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恋の「ルサンチマン」

日本全国の肉体関係者各位に告ぐ! 淫らな男女関係は危険だ! 恋のルサンチマンうらみ・つらみ・ねたみ・そねみ・ひがみうらみ・つらみ・ねたみ・そねみ……

クレイジーケンバンドの「肉体関係 part2 逆featuring」という曲の中でこういう歌詞がある。

GT」という曲でクレイジーケンバンドがヒットしたときによく聞いていて「ルサンチマン」という言葉はその時に知った。弱者が強者に対して持つ「憤り・怨恨・憎悪・避難」のことを言う。

本質的に強者へ仕返しすることのできない弱者が,想像上で強者をねたむというニュアンスでとらえている。

例えば,twitterなどではしばしば見かける例がわかりやすい。

あまりお金を稼ぐことができない人々がお金持ちをあげつらって「あいつは金の亡者だ」「汚い手段で金儲けをしている」「環境に恵まれていただけだ」などなど,自身で努力もせず想像上で相手を卑下するような場面。

そもそも勝てない相手に対して,何とかバランスを取ろうとして感情面で相手を下げる。

この時の感情が,ルサンチマン。

noteだと,あの人のフォロワー数が多いのは,どうせ自分からどんどんフォローしていって,フォロバをたくさん集めてるからでしょ的な。これもルサンチマン。

恋の「ルサンチマン」だと,より想像が膨らむ。

物凄く美男・美女に対して「どうせ性格はよくないよ」とレッテルを貼るだとか,肉体関係だけ結んでいて決して結婚はできない相手の配偶者に対して「体の関係のある私の方が愛されている」と妄想してみたり。

「ルサンチマン」はそういう弱者ならではの感情を括れる。

なんでこんな感情があるかってのは,進化心理学的な観点でしばしば目にしますね。進化の過程でその方が都合がよかったからそういう感情が残った。あるいは,そういう感情がある方が生き残る確率が高かったという視点。

強者に歯向かったら死ぬ確率が高かったってことですしょうか。

だから,初めから歯向かわないようにルサンチマンが感情に仕組まれている。美男・美女に没頭して過度に傷つくことのないように心に歯止めが効いている。良い悪いは別にして。

20210112_進化心理学



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