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振り返り:雑談力向上ポイントについて

今回は振り返りの回です。のび太も反省するんだし。タマちゃんラマちゃんも省みるよ、これまでの雑談力向上ポイントを。第0回から第5回までの掛け合いの中から、向上した観点とその内容をピックアップ。それぞれのベスト3から考察して行きます。何が雑談力向上委員会やねんってところをうまくカバーする今日の振り返り、お楽しみください。

***

玉坂(以下、玉):今日は振り返りですよ!
ラマ男(以下、ラ):はいはい。やってきました初振り返り。

玉:ラマ王的”ベスト3”用意してきたかな!
ラ:テンション高めだね、今日はやけに。もちろんしてきたよ。
玉:雑談力向上の観点と内容とを発表してもらいますから。それにコメントを付ける。
ラ:観点ってなんだっけ?
玉:あれだよ、第0回:雑談力向上委員会発足の時に言ってた5つ!

・相手の好みにあった投げかけをし(質問力)
・返しを適切に受け取り(理解力)
・咀嚼する(処理力)
・相手がまた話したくなるように返答する(展開力)
・テーマ選び

これらどの観点でよかったかってお話。

ラ:OK、OK。思い出した。
玉:いいのあった?
ラ:まずジャブよ?
玉:うんうん。
ラ:第4回:人工甘味料から、『椋鳩十とスクラロース』。これ、たぶん気づかなかった人多かったと思うんよね。
玉:え。
ラ:ちょい高尚すぎたからね。韻よ、韻。踏んでんの。母音に注目してよ。「uuao-u」ね、スクラロースとむくはとじゅう。
玉:い、いいねいいね!そういうのよ!!そういうのよ!!!
ラ:もう長年やってるとね、こういうのスラっと出てくるんだけど、ちょっと素人さんにはなぁっていうことで、まぁ選外。残念ながら。『ざんねんないきもの事典』に入れておく。
玉:はいはいはいはい!OKよー!!では早速いきましょう。ラマ王の第三位!!!
ラ:ウェイヨー!Check it out!

デデン!

■ラマ王の第三位■
観点/テーマ選び
内容/『第1回:テレゴニー』といきたいところだけど…『第3回:神は細部に宿る話

ラ:第1回:テレゴニーは新鮮なテーマだったし、テレゴニーって単語自体が初耳だったよ。ん?何?ってなる言葉(あぁ、もちろんすぐググったことはタマちゃんには秘密)。知らなかった読者さんも多かったみたいだし、新しい知識としてはよかったと思ったんだけど。
ちょっとなんていうのか、話題にはしにくい感じ?それを感じたんだよね。

確かに同性の飲みの席ならOKかもだけど、んー、ちょっと異性がいる中でそういう話をいきなりってのもはばかられるよなー、みたいな皆さんからの声がビビビッときた。

なので、第三位は…『第3回:神は細部に宿る話』でいきたい。テレゴニーに比べると新鮮味のない話題ではあるんだけど、テーマ選びとしては言い古されてる感を超えてよかったかな。読む人それぞれが自分の共感できるポイントで「あぁー」ってなってくれたっていうか。みんながみんな、自分の神宿を持ってるっていうか。そういうのがスキ数にも表れてるって感じがして、共感性ではこっちだよね。

いやー、どんな展開になるかと思ったけど、まさか偶さか、あんな結末とは…。以上。

玉:なるほど。今回玉ちゃんは「テーマ選び」からのノミネートはなかったんだよね。確かに『第3回:神は細部に宿る話』はテーマそのものがいい雑談だった。
ラ:ジョブス氏までご登場願ったまさに神回であった!うまい!
玉:座布団あげるよ。
ラ:うちは洋風だと何回言えば。

玉:はい!ではね、ラマ王の第二位いきましょうか。

デデン!

