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行く前にチェック!三沢厚彦ANIMALS展

あべのハルカス美術館に行ってきました。

お目当ては、三沢厚彦さんの展覧会「ANIMALS」です。

木彫りの動物の彫刻がいっぱいです!
絵もありますので、彫刻と絵をいったりきたりして見ると面白いですよ。

これから行く人のために、、、

事前にチェックすべきポイント!

1.カメラ撮影OK!

2.1年をかけて作られた最新作

3.かわいいけど、かわいいだけじゃない


1つずついってみましょう。

1.カメラ撮影OK!
この展覧会、なんと半分が撮影OKゾーンです。

作品と一緒に写りたい人は、ここぞとばかりにファッションやメイクに気合を入れていくもよし。笑
SNSへの投稿も推奨されとります。

高層階にある美術館という立地を生かして、大阪のビル群を背景にアニマルズを撮影できるスポットもありました!
ハルカス美術館ならではですね。


2.1年をかけて作られた最新作
いきなり展覧会の出口直前の話で恐縮ですが、展覧会のラストを飾るのは最新作のキメラです。
キメラはとは、哺乳類・爬虫類・鳥類とさまざまな種族がミックスされた幻の生き物。

この作品には、彫るのに9カ月、着色に3カ月、合計1年もの時間がかけられたそうです!
時間を思いながら1つ1つ手作業によって刻まれたノミのあとを目で追うと、味わいが増します。

このキメラも撮影OK。
真正面から撮った写真を、帰宅してじっくりと見返してみたらビックリ。
すごい怖くてゾワッとしました。
こんなグイグイくる作品だったっけ?!
驚くべき顔圧です。
スマホという小さな媒体に押し込められたためか、圧の濃度がアップしている気が…。

とにかく有無をいわさないオーラがありました。
「わたし、いろんな種族混じってるますけど、別にいいですよね? あんたら人間もいろんな種族とちゃんと共生していきなさいよ」と言われているかのような。


3.かわいいけど、かわいいだけじゃない
インタビュー映像で作者の三沢さんが

「作品をかわいいっていう人もいるけど、自分はかわいいとは思っていない。かわいいという人は、動物のかたちをしていればそれでかわいいと感じる人ではないか。作品を見て泣く子どももいる」

というようなことをおっしゃっていたんですね。
三沢さんは、作品に対する「かわいい」を褒めことばとは受け取っていないのかなと感じました。

確かに、三沢さんの作品って、ちょっと怖いんですよね。
子どもが泣くのも納得っていうか。
特徴的な目が、その怖さをかもしているんです。
基本三白眼だし。笑

三沢作品の動物と視線を合わせると「話が通じない怖さ」を感じるし、正反対ですが「見透かされている怖さ」も感じます。

こちらから見るばっかりじゃなくて、作品からも見られてる気がするというか…。
この感じ、仏像に近いな、って思いました。
祈りの対象になりそうなオーラがあるんです。

でも、やっぱりかわいいとも思う。
今や「かわいい」の形容詞って、もう何にでも使えます。
「きもい」や「こわい」などのネガティブな要素さえ含みこめる器のでかいことばです。

だから三沢さんの作品をかわいいって言った人は、単純に「動物だからかわいい」だけではなくて、ちょっとした不気味さや神妙さも感じとったうえで「かわいい」と言っているのではないかなと思いましたよ。


あべのハルカス美術館で2021年1月17日(日)まで開催中です!
皆さんがどうアニマルズの目をみて感じたか、感想が聞きたいです。



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