員採用に携わってもらいたいというのもありますし、面接官として現場の人を呼びたいという理由もあります。詳しくは下記リンクに。

 Q.面接で詰められて上手く返せず、手応えがありませんでしたが、こういうケースでも合格するのでしょうか?

A.するケースもありますがこれは認識の違いだと思います。
 面接側は「詰めた」「微妙だった」認識がないことがあります。後に入職してきた人に面接の話を聞くと、「いやー詰められて絶対落ちたと思いましたー」と言われて「詰めた???」となることがあります。
 客観的に見ると深掘りしてるだけなのですが、されている側は責められている気持ちになってしまうことがあります。

 Q.「かなりどもっているけど要点を押さえて論理的に話す人」と「その場のノリで流暢に話すけど一貫性がない人」だとどちらがポイント高いでしょうか?

A.「流暢に話して要点を押さえて論理的に話す」人がポイント高いです。それらを兼ね備えているから評価が高く、ゆえに合格者になります。前者でもどもり具合、後者でも一貫性のなさ具合にもよる伝わりやすさ次第かと思います。

 Q.他大学でも選考が進んでいる場合、正直に話した方がいいでしょうか?

A.これは同じ大学の担当者間でも意見が分かれますし、時期にもよります。
 承諾期限が短いタイミングだと「あの人合格させたいけど、他受けてるって言ってたな。そっちが本命っぽいし待つことはできないから別の人にしよう」ということもありました。逆に「他からも声がかかっている人なら間違い無いだろう。採用したい」と思う人もいます。

 Q.面接では明るい表情でニコニコしていた方が印象がいいと言われていますが、以前の面接で笑顔を誉められましたが落ちました。笑顔はしない方がいいのでしょうか?

A.ニコニコしていた=不合格の原因とは限らないのが面接です。
 面接は本人だけでなく採用計画、他の志望者、面接官との相性等の様々な理由で合格者が決まります。
 不合格の理由として他にスーパーマンみたいな優秀な方がいたかも知れませんし、単純に面接官との相性が悪かっただけの可能性もあります。
 個人的には真顔も好きですが、ニコニコ元気よく話していただいた方が好感を持つ面接官の方が多いと思います。

 Q.回答する際は何秒ぐらいにすればいいでしょうか?

A.面接官からの質問によるとしか言えないです。時間が決められている場合には必ず守り、話し方は結果先行でいいと思います。話す時間に関しては面接官の反応を確認しながらとしか言えません。
 これは受験者、質問内容、個人の面接時間、全体の面接時間のバランスを考えているので一概に「何秒だ!」とは言えませんので。
 面接でありながら会話でもあるので、面接官の反応を見ながら長すぎると思ったら止め、短すぎるとしたら補足するのがベストです。

 Q.面接の順番は早い方が評価が高いということでしょうか?

A.面接の順番は志望者の居住地によって変えます。早いから評価が高い、遅いから評価が低い、ということではありませんが面接官の集中力に関係します。

 Q.面接時間が予定より伸びる理由はなんですか?

A.考えられるのは、『話し過ぎ』と『質問のチョイス』です。
 面接時間超過は大体が前者になり、これは評価としても良くも悪くもどちらにもなり得ます。
 後者は面接官側の都合で毎年必ず聞かないといけない質問があるのですが、話が盛り上がって脱線したり面接官が失念して慌てて質問するので結果として超過してしまうというものです。

 Q.逆質問はどのような事を聞けば印象が良くなりますか?

A.私は逆質問に重きを置いておらず、印象が悪くなることはあっても良くなることは稀だと思っているので、
①ちょっと調べればわかること
②ちょっと考えればわかること
③面接官を困らせること

 は聞かなければいいと思います。それと④何も聞かない、というのもあります。そこまでの面接のやりとりで「この人本学を調べてくれているんだな〜」と感じれば何も逆質問なくても自然です。

 Q.一次面接と二次面接の面接官が同じ人事の時がありましたが何故ですが?

A.可能性としては
①元々その予定。質問内容を変えているから別物としている。
②調整ミス。もしくはイレギュラーな何かが起きたので仕方なく。
③2回目に同席する場合は補助に徹する。

 だと思います。

 Q.志望動機を聞かれた場合、ESに書いた内容を自分の言葉で伝えるか、書ききれなかった部分だとどちらが印象良いですか?

