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火星が地球に最接近する日

無窮の遠からみるこの星は…。星隠れの夜に緋く光る星と目があった。ほら火星であろう。もうひとつの鈍輝は木星か。恒星も月も姿消す曇天の夜空で惑星に出会えているのだから、とても不思議な夜であろうとボタンをにぎりしめる。

ああ、窮理の船こぎあの星に到着した証なのね「わたしたちは、元気よ」。真っ赤なボタンがカーデガンからポロリとこぼれた。

※曇天のなかでシグナルを発信していたのはまさしく火星であったらしい。太陽の灯りを地球にじゃまされず浴びる火星はどんなだろう。あとの調べで今月末「火星が地球に最接近」するそうで、デビッドや家族に会えそうだ。

(⇒自然科学研究機構 国立天文台「ほしぞら情報2016」参照)


写真:陶のボタン Cocciorino コッチョリーノ地球のかけら

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