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人も食べ物も、見た目が9割? *S2.42

グアムの料理が恋しい。
そんなことを思って、”グアム料理 宮城県”と、ふと検索してみた。

…ない。
同じようなアメリカに属する南国、ハワイの料理を出しているお店はたくさんあるのにも関わらず、グアムの料理となるとゼロ。
美味しい食べ物はあるのに、なぜ?

人も食べ物も、見た目が9割?

グアムと共通点が多いように感じられるハワイと比較してみた。
何が違うのだろうか。

ハワイの代表的な食べ物を考えた時に思い浮かぶものは、
ロコモコ、パンケーキ、ガーリックシュリンプ。
一方、グアムの代表的な食べ物を考えた時に思い浮かぶものは、
レッドライスがついたプレート、ケラグエン、ラティーザ。

どちらも、日本人にも馴染みやすい味だと思う。
ただ、こうして並べてみて分かったのは、色の違い。

▼ハワイ
・ロコモコ … 白、黄、茶
・パンケーキ … 白、赤、薄茶
・ガーリックシュリンプ … 白、赤、緑、黄色

▼グアム
・レッドライスがついたプレート … オレンジ、茶
・ケラグエン … 白(もしくは薄茶)、緑、赤
・ラティーザ … クリーム、茶

ハワイ料理は、ベーシックなスタイルで考えても3色は使っているのに対して、グアム料理は2色。しかも同系色だったりもする。
なるほど"映え"にくいわけだ。

日本では、一時期チーズドッグなども流行ったけれども、それもまずは見た目のインパクトから人気に火がついたように思う。
サラダやお寿司を瓶に詰めたりするものもブーム的な流れがあった気がするが、それも第一印象の斬新さが新しいもの好きの心をくすぐったんだと思う。

人は話している内容よりも、見たときの印象や言動を重視する傾向にあるというが、食べ物に対してもそうなのかもしれない。
見た目、香りの想像がたやすいものに惹きつけられるということか。

見た目は全てを語れない

グアムの料理を出すお店について、日本全体を見ても今のところはないようだった。
※京都に1軒あったようだが、今は閉業して無くなっている。

メディアで良く取り上げられるのも、ハワイに関するものが多い。
グアムの料理って何?と、そもそも知らない人のほうが多いのかもしれない。
(こんなことを言っている私自身、グアムの人と付き合うまでグアムに関する知識ゼロだった)

でも、当然ながら見た目が全てではない。

美味しそうに見えて、実際に食べてみたらそんなんじゃなかった。という経験を、何度かしたことがある。
そして、見た目はどこにでも売ってそうな野菜ジュース、誰でも作れそうな炒め物に感動したことがある。

こんな経験があるから、第一印象で惹かれなくても、つい試してみたくなる。

食べ物のストーリーを知る

人それぞれに違う人生があるように、食べ物にもいろんなストーリーがある。
その内容を知ると、見た目とは違った魅力に引き込まれる。

例えばワインやビールを買う時、私はメモをじっくり読む。
どこの国のものなのか、どういう味わいなのか、どんな食べ物に合わせるのがおすすめかなどが分かる。
お酒に詳しくない私でも、味を想像することができるし、より自分に合うものを発見できる。

ぱっと見で分かりにくいものは、ちょっとしたメモ書きやストーリーがあると良い。

グアムの料理は、植民地時代や移民などが関係しているものが多い。
そんなことも知って食べると、いろんな国の食文化を楽しめている気分になる。

こういう食の楽しみ方も、ありだと思う。

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