A.両方やってしまってもいいと思います。どちらが印象がいいというのは話し方にもよるので何とも言えません。
 ESに書いた内容と面接で話す内容があまりにも一貫性がなければ違和感を覚えますが、要な面接官が納得すればいいと思います。

 Q.面接で上がってしまい、どもってしまうのは減点対象ですか?

A.どもり具合にもよるのですが、一番の減点対象は「何も伝わらない」ことです。素晴らしい人柄であり実績を持っていたとしても、それが伝わらなければ評価できません
 面接官側も応募者が緊張しているのは百も承知です。そこで一度落ち着いて「緊張して申し訳ありません」でもいいので一呼吸置き、そこから話し始めましょう。

 Q.全ての質問に対し2分〜4分長々と話す人の印象はどうですか?

A. 質問内容によって強弱や長短は使い分ける必要があると思います。聞きたい話は長くてもいいですが、同じように雑談を長くされたら困ります。
 「面接官の反応を見て対応する」です。コミュニケーションと同じです。

 Q.自分の意見と大学の見解が違えばマイナスでしょうか?

A.必ずしもマイナスになるとは限りません。
 まずは大学の見解をどこまで把握されているかによりますが、ご自身の見解に辿り着かれた背景や今後の展望、対応策、見解の相違のギャップについて等の伝え方が大事だと思います。後は致命的な相違かどうかも気になります。あまりにも的外れで譲らなかったら、「じゃあ難しいね」となります。

 Q.退職理湯は人間関係というマイナスイメージなので面接でうまく言えません。無難で罪悪感のない退職理由を教えてください。

A.「本当のことを言わない。しかし嘘もつかない」というのがポイントになります。確かに退職理由は人間関係が理由かもしれませんが、それだけではないはずです。その小さな理由を、面接で聞かれたときに答えるのはいかがでしょうか?それなら嘘をついていることにはなりません。
 立場的に「これならいいよ!」という回答はできないのですが、“あーそれなら仕方ないね。自分じゃどうしようもないもんね”と思わせられるような内容を考えていただければ幸いです。
 面接官は「同じことが起きたら辞めちゃうのかな?」というところも気にします。

 Q.公務員から大学職員への転職を考えていますが、「なぜ公務員を辞めてまで大学職員?」という問いに上手く答えられません。

A.面接官もいじわるじゃなくて純粋に気になっています。あとは大手民間出身者にも聞きます。そこで納得させることができれば逆にチャンスになると思います。難しい質問だからこそ乗り越えたら説得力が増します。
 答え方は単純に公務員から大学職員に転職しようとしたきっかけを思い出していただき、深堀していけば話すことが見つかると思います。

 Q.「数年おきの異動に抵抗がある」と面接時に伝えるとマイナスイメージでしょうか?

A.「数年おきの異動が嫌だ」と言われてしまうと、難しいと思います。それは本学が本人の希望を考えず、またジョブローテーションがあまり整備されていないため行き当たりばったりの異動が常なせいかもしれません。
 と言いますか大学職員はジェネラリストを目指している面があるので、分野違いの異動は当たり前、しかも頻繁にありうると捉えていただければ入職してからのギャップに戸惑うこともないと思います。
 教務系を志望して入職しましたが、設備管理系や財務系など総務ばかりを異動して退職していった職員も珍しくありません。

 Q.「どの部署に配属になっても精一杯取り組みますが、志望動機の通りの部署希望です」と答えましたが落ちました。意思や軸がないと思われたと感じましたが「絶対ここがいい!」と言い切った方がいいのでしょうか?

A.残念な結果になった理由がその回答だけで決まらないのが面接です。そして断言されると、「内定出しても、この人この部署以外なら辞めちゃうのかなあ」と思う可能性があります(それまでのやりとりによりますが)
 「軸がないと思われたのかな」とありますが、これもこの質問の回答だけでは判断ができず、ESやそれまでの面接や職歴、場合によっては大学の学部まで遡って論理的に導き出されているか確認します。

 Q.自己紹介も完璧で志望理由も練習通りに伝え、+αで熱意を伝えましたが、過去について色々突っ込まれて上手く答えることが出来ませんでした。

A.合格者は、本人と面接官だけで決定するわけではなく、それ以外の要因も関係します。
 本人以外の志望者の優劣、大学が求める職員像、採用枠等、また面接においても完璧だと思っても面接官からすればそうでもなかったり、感触がイマイチでも面接官のウケが良かったりします。
 合格者を知っているのはあくまでも受けられた大学だけなので、悲観的な想像に囚われず、客観的な事実に基づいて心を整理されるのがいいと思います。

 Q.面接の際に入室してきた就活生のどこを最初に見ますか?