■ラマ王の第二位■
観点/青春力
内容/『第2回:労働集約と知識集約の話』から、「タマちゃんが昔ウインナーを売りまくっていた話」

玉:観点が青春力と。
ラ:そんなのなかったけどね。あえてその観点でノミネート、勝手に。
玉:ほう。
ラ:これはね、まぁ掛け合い自体もスキなんだけど、なんていうかな、ちょっと甘酸っぱさの混じった青春譚なとこがポイントでさ。「雑談するのに”相手の人となり”って大事じゃん?」って誰か言ってたと思うんだけど、タマちゃんという男の”人となり”を垣間見れたっていう意味でちょっと特別な回だったかなって思う。
玉:うんうん。
ラ:でさ、自分がしたことないアルバイトとか、あとやったことあるけど全然違う観点で働いてたんだなこいつ、みたいなの聞くと自分の凡人さ加減に気がつくっていうか「あぁ自分はまだまだ普通だよな。」って王も感じ入ってしまう回。
玉:なるほどな。めっちゃ売ったし、途中でガスが切れて生焼けで提供しまくったの思い出した。
ラ:おい。いい話してんだから食中毒の恐れがある話入れんなや。
玉:「もうちょっと焼いてください」って、小3くらいの女の子がお母さん連れて言いに来たわ。
ラ:そんなフランクフルト屋ないわ!
玉:めっちゃ売ってたからさ。ほんと。焼くより、売るだったよね。
ラ:人の命の重さ!早く話戻させて。「俺なんてまだまだ普通だよな」って思って、なんかふっと気が楽になる、みたいなのあるじゃん。「世界ってまだまだ広いんだな。俺の生はまだ遠くへ行けるな。」みたいな。
玉:花火大会からまさかそんな印象を与えるなんて。
ラ:そんな青春力が見られる回でした。ウインナー回。
玉:なるほど。
ラ:聞く人が持ってる、似たような感情・記憶に働きかける力。あ、これさ、少女漫画に似てるかも。少年漫画なんか即物的でしょ。戦う→どっちが強い→ウェーイ、みたいな。もう見た目よね、目の前で起こってることだけで「やったー」「くそー」みたいな。でも少女漫画は違うの。読者の胸にちらっと居座るひとかけらの感情に訴える力、「私の好きな彼は、私ではなく私の親友のことが好きで」という誰にもあるその甘酸っぱい記憶を引っ張り出す描写、その想像力の爆発は少年漫画の何倍も豊かなんだよね。もう『11人いる!』
玉:急にクセ強い長めの例え来るやん。
ラ:青春だよ、青春。
玉:それで観点が青春力ね。
ラ:そうそう。そんなクセウインナーの青春回でした。以上。
玉:青春って雑談で出すと盛り上がるからな。
ラ:アオハルだよね。
玉:よし。ウインナー青春、わかりました。

玉:では、ラマ王の一位。お願いします。

デデン!

■ラマ王の第一位■
観点/展開力
内容/『第1回:テレゴニーの話』からビリー・バンバン…

ラ:じゃなくて、チェリーBがビリー・バンバン経由でプレイボーイを経て、ついにボノボへ成り果てる話!
玉:マジでビビったわ。ビリーバンバンが第一位かと。
ラ:びっくりしたっしょ?ドッキリーうんちゃらぴー!ってやつよ。今流行りの。
玉:あれにそんな思いこめてたんかって一瞬焦った。ボツ箇所の予定だったし。ラマ王が泣いたら困るから、止む無く残したビリーバンバン。
ラ:ボツの話言うなよ。隠せちゃんと!
玉:振り返りやからな。包み隠さずについつい。
ラ:現代日本の老害に向かって歌ってるあのヒットソングを、歌謡界の老害自らが歌う、しかもYoutubeで、さらにだいぶ改変して、っていう3重ぐらい「うっせぇわ」感が詰まったあのビデオをっ!一位にしたくなる気持ちは汲んでよ〜?
玉:3重苦やな。
ラ:そうよ、ひどいんだから。
玉:わかったわかった。で、ボノボへの展開は何がよかったん?
ラ:いやさ、「もうあんな展開ある?」って思ったというのが率直な感想よ。いくら雑談だからって、いくら台本も何もありません僕ら即興で漫才してますってったって、チェリーBがボノボになるのよ?
玉:ほう。
ラ:最終的にあんた「遺伝子のゆらぎ」って、女性と仲良くできる/できないで悩んでた男の子がもう人類史を操作するようなモテ神に向かっていくその過程ね。「うっせぇわ」が遠くでかすかに聞こえてる、ぐらいの壮大な自己展開力よ。
玉:なるほどな。ストーリーに濡つを感じるタイプなんやな。
ラ:そうそう。そこに惚れるよ。テレゴニーって何?って読み始めたら、あれよあれよとSFの世界につれてかれちゃったような、そんな感覚。で、なに「濡つ」って。
玉:そぼつって読むねん。「濡れ」やとなんかありきたりだし、ダサいから、玉坂はそういう萌えることやら、しずる感を「そぼつ」と表現しておる。
ラ:くせえぐいて。
玉:この数回を経て、ラマ王の好みがだいぶ掴めてきた。
ラ:こっちこそやわ。共に、人となりゲッツだね。
玉:はい。ではラマ王のはここまでな感じかな。
ラ:そうね、選外を含めて4つほどあげさせてもらいました。
玉:了解よ。

