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ソフィアローレンのひまわり

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新天地で、シングルになって第2の人生を歩もうとしている人がいる。生まれも育ちも結婚生活も東京の人が、関西で生き直す。

その方への送別の花は、ひまわりしかないだろう。ひまわりのある季節であることが、その方の運の強さなのだ。

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映画「ひまわり」のソフィアローレンは、ひまわりの如し気丈で美しく、あのひまわり畑を歩くシーンは忘れられません。

昔の映画なので、時代背景は違うけれど、どこか根っこの部分を揺り動かされる根源的なテーマ性がある作品です。

夏の青い空の下、強風に煽られて大きく揺れる黄色い花。それが単なる明るさではない、しっかり大地に根ざした生命力が咲き誇っているのだと気付かされる。

ソフィアローレン演じる女性の背景には、いつもひまわりが揺れていて、多くを語らせずその印象的な映像で沢山のメッセージが込められている。

だから、捉え方は人の数だけあるでしょう。この映画が公開された当時、まだ戦争経験者が沢山いて、見る人々の心を強く揺さぶったはずです。

現代に置き換えるならば、カタストロフが二人を引き離したという単純なものではない。

ひまわりが太陽を求め咲くように、人間は何に向かって生きているのでしょうか?

何があっても、どこでも、何度でも、へこたれず、自分の人生を愛し直すこと。

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