A.初めに見るとしたら第一声と表情です。やはり笑顔でハキハキしていると期待します。そして全体を通して清潔感と態度は気になります。髪の長さ、髭、スーツの皺、靴の汚れ等の基本的なところですね。
 気を付けていただきたいのはキャンパスに入った瞬間からです。

 Q.男性ですがピアスの穴が空いていると悪印象ですか?

A. 気付くかどうかと言う話にもなりそうですが、可能であればファンデーション等で隠すのがいいと思います。
 ピアスも個性ですしプライベートで何をしていようと気にしない、と言いたいところですが、過去にピアスの穴が空いている男性はいなかったですし、もし気付けば悪い方へ印象に残る可能性があります。そして何よりもそういう考えを持っている年齢層の人たちが、学生さんの保護者になっている可能性が高いです。

 Q.web面接で気を付ける点を教えてください。

A.事前に作動する等の基本事項以外であれば、お互いが面接に集中できる環境になっているかというのが気になり、あとは間の使い方です。それ以外の質疑応答は面接と変わりなかったと思います。
 特に背景だったりゴチャゴチャしてると面接よりもそちらに気を取られたりします。

 Q.要項に「PCやタブレットで」とweb面接について記載がありましたが、スマホはマナー的によくないでしょうか?

A.タブレットだろうがスマホだろうが通信が上手くいってweb面接が行えたら何でも良いと思います。「PCやタブレット」とあるのはそこら辺の事情ではないでしょうか。
 マナーと言うなら背景の方が気になりそうですので、落ち着いてweb面接ができる場所であればいいと思います。

 Q.最終面接のポイントを教えてください。

A.最終面接は面接官が今までよりも大学職員として経験があり、経営に近づいている存在です。大学職員としての志望理由はもちろんのこと、経営的な視点が質問されることが多い気がします。
 「大学業界や大学の現状を把握しているか。この先どうしたいのか。そのために自分がどうできるか。そして現実的に可能かどうか」等のポイントは話せるように整理しておくのもいいかも知れません。
 また最終面接官には今までの面接メモが渡っているので、過去の質疑応答において矛盾がないように今一度振り返られた方がいいと思います。

 Q. 最終面接での心構えを教えてください。

A. そこまで辿り着いたということは、それまでの担当者は「質問者様と働きたい!」と思ったから合格にしていたと思います。なので一度それまでの選考を振り返り、今一度軸を見つめ直すことをオススメします!!
 あとは笑顔と度胸!

 Q.最終面接で落ちる理由はなんですか?

A.最終面接で落ちてしまった場合は「自分の何が悪かった」ではなく、「自分より取りたい人がいた」と考えていただければ幸いです。
 最終面接まで進めたと言うことは、それまでの面接官が「この人と一緒に働きたい」と感じたということになります。
 最後は役員クラスが出てくるのでより経営的であったり、より大学職員的な質問や、所属大学に誇りを持った方々になります。それらの感覚に合うように回答したとしても、最後は運の要素が大きいです。

 Q.最終面接で落ちる割合はどれぐらいですか?

A.本学だとバッサリ落ちます。年度によって採用者数が変わりますが、酷い時は9割近く落ちたりします。少なくても半分以上は落ちます。
 他大学では最終面接は単なる意思確認の所もあると聞きましたが、最後まで油断しないほうがいいと思います。

8.合否内定について

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 Q.面接通過後のお礼のメールは送った方がいいですか?

A.送らないからと言って悪印象になることはなく、逆に送ったことによりマイナスになる可能性があるので送らない方が無難かなと思います。例えば感謝のメールなのに基本的な書き方(文字サイズや行間等)ができていないと、「うーん」となることもあります。もちろんそれが直接評価に繋がることは低いですが、印象には残ることがあります。

 Q.最終面接から何日ほどで結果が来るものですか?

A.大学によって異なりますが、本学であれば合格者は指定した日にちより短く、不合格者は指定した日にち通りです。これは合格者を決定するまでのフローと、それから通知するまでのフローによります。
 合否で日にちをずらしている理由は、合格者に通知した際に辞退した場合に補欠で合格通知を出すためにずらしています。

 Q.内定留保はどれぐらいの期間を待ちますか?