玉:では、玉ちゃんの第三位、いきますか!
ラ:待ってました!

デデン

■玉坂の第三位■
観点/展開力
内容/『第0回:雑談力向上委員会発足』から

玉:やっぱな。俺あれやし。偏差値530,000やしな。
ラ:フリーザの戦闘力!RPGから格ゲー!そんでもっとバグった。 
玉:あと2回変身残ってるからな。

玉:これはよかったよ。まず、ラマ王がすごい頭いいやんか?
ラ:きゃーやめて恥ずかしい。ほんとのこと言わないで。
玉:はっはっは。で、その背景をもとにして、ボケとしてそれを上回る530,000と。少年の心を持つ身としては、530,000といえばフリーザなんよね。そこをしっかりキャッチアップできたラマ王にまずポイント。
ラ:そりゃ53万はひとつしかないよ。
玉:そうね。そして、そこから間髪入れずに返した「あと2回変身残ってるからな」これね。
ラ:おいおいおい…。結局、自分かって。
玉:冷静なジャッジやねん、仕方ないねん。全回くまなく見つめなおして、公平にジャッジした結果やねん。仕方ないねん。
ラ:ちょっと焦ってないか?玉ちゃん。まぁいい、ここは言う通り。いい返しだったのは確かだ。
玉:これ、実は持ちネタなんだよね。よく使う。「あと2回変身残ってるからな」って。使い勝手いいんだよね。
ラ:おいーーーーー!アドリブだからすごい的なこと、今!!言ったばかり!!!
玉:ストックもアドリブの一つだよ。引き出し、引き出し。
ラ:その手があったか…。
玉:でしょ。フリーザの話題キタと見るや、そこでさっと出せた玉ちゃんね。
ラ:ストックも出せなきゃ肥やしだもんな。よし。いいこと言ったタマちゃん!男前!インテリ!
玉:ありがとう。あとで焼売あげるね。
ラ:中華街にいる「おいしい栗あげるよー」の人か君は。

玉:はい、では玉ちゃんの第二位!

