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#022 イギリス人が感じる"a Pet Hate"の話

こんにちは。マルタのタマルです。
すっかり今日のブログを忘れていました!今日は大好きなイギリス人の先生の授業を受けている中で気づいた、イギリス英語というものについてお話したいと思います。


アメリカ英語とイギリス英語

2019年の末にカナダに10日ぐらい遊びに行ったことがあったのですが、そこで私は「英語ってなんてポジティブな言語なんだろう!」と思いました。どういうことか。例えば、レストランでパスタを注文するとします。「これにするわ」というと、「Perfect!」と返されるわけです。すごくないですか。「完璧!」ですよ。もちろん、こうした返答(Good!とかね)にそこまでの強い意味がないことも理解していますが、それにしたって「かしこまりました」という日本語とは根本的に発想が違うと感じます。

ここマルタでは主にイギリス英語が話されています。ドイツ人にきいたら、基本的にヨーロッパはイギリス英語を基として教育されているんじゃないかということでした。で、そんなポジティブさを言語の上で感じたかというと、正直、全然感じない。なんだろう、すごくニュートラルです。

Awesome!とは言わないイギリス人

だいじろーさんの解説しているお笑いの中でも、特に好きなスタンドアップコメディがあります。

イギリス英語にカナダにいたときのようなポジティブさを感じないなあ、と思っていたところにこれを見たので、完全に納得しました。
また、実際返答に"Awesome!"を使ってみたところ、イギリス出身の先生から笑われたことがありました。そのときは、「え、なんで笑われたんや?」と思いましたが、今思えば納得です。
このあたり、国民性がちょっと日本に似ているなと感じることもあります。

Marriageの話題が皮肉に溢れている

もうひとつ気づきがありました(あるいは、これは私が考えすぎの可能性もありますが)。私が使っている教科書はこれなのですが、Unitの1つに結婚の話題を取り上げているものがあります。

で、どんな話題なのかというと、

  • 結婚式にかかる費用(花嫁のドレス代が高い)

  • 大衆の前でプロポーズして断られた

  • 結婚しないことを選択するカップルのリスニング

こんな感じです。ウケる
これは勝手なイメージですけど、仮にアメリカ英語の教科書だったら、ハッピーなパーティーの話題とか、結婚してよかったこととか、そっち側に話題が振り切れそうなものではないですか?

また、同じくだいじろーさんチャンネルでこんなコントもあります。

ネタとしても大好きですが、このイギリス人の反応マジだなと思うことがありました。それは、これまた授業の中で、「もしレストランの対応が悪かったら」というような内容を履修しているとき。各国の反応をスピーキングの練習で話したあと、先生が、「イギリス人は、絶対にその場では文句は言わない。"Oh, lovely"っていって全部食べるけど、二度とはいかないだろうね」って言ってて笑いました。表情や言い方が、まさにこのコントそのままなんだもの!いやあ~、好きだわあ、イギリス人。

a Pet Hateを感じること

こちらも授業中。"Americanization"のトピックで、チェーン店や言葉などがアメリカナイズされているよね、という話の中で、先生に"Pet Hate"という言葉を教えてもらいました。これは、「すごくangryってわけじゃないけど、ちょっとannoyを感じ、ンンン~!!って思うこと」という意味らしいです。日本語でいうところの、「モヤっとする」を少し強めた感じかな、と理解しています。
ともあれ、そのAmericanizeされたことで"a Pet Hate"を感じることの例を、先生は2つあげてくれました。
ひとつは、"Super"という副詞。adjective(形容詞)の前にとりあえずSuperをつけて強めるというやり方がどうにも気に食わないようです。日本語でいう「マジ」とか「」とかそういう感じなんだろうな。「娘でさえこの言葉を使うからそのたびにpet hateを感じる」と言っていたのは笑えます。
もうひとつは、"S was like that…"という表現。これは、"S said that…"の別表現らしいのですが、「正しい英語じゃない!」と聞く度に思うそうです。私はこの表現について知らなかったのですが、これについてはアメリカ英語にめちゃくちゃ共感できますね。「ちょうどその表現だったかはわからないけど、それっぽいことを発言した」というのがlikeに込められていることがよく理解できるからです。
ちなみに、以前お話ししたConversation Classの先生は、よく"Super"を使っていたので、若い世代なんだな~というのも改めて感じました。

※素敵な先生のお話は以下から!

そんなわけで

今日はイギリス人とイギリス英語の話でした!こうした文化の違いに触れるたび面白いなあと感じるし、イギリスのことがますます好きになっていきます。笑
それではまた別の記事で!

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