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まいにち土鍋

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「365日の土鍋コッチョリーノ」 蒸す、炊く、煮る、焼く...などの調理法と土鍋サイズを記すだけの質素な日記。レシピは別にしたためているので、いつの日か有効活用できればいいな。
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2022年4月の記事一覧

土鍋焼きビビンパ風ごはん チリチリ加熱 #まいにち土鍋

山梨の農家から送ってもらったわらび塩漬け200gを一晩浸水させてアク抜き。水を切り、食べやすい大きさに切ったらゴマ油でサッと炒める。(あれば細切りにんじんも一緒に)柔らかくなったら、酒大さじ4、醤油大さじ1.5、おろしニンニクひとかけ、豆板醤大さじ1を入れて水気がなくなるまで煮る。最後に白ゴマをパラパラ。 土鍋ごはんに和えながらチリチリ加熱する。 土鍋コッチョリーノ革命 IH調理器とのコラボ準備も、チリチリと進んでいる。Twitterに投げかけたアンケートも定量的な傾向

蒸しリンゴも火のない世界で挑んだ一品 #まいにち土鍋

冬の日に何度か投稿した蒸しリンゴ。 こちらも実は「IHで土鍋が使える調理器具+土鍋コッチョリーノ」で挑んだものだった。 IHの上に有田焼の輪っかと黒いプレートのような道具を置くだけ。シンプルで質の高い材質がわたしを唸らせた。コッチョリーノはそのまま。土鍋作品として一段立派な舞台に上がったような。ひとつ返事で「試供させてください!」と頼んだ。 土鍋コッチョリーノを静かにコトコト蒸す。仕事をしながら目の前のIH調理器具の上でリンゴを蒸す。 リンゴの甘い香りとシナモンのエキゾチ

夜な夜なプリンと土鍋コッチョリーノ新しい世界へ!東大阪の企業とのコラボレーション企画商品ご予約開始までお見逃しなく! #まいにち土鍋

ご予約開始近し! 来たる5月3日(予定)ご予約開始となるコラボ企画「IHで土鍋が使える調理器具+土鍋コッチョリーノ」について少しずつ紹介しようと思う。 お手持ちの土鍋コッチョリーノやミニ土鍋、スープカップやグラタン皿など、とにかく既存の耐熱コッチョリーノ作品が、その道具をプラスすればIH調理器具で使えるようになるのだ。限定期間(5月3日〜31日まで)にご予約いただくと、コッチョリーノ特別仕様にしてくれるという嬉しい企画。 12月末から試供と実験を重ね、満を持してご紹介が

手づくりピクルスと海のむこうの揚げたポテトへの想い #まいにち土鍋

本日も、個展明けの「道」は大渋滞で、ここ数日はまいにちてんてこ舞っている。このようにちょっと疲れた状態のとき、なぜだか揚げたポテト(ちなみにフライドポテトは和製英語)が食べたくなるのだ。友人Mさんが手づくりしたピクルスをミニ土鍋コッチョリーノに盛りつけ冷蔵庫で冷んやりさせておく。ポテトにピクルスを添えて、ちょっと流れ出るピクルスのお酢にチョンチョンつけていただくのだ。 揚げたポテトをちょっと酢で湿らせる感じが好き イギリスやアイルランドの「フィッシュ&チップス」も、ピュイ

野菜とキノコのミネストローネとパイプ椅子 #まいにち土鍋

個展「道」が終わってからの交通整備。 ずっと優先方向からのクルマを流していたので、あっちの仕事、こっちの私的な用事で道が大渋滞だ。たくさんの方々に燃料をもらっていたので、ちょっと遠方まで走れそう、うれしい。 わたしには妹がいる。 夢のなかで道に迷っている母がいる。 わたしたちは、母ときちんとしゃべらないまま、面会謝絶の状況にいる。妹と、何十年分の気持ちをいまたくさん語り合っている。妹はパイプ椅子が苦手だと言った。わたしは、パイプ椅子の時は背筋を立てて体幹鍛えると苦笑いした

夜な夜な土鍋プリンと達成感は鉛のごとく #まいにち土鍋

個展終了の翌朝は、達成感がひとかたまりになって、まるで鉛をのみこんだような重力を感じる。達成感というものは風で飛ぶようなものではないし、まいにち働いてくれている胃酸で溶かすものでもない。 そんな、いつくしきカラダは都内をぐんぐん離れて進んだ。森のギャラリーの企画展、打ち合わせ、鉛はパワーの変わってよい日が過ごせた。 夜な夜なプリン 未来有望な会議もした。 数ヶ月前から告知しているIH調理器具+土鍋コッチョリーノ企画の発表にむけて。 トンボのように帰ってきて、夜な夜なプ

