常時接続の世界で我々が失ったもの
昨日、flyer book labのイベント「LIVE」にて、「スマホ時代の哲学」の前半の内容をプレゼンしてきました。著者の前で😇
せっかくなので、記憶の新しいうちに
プレゼンした内容をシェアします。
ーーーはじまりはじまりーーー
子どもを公園に連れて行ったとき。
親としてはケガをしないように
支えたり、ものによっては
一緒に遊んだりしますよね。
それにしても…なぜ彼らは
同じ遊びを延々と繰り返し
できるんでしょうね?←素直に疑問
何時間も公園にいると、
ふと「(退屈だな・・・)」という
感情が襲ってきます。
で、ついついスマホに手を伸ばして、
LINEの返信とかSNSを見ちゃうんですよ。
子どもをみながら、意識はスマホです。
いま、ここにあるはずの
現実の活動ですら、
マルチタスクの1つとして
取り込まれてしまったのです。
その結果、失ったものは2つ。
失われたもの①「孤立」
まずは「孤立」です。
他者から切り離されて集中する状態のこと。
孤立したくても
常時接続の世界線に生きる我々は
さまざまな通知が。。。
同時並行してる分だけ、
ひとつひとつがおろそかになります。
(会議中のチャット返信とかね)
失われたもの②「孤独」
つぎは「孤独」です。
自分自身と対話している状態のこと。
(いつもの意味とちょっと違うよね)
人は、退屈を感じたときに
刺激やコミュニケーションを求めるのです。
子どもの公園遊びのときのわたしですね。
ここで注意したいのが、
「孤独」には否定的な含みはないということ。
つまり、寂しさのニュアンスはないのです。
・・・ん?どうゆうこと?
孤独って、イコールさみしさじゃないの?
って思いますよね。
ハンナ・アーレント氏による分類
ここで、孤立・孤独・寂しさを整理してみます。
哲学者ハンナアーレントは、
1人であることをこの3つに分解しました。
注目したいのが、「孤独」と「寂しさ」を
しっかり分けていること。
「孤独」は「孤立」が必要である一方、
「寂しさ」は他者と一緒にいるときに
よりはっきりと表れるんだそうです。
だから、不安・退屈を感じ、
つながりが欲しくなる。
・・・困りましたね。でも大丈夫!
スマホがあるじゃないか!!!
こうして、ループが回されるわけです。
寂しさ・退屈感が加速するループ
常時接続の世界で、孤立できない。
つまり孤独(自己対話)できない。
すると、1つのこと没頭しない。
さみしさ・退屈感、虚無感を覚える。
それに耐えられない。
またスマホをさわる。
孤立になれない。
・・・このエンドレスループなんですね。
じゃあどうしたらいいの
簡単なのは、スマホを手放せ!ですよね。
でも、そんなの無理なんですよ。
スマホ脳というベストセラーもありますが、
あれに書いてあることを継続出来てる人って
どんだけいるんですか?
(↑ハマったくせに結局3日で終わった人)
つまり、常時接続の世界のままで
スマホとうまく付き合う必要があるんですよ。
じゃあ、どうしたらいいのよ。
どうしたら孤独になれるのよ。
それは・・・情動体験があったとき、
ただただ驚き、取り乱し、味わうのです。
我々はそれに耐えきれず、
ついスマホを取り出して
友だちにLINEしたり
Twitterに投稿したりしちゃう。
でも、自然と他者の期待に応えようと
ふるまってしまうため、
自己対話としては悪手だそうです。
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以上!わたしからのプレゼンでした。
ここで疑問。note発信はダメなのか?
でね、こんな疑問が生じたんですよ。
この疑問に対して、著者の谷川嘉浩さんは…
自己対話を継続するにはある程度他者のフィードバックは必要
ある程度寝かせてからの発信ならよい
とコメントくださりました…😭
ありがてぇです・・・。
でも、「リアルタイムでは発信しない」
とか言いつつ、
リアルタイムの時ほど筆が乗るよね!!!←
だから、せめて勢いのまま「公開」ボタンを
ポチるのだけは我慢して最低でも24時間は
温めよう(否、冷まそう)と意識してます。意識。
そんなこんなで、note発信と細く長く
お付き合いできればなと再確認できました。
そしてそして💡
プレゼンも終わったことだしと調子に乗り、
現在わたしが開発中の
夫婦のコミュニケーションサービスについてちゃっかり相談しましたw
そこでのラリーについてはまた違う機会に
書きたいと思いますのでお楽しみに😊
おしまい
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現在、夫婦コミュニケーションサービスのプロトタイプを作成中!
今後も生々しく新規事業開発について
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