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つくるをつづける理由 #器のうちがわ

新シリーズ「つくるをつづける理由」はじめます。今回は「器のうちがわ」。

個展が閉幕すると、ご売約、客注の管理仕事に入ります。来月の新たな個展の制作も始まりました。実は「つくる」(この場合は陶芸道)は「寝ない、休まない、動かない」「3大カラダに良くない」の仕事であり、いくら丈夫だといっても体力的にはすてき~な仕事ではありません。突然カラダを壊す人も少なくありません。じゅうぶん気をつけなくてはなりません。

しかしながら、「つくるをつづける理由」があるから、ここまで自転車をこぎつけることができたのでしょう。人をしあわせにするとか、人のためとか、そんなカッコいい理由はコッチョリーノの手の届く域にはありません。そんな立派なことでなく、もっとプリミティブなことだと改めて。


だえんの取り皿「春の畑」半磁土


冒頭で「3大ない」を書きましたが、買う側のお客様にとっても、陶芸について「詳しくない」、収納の「スペースがない」、作家モノは高いしどうせ壊れるから「要らない」という「3大買わない」が発生します。それらはすべて正当な理由であるし、適正価格なのか判断するラインもないのですから当たり前。そこ、「器のうちがわ」をつくり手と愉しむのが本望なのです。

ぼくら作品はそれがいたいほどわかるから、申し訳ないほどわかるから、ギャラリーではけっこうおとなしい。ネコかぶってる。

そんなとき、アトリエの中のひとは「器のうちがわをみてください」とぼくらをむぎゅっとつかみ『お腹のうち』を見せるのです。ズームした器の内側の世界に入り込んでみてください。そして、ぼくらの肌温度を感じてみてくださいと…。

そんな器の愉しみかたを、陶芸道をいくアトリエの中のひとが、みなさまともっともっとお話ししていければ「つくる」の世界は大きく広がることでしょう。今回添えた写真を見て!ヤギが春の畑を歩いているでしょ。

ヤギのチーズ「シェーブルチーズ」を買ってきて、この「器のうちがわ」に乗せて、冷えた白ワインでいただこうと企んでおります。んー!ぜったいブオーノ!

Cocciorino(コッチョリーノ:地球のかけら)

#春が来た #noteの春が来た

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