デデン

■玉坂の第二位■
観点/処理力
内容/『第5回:筋トレとヨガの話』から

玉:はいはい!じかんじかん!!こちとら時間給でやらさせてもろてますから!
ラ:早っ!切り上げてヨガ行こうとしてるやん!
玉:今日から体験レッスンなんで。

ラ:これなー。面白かったよここ。
玉:ラマ王、よかったで。「早っ!切り上げてヨガ行こうとしてるやん!」のところ。
ラ:いつも出てる時間給の話、最初は「また言ってる」ぐらいに思ってたんだけど、だんだん「どう返そうかな」ってなってきたんよね。回を重ねることで変化したいい部分。で、待ち構えてたら「もう!?」ってなって、つい出たのよ口から。
玉:なるほどね。この回さ、図が出てからの締めがめっちゃ早かったんよね。
ラ:そうそう。早かった。図を馬鹿にしたから怒ったんかと思った。
玉:怒らへんよそんなん。そしてラマ王の良いツッコミからの、玉ちゃんによる間髪入れない「今日から体験レッスンなんで」ですよ。
ラ:また自分っ!!!
玉:冷静なジャッジやねん、仕方ないねん。全回くまなく見つめなおして、公平にジャッジした結果やねん。仕方ないねん。ホンマ、仕方ないねん。
ラ:二回目よ?それ。明らかな自分びいき。もう既定路線やん。
玉:自分自身、天才か思たわ。
ラ:じゃあ早めに切り上げて行った”ヨガの体験レッスン”はどうなったのよ?優しさから聞いてあげるけど。
玉:なんか、新手の宗教の勧誘やった。
ラ:なんか、ごめん。

玉:さて、いよいよ玉ちゃん第一位!
ラ:切り替え早っ!

デデン

■玉坂の第一位■
観点/理解力
内容/『第3回:神は細部に宿る話』から

ラ:いやそれはさ、あくまで”神のなせる業”的な意味でしょ。神が生きてるみたいなのとはちょっと。
玉:え。悪魔っていうた?神の話してるんやけど。

玉:神の話をしているときにあの「悪魔」の切り返しは普通出来へんからな。これはもう集中力の権化。

ラ:そうだろうとは思ったけど一位まで自分きたーーーーーーっ!!我強いーーーーーっ!!
玉:冷静なジャッジやねん、仕方ないねん。全回くまなく見つめなおして、公平にジャッジした結果やねん。仕方ないねん。ホンマ、仕方ないねん。ホンマに、仕方が、ないねん。
ラ:その返しももう聞いたーーーーっ!HeySiriの方が賢い!
玉:マジであの時に出た「え。悪魔っていうた?」の返しは、自分で自分に嫉妬した。凄すぎる。
ラ:もう取引してるんちゃう?自分。
玉:神とやろ?
ラ:悪魔や。あいつとそういうことすると、寿命縮むねんで。めっちゃ。
玉:え。悪魔っていうた?
ラ:言った!今回は言った!!
玉:これもね、実は言いたい言いたいと思ってた返しなんだよね。「飽くまで」に対して「悪魔」を引っかけた何か。わかるかね。この思い。
ラ:わかるけれども。
玉:小さい頃に「飽くまで」を「悪魔で」と勘違いしていて、大人になってそうではないと気付いて、そしてそれをボケで使いたいと思い、まさか神の話題をしているところでこれを使えたなんて、玉ちゃんは、本当に幸せです。ありがとうな、ラマ王。
ラ:いえ…本当にお疲れ様です。

玉:はいはい!じかんじかん!!こちとら時間給でやらさせてもろてますから!
ラ:あっという間の振り返りやったね。
玉:次回も楽しく雑談力を上げて行こうな!
ラ:もっと俺も我を出さないといけないんやな。
玉:はい。では、ラマ王の力で今日のまとめやってみて。

【今日のまとめ】
■議題
第0回〜第5回を通じて、雑談力は向上したのか?

■採決
した。誰がどうみても、した。新しい単語への興味をもち、展開のあやに分け入り、ハプニングを楽しむ。そして相手の人となりを愛で、脱線を許容し、会話自体を楽しむこと。全てを愛してこその雑談。ザッツ、男(ダン)

60点

ラ:いいとも悪いとも言えない点数。結構いいこと言ったよ?
玉:これからもよろしくお願いします。
ラ:また次回の新しい議題で頑張ろう。ぜひ近こう寄れ。

#解説
雑談力向上委員会も早いもので、第5回を迎えることができました。ラマ王のランキングと玉ちゃんのランキングから、それぞれの趣味趣向、視点なんかも垣間見えた今回の中間振り返り。いかがでしたでしょうか。次からも雑談力向上につながるテーマ選びと観点とを織り交ぜたやり取りを繰り広げますので、是非お楽しみくださいね。

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