A.内定承諾の期限は大学ごとに変わると思いますが、理事会に承認や報告する、不合格者に通知するタイミングまでと色々あります。そこら辺は大学問わず民間でも同じような流れだと思います。
 人事的には早めに承諾をいただければ、その後の処理がスムーズに進むので助かります。回収物や給与を決めるために委員会を開いたりと、内定者全員が決まらないと先に進めない処理があったりします。

 Q.人事から内定式後一切連絡がないのですが普通でしょうか?

A.双方に取ってミスが許されない慎重な話なので、それだけ時間をかけて調整をしているので連絡がなかなか来ない…とでも思っていただければ幸いです。

 Q.内定もいただいている大学院生です。承諾済みですが、仮に修了出来なかった場合は内定取り消しになりますか?学部卒では採ってくれませんか?

A.残念ながら取消の可能性が高いと思います。
 そしておそらく「修了まで待つよ!」という大学は少ないと思っています。もしあるとしたら本当に余裕がある大学です。本学だと確実にアウトです。 
 「修了するって聞いていたから内定出したのに…入職しても安心して仕事を任せられない」ということになるので、修了できない=約束違反ということで取消になると思います。

 Q.内定を承諾したあとにESの資格欄に書き間違えがあることに気付きました。どうすればいいですか?

A.早急に採用担当に連絡することをオススメします。
 大学ごとの確認方法によると思いますが、本学であれば資格の証明書を提出していただきます。それが例え採用に関係がなかった資格であれば「あー間違えたんだね」で済みますが、ピンポイント採用(例えば国際関係で採用したくて、英語の資格者が欲しかった場合)には事情が異なります。内定が取り消されるかどうかは本当にわかりません。

 Q.入職時に戸籍を提出するのですが、何に使うのですか?

A.管理のためです。労働者名簿やシステムへの入力、また各種手続きする際に戸籍氏名や生年月日、家族との続柄が必要になりますので証明として提出いただいています。誓って悪用しません。


9.さいごに

就活に「こうすればいい」という正解は絶対にありません。私の考えも別の大学や同じ大学の担当者でも「違う!」という人が必ずいます。

多くの考えに触れ、自身で情報の取捨選択を行っていただければ幸いです。

ちなみに本学はサービス残業・出勤もありますし、ハラスメントによる休職退職もあります。世間で言われているほど年収も高くありません。クソが。

もしよければ↓↓も読んでみてください。


10.おまけ

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A.本学だとたまにナメック星人の方は受けられます。
ただ合格されるのは善のナメック星人ばかりです。悪のナメック星人が…と言うわけでないのですが、彼らは志望動機に「貴校のキャンパス内にドラゴンボールがあるから〜」と職場環境ばかり気にして大学職員に対する志望度が全く感じられないんです。あと自己PRでも「もう1人の私は神」と身内自慢ばかりで、応募者自身のことはあまり書いてくれないことが多いので苦手です。

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A.素敵な能力をお持ちですね。
ただ「ナメック星人を根絶やしにした」という自己PRは悪印象になる可能性が高いです。それは“悪行を誇っている”点と“過剰な自己PR”という点です。
前者は、強い自己PRを作ろうとすると攻撃的な作り込みを行なってしまう方もいらっしゃいますが、読み手としてはあまり良い気がしません。理想的なのは「共存を試みたが種の価値観によって決裂し、相手の視点を大事にしながら亡き者にした。その結果ドラゴンボールを得た」という流れかと思います。後者は『ピッコロ』や『デンデ』の生き残りの存在ですね。要は「根絶やしになってないやんけ!」と事実を知っている担当者がいたら矛盾を覚えます。
最後に、あなたは『特戦隊の一人』ですが、その中でどんな想いで入隊し、活躍し、挫折し、乗り越え、役割を果たし、何を得てどこに行くかが気になります。就活頑張ってください!

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A.「キングキャッスルを占拠した強み」とありますが、これだけでは正直どう言う強みかわからず、「占拠した」と言うつよい言葉に引っ張られてしまいます。
一つの城を占拠された時は計画的に行ったと思いますので、まずはそちらを全面に出されたらどうでしょうか?

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A.ひゃ〜!サタン!おめえまだ他人の自己PRでES書いてんのか!
確かに優れた自己PRは他人とボディチェンジすればわかんねえけど、他の設問と面接の深掘りで矛盾が生じてバレちまうぞ!
おめえはウーロンやプーアルみたいに変身できねえだろ?他人のESなんか借りなくても世界一になったじゃねえか!
自分を信じて、瓦割りするために努力したエピソードを深掘りすれば
チャパ王ぐらい倒せっぞ!また質問くれよな!

