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夏休みの自由研究~ものの性質~

 小学校高学年男子の夏休みの自由研究を支えつつ、親が楽しんだ実験です。子どもには別途、自分で研究結果をまとめてもらいますが、
私が楽しんだ実験過程をメモする場はないので、子どもとは別途、結果をメモをしました。


身近なものの性質をリトマス試験紙で調べる。

 まず、酸性とアルカリ性には総じてどんなものがあるか、考えました。そして、具体的に、子どもが提案した実験対象を含む次のものについて、リトマス試験紙を使って酸性かアルカリ性か調べました。
 シンプルな実験ですが、意外なものが意外な結果となりました。

<準備するもの>

・実験対象をいれる器
・リトマス試験紙

<実験したもの>

・水道水
・ #パチパチパニック を溶かした水(炭酸ガス含有)
・レモン汁
・炭酸水
・バニラエッセンス
・重曹
・卵白

<仮説>

①酸性=炭酸や酸っぱいもの(いずれも「酸」がつく)である。
 レモン汁・炭酸水・パチパチパニックを溶かした水
②中性(酸っぱくも苦くもない)
 水道水・卵白
③アルカリ性=苦いもの
 バニラエッセンス・重曹

<結果>

①酸性=レモン汁・炭酸水・バニラエッセンス
②中性=水道水・パチパチパニックを溶かした水
③アルカリ性=重曹・卵白

リトマス試験紙による結果

<考察>

 以上の実験から次のことがわかりました。
 ①バニラエッセンスはなめると刺激的なピリっとした苦みを感じた気がしますが、「酸性」である。
 つまり、酸っぱさを感じなかったけれど酸性であるものがある。
②実験に使用したバニラエッセンスは、エタノール47%、水分39%、香料10%、グリセリン4%の混合物だった。調べたところ、もっとも含有量が多かったエタノールは中性の物質であるようだが、バニラエッセンスは酸性を示した。
 つまり、混合物である場合、もっとも含有量が多いものがものの性質を示すわけではないことがわかった。
パチパチパニックを溶かした水は見たところ、少しパチパチしている。しかし、飲んでみると、炭酸水にはならず、ただの甘い水だった。
 つまり、今回パチパチパニックを溶かした水溶液は、市販の炭酸水ほど炭酸量が多くならず、おそらく水の方が圧倒的に量が多い水溶液であるため、酸性に転じることはなく、「中性」となったと推測される。
④卵白はなめても酸っぱくも苦くもない。味もあまり感じない。
 しかし、卵白がアルカリ性であるということは、本当は味があるが自分が感じることがなかったのかもしれない。など、いろいろ思いめぐらせ、調べた。
 その結果、重曹やせっけんのようなよく知られたアルカリ性は苦いので、すべて苦い、と考えていたが、アルカリ性は「共通の味はないものの、おおよそ苦い」、ということが正しいそうである。
⑤感想として、科学者ではなく、子どもの親が勝手に調べて、実験して、楽しんだ結果、小学校の頃の実験において、実は面白いこといろいろやってたにもかかわらず、その面白みに気づかず過ごしてしまったことに気づいた。
 今は情報社会でいろいろな情報に触れられる、実験をせずとも結果を知ることはできる。しかし実験してみると、かなり「思っていたものと違う」発見があるだけでなく、その過程における気づきや注意点を学ぶ(バニラエッセンスは甘い、と思ってなめてみたら、舌がビリビリした。その後は匂いと味は関連しないことを学び危険回避するようになった)ことができる。
 また、実験に関する情報物質も簡単にアマゾンやメルカリを通じて手軽に手に入れられるため、いろいろな実験に挑戦できる。しかし自分は専門家ではないことをしっかい認識する必要がある。ネットにはとにかくいろいろな情報がある。専門家や企業ホームページ、ネットサーフィンしつつ読んでいくと、ヤフー知恵袋でもかなりのアドバイスを発見できる(素人ネタや偽情報もあるという前提でチェックする)。それらのアドバイスを最大限確認し、自分の家を燃やすなどないように!!!危機管理をしっかりした上で、自己責任で実験に取り組めばよい。

次回、石灰水をつくる。



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