展覧会完売の御礼をいちご大福のように大切に包みながら #まいにち土鍋

満員と完売のお礼申し上げます 個展の最終日は、きれいにお皿をなめてくださったような状態で幕を閉じた。 250個いやもっとあったとギャラリー情報。 200人以上のお客様と、絶え間なく交差して、一週間まいにちずっと立ち話をずっとしていたことになる。最終日にかけてもう一度ご来店いただくお客さまもいらっしゃり、頭が床につくほどありがたい。 出会いの物語 なぜコッチョリーノに出会ったのか?お尋ねすることがある。不思議なご縁や、必然的な出会いが多すぎて、ひゃっ!といちいち驚いてい

一万個以上のうつわと空っぽでも土鍋 #まいにち土鍋

個展「道」は最終日を迎えた。 コッチョリーノの小さな工房から生まれた作品たちが日本各地、海の向こうにもたくさん散らばっている。まいにち誰かとどこかで生きていると思うと何年経ってもドキドキする。 帰国して独立窯を持ってから、どれだけたくさんの方々に会っただろう。年に2〜3回ペースで展覧会をして、毎回100〜200の作品を展示してきたとすると、1万個以上のうつわをつくって世に送り出したことになる。昨日は「直島にいました!」とリポートがあった。少し前は「イタリアで見ました!」と

今週2度目タケノコ玄米ごはんと展覧会 #まいにち土鍋

みなさまのおかげで、250ほどの作品は数個のみ。陶のオーナメントなど小物を飾るなどして展は最終日に向けて進む。ありがとうございます。 展覧会も後半になると、まいにち朝の通勤で既にバッテリー半分になってしまう。ギャラリーオーナーは、そんな私のバッテリーまでをマネージメントしてくださる。 道はなかった 22年前の帰国後、日本には敷かれた道はなかった。縁故もなく、ただ作品をつくってお誘いを受けた展覧会に作品を出していたわけで、そこから少しずつ道ができていった。この22年間、作

芹のペンネと道草 #まいにち土鍋

お客さまに芹をいただいた。 展覧会中はまいにち帰宅したとたんギリギリだったバッテリーが切れる。ワイルドな芹のなかに鼻を突っ込んで目をつむる。春の里山にはやく行きたいな。 展覧会「道」のなかの道草 お客さまの会話でも道草する。 この道はとても長いから。 作品の話だけでなくお客さまが「なぜここにいらっしゃってくださったのか」をうかがうこと。お客さまの道草ぶりがとても楽しいから。ブログやSNSというのは、静かに応援くださっているかたがたくさんいることをいつも展覧会で再確認する

オランジェットとグラタン皿 #まいにち土鍋

オーブンに入れるのみならず、直火にもかけられるグラタン皿コッチョリーノ。うつわ自体を冷蔵庫や冷凍庫に入れてみましょう。 枝豆を食べる前に、土鍋を冷蔵庫に入れておくのもよし。 コッチョリーノが土鍋などに使っている土は、熱膨張率を抑える材質を使用しており、土の中に気孔がたくさんあることで膨張収縮を抑えるという特長を持っているわけで。ぎゅっと硬質度が高い磁土(現在の個展で展示販売している作品群)とは真逆でエアリーな感じ。 その特長ゆえに、冷却にも強いということなのだ。うつわに

タケノコ玄米ごはん「うつわはなんのためにある」 #まいにち土鍋

個展のためスーパーハードなまいにちを過ごしている。朝も夜も盛りだくさんで、料理の「りょ」の字も出ない毎日だけれど、とても幸せな時間を過ごしている。なぜなら、一日中お客様とうつわの話をしているからだ。 うつわをつくる時、どんな料理を入れようか考える反面で、あらゆる理由で「料理できない」「食べられない」という状況も、想っている。 小さな手の我が子に与えるお茶碗が欲しくてつくったごはん茶碗だが、食が細くなられたご高齢の方々にも喜ばれていることを知った。胃のほとんどを除去した友人

土鍋もココットも呼吸をしています #まいにち土鍋

個展中は帰宅が遅く朝が早く、食事の支度ができないのだけれど、このパターンは22年前、自分の窯を設立した当初から変わらないので家族も何も言わず当然のように流れていく。子が0歳のときからこうだった。ちなみに3人核家族だ。 子の1歳の誕生日、2歳も、個展のまっさい中だった。ケーキを買って一緒に祝うこともできなかったが、それでいいと思った。それくらい育児と工房の両立は、泥まみれで美化できるものでなかったし、充実していたからかもしれない。子はまいにち笑っていた。子と窯の両者が日々育っ

土鍋から導かれる磁土のうつわコッチョリーノ #まいにち土鍋

個展がはじまって2日で、たくさんの作品が飛んでいった。それは勢いのよいタイムマシーンのように。土鍋がないにも関わらず、磁土タイプのうつわコッチョリーノを大事に愛でてくださって、ありがとうございます。 土鍋で炊いたごはんを召し上がるには、まいにちのごはん茶碗が必要だし、ごはんの進むお惣菜を盛りつける小鉢やお醤油のお皿も。土鍋でお鍋をしたならばお取り腕も欲しい。そんなふうに、結果としては土鍋コッチョリーノから、コッチョリーノの過去作品(磁土のうつわコッチョリーノ)に触れていただ