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A.桐谷美玲似であれば個人的に相談に乗らせていただいたのに残念です。
さて、大学職員は(少なくとも本学は)見た目の採用はほぼ無いと言ってもいいと思います。見た目が求められる能力になっているわけではないし、見た目が整っていても「んで仕事は?」になります。
ただ清潔感や好印象を与えるのは見た目も関係はありますので、「あるに越したことはないけど必要じゃない。それ以外の方が重要。同じような条件で迷ったら選ばれる可能性が上がる」ぐらいだと思います。

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A.(こいつ……!脳内に直接……!!)
と、この熱意を伝えるための方法として脳内に直接語ることができればお互いにやりやすいですよね。熱意の読み取り方は担当者ごとに違います。私は熱い言葉を並べられても本学について触れていなければ微妙だと思ってしまいますし、逆に気にいる人もいます。酷ければESの内容が素晴らしくても、学歴や職歴ばかりを見て低評価を付ける人もいたりします。

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A.(脳内に語りかけること=熱意が伝わるという認識がそもそも正しいことかと思い始めた私)
文字数は大事…と言いますか、与えられた記入欄をどれぐらい埋められるかは重要だと思います。少なすぎても超過しても印象はよくありません。
熱意を感じるのは「本学である理由」「本学を調べてくれてるとわかる内容」が書かれていると惹かれます
。よくあるのが「これ大学名変えたらうち以外にも出せるよね」というESです。これは低評価にするしかありません

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A.面接が冴えてる大西ライオンを採用しないさぁーー!!!

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A.うーんたまに君みたいなイケメンでチヤホヤされてきたから「大学職員も受かるべ」みたいな甘い考えの学生が多いんだよね。確かに君はイケメンで優秀な大学だよね?それってなんのために入ったのかな?まーきの学科は近年人気な分野だけど将来なにがやりたかったのかな?まーきの分野と大学職員だと全然違うよね?いや、別に責めてるわけじゃないよ。こちらが納得できる理由があればいいんだよ。でもこのESからはそれが読み取れないから聞いてるわけ。ほら、やってみな?『まーきの』って。君、それしかできないでしょ?わかるよそりゃ。私も面接官して長いから。本物の『まーきのっ!』は入室しただけで感じるから。大層な目的があるけど、それだけなんだよね。そこに至る背景もないし、それからの展望も見えてこないんだよね。誤解してもらいたくないんだけどオグ大は好きだよ。でも何も考えていないような君は好きになれないかな。
はい面接は以上です。結果は2週間以内に…いやめんどうだから今伝えるね。
君は、合格。4月からよろしくね。

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A.ウィンガーディアムレヴィオーサがこちらもわかるものとして情報共有を欠いているため、グリフィンドールは五点減点。

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A.募集要項満たしてないのでダメダヨ。

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A.隠しきれないおじさん臭。
大手企業出身者は自信満々の人は多いです。ただそこに胡座をかいて準備をしてない人は当然落とします。やはり学歴や大学職員経験者と同じように期待するので、そこを乗り越えたら評価は上がります。「やっぱり違うね」という感じです。

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A.契約職員じゃないか!これって絶対おかしいよ!

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A.猿はキャンパス内入構禁止なので転生してください。

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A.経歴詐称はダメにな〜る、ダメにな〜る、ダメ?
ただあなたは1stではないけど3rdですよ?英検1級と英検3級ぐらい違います。

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A.なんて正直な人!DMください!手取り足取り内定に導きます❤️
冗談はさておき、「ネット上で知り合った人に憧れて〜」は真実であれ嘘であれ悪手だと個人的に思います。仮に私が本当にSGDS(スーパーグレート大学職員)だとしても、採用担当からして見ればわからないですし、逆に「この人騙されてないかな?そんな単純でやっていけるかな?」と私は思ってしまいます。
そして決め手が「人」であれば、「うちには玉山はみたいなSGDSはいない……。入職したらどうするんだろ?」となります。これは「貴学の説明会で人事の方に〜」でも同じことが言えます。
ただし志望動機の「きっかけ」としてはありだと思います。きっかけは誰にも反対されるものではないですし、自然発生ですから。そこから深掘りして肉付けして厚みを持たせていくのがいいと思います。

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A.てめーはまず髪色直してから募集してこいよ。

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A.残念ながら内定取消デース

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A.トゥーンだから効きませーんwww

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A.五分刈りは好みではありませーん。とりあえず片目を義眼にすれば即採用デース。

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A.転職!!面接!玉砕!大喝采ー!

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