大学職員になりたい人へ
はじめに
※転職希望者のための記事ですが、新卒で大学職員を考えている人にも見てもらいたいです。
この記事を見られている方の中には
と考えられている方もいると思いますが、現職以上の地獄を見る可能性も考えておいてください。
大学職員は転職者が多いです。そんな人達も大学職員の辛さに耐えられずに転職していきます。
その理由を、「私自身の目線」と「人事の目線」からお伝えします。
あくまでも私が所属する組織だけの話になりますので、大学及び大学職員全体の話ではありません。
なぜ大学職員へ転職したのか?
私も前職は自他ともに認めるブラック民間に勤めていて、とにかく助かりたい一心で転職活動をしていました。
大学職員にはとある縁から元々興味があったのですが、ネットで見かけられる「何もしないでもいつかは年収1000万円」「休みは取り放題」「残業はほとんどない」という言葉も魅力的に感じていたのも確かです。
現実的に考えて、
「何もしないでも年収1000万円」
「休みは取り放題」
「残業はほとんどない」
なんて職場はあるのでしょうか?
一般常識で考えてください。
「大学だからありえる」
どこにそんな根拠があるんですか?大学の何を知っているんですか?まだ働いてもいないのに?
「どこかにある」と言われれば「そうなんですね。ぜひ教えてください転職します」と返すしかないのですが、未だに大学名を教えてもらったことがありません。
それよりも問題なのは上記のような噂をなぜ信じてしまうかです。
私も信じていました。
それは前職でメンタルをやられて視界が極端に狭くなっていたからです。
こういう状態に陥ると隣の芝生を青いどころか金色に輝き、反対意見はロミオとジュリエットです。魔法をかけられたシンデレラ状態です。
暗闇の中で模索しているからこそ照らされた光がいつも以上に眩しく見えてしまうんです。
転職出来れば輝く未来が待っていると信じて……いや、信じることでしか乗り切れなかったです。
実際に転職してみて
日々業務をこなしていく中で「あれ?話と違くね?」と魔法が解けていきました。
確実に魔法が解けたのは教員に土下座をした時です。前職でも流石に手と頭を地面に着けることはなかったです。
あの時の床のタイル模様はいまだに忘れません。
(嘘かと思われますが、フォロワーさんも経験されたことがあるとのことです。しかも野外で)
とまあ紆余曲折あったのですが、幸い人間関係には恵まれていたので前職よりも環境が改善して元気に過ごしているのが私個人の感想です。
大学職員がこの世の天国だと噂を流していた人が目の前にいればドロップキックをするぐらいには恨んでいますが、その後葬儀屋を呼んであげるぐらいには感謝しています。
人事として
これからは人事目線でお話させていただきますが、
せっかく転職しても退職、休職、再度転職する人はいます。
その中で一番多い理由は
です。
これは「まったりホワイト高給じゃなかった」以外にも「大学職員の仕事が想像よりもつまらなかった、泥臭かった、成長できなかった等」という理由も含まれています。
人事であるので残業時間等の数字的なデータも確認出来ますので、そちらが不満な人もいます。
大学職員に転職したい理由は千差万別です。学生を支えたいという想いの人もいれば、待遇に惹かれて転職してきた人もいます。
それは別に否定するつもりもないですし、社会人である以上求められている成果を出せれば何を考えていようが問題ないと思います。
私が一番辛いのは、そういう方と面談をする時に泣かれることです。
大人が涙を流しながら
と震える手で手続きをするのは精神的にキツいです。
今回からこの記事を書こうと思ったきっかけも、そんなキツい想いを減らしたいという自己中な考えから生まれました。
さいごに
大学職員がホワイトかブラックかなんて誰にもわかりません。
組織による、部署による、上司による、同僚による……そして何よりも本人によります。
本人の経験が大学職員を白か黒に分けます。
ネットで噂されているようなまったりホワイト高給な大学があるかも知れません。
しかし現実的に考えればそのような大学は極一部であり、大きな恩恵を受けるには多大なる犠牲を払うのではないでしょうか?
大学職員がまったりホワイトと言うのであれば、私が手続きしている人達は大学職員ではないのでしょうか?
この記事も本当か嘘かなんてわかりませんが、次のことだけは転職希望者の方々に覚えて欲しいです。
そしてここまで読んでいただき、まだ大学職員へ転職を考えられている人は↓を見てください。
当たり前のことをまとめた採用に関わるQ&Aになります。
本当にさいごに
まったりホワイト高給な大学があれば教えてください。靴を舐めるのは得意です。何でもやります。
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