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空想と評価経済

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空想即現実
現実即空想
これが岡本太郎流の般若心経。

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先日のこどもみらい塾でのフラワークラス。この日は、夏休みの工作としてドライフラワーなどでクラフト作品を作りました。

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小学校低学年の子たちを対象にしたレッスンにしては、ちょっとやり過ぎたかも知れぬ…と、思わないこともない。先生方にも「ちょっと贅沢では?!」と。。

つい、子供相手に本気で挑んでしまう性分であります。

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上手にグルーガンを使い、ワイヤー作業もうまくこなして、なかなかの完成度。

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ま、中には振り回して自作を破壊する暴れん坊もいますけれど(笑)↑。

上手く出来たと思えた子たちは、「幾らで売ろうか」と言い出すのが現代っ子。評価経済の波は小学校にも押し寄せているのです。

自分の作品に幾らの値がつくのか関心がある訳です。しかし、こういう発言をしたら、学校ではハシタナイとばかり、先生に怒られるらしい。

ここで私が思い起こしたのは、空想即現実と表現した岡本太郎の言葉。

現実即空想。空想即現実。
本当の生き方とは、空想と現実の絡み合いの中で生きること。
素晴らしければ素晴らしいほど、夢が広がって生きがいを感じていくものだ。
しょぼくれると空想はむなしいものになり、現実自体もむなしくなる。
空想と現実の闘いで挫折したっていい。
挫折してダメになるんじゃない。挫折は飛躍の足がかりになる。
だから挫折を恐れちゃダメだ。
落っこちたり上がったりして全身を躍動させるんだ。
ただ飛躍ばかりしていては面白くないじゃないか。           

この「空想」は、クリエイティブな発想を意味します。逃避としての空想はダメだ。現実に叩きのめされない為に空想を広げるのだと。

どれだけの発想力があり、オリジナリティーを発揮できるか。それがつまらない現実にメスを入れ、エモーショナルな創造を生むのです。

アート作品やエンターテイメントに限らず、私たちが暮らすこの世の中は常に、空想と現実が絡み合って成り立っています。

むなしい現実から救い出してくれる空想を描ける人が自分を救い、人を救うのじゃないかと思っています。

次回のみらい塾では、どうしたら作品に価値が生まれるのか、子供たちと一緒に考えようと思っています。どんな答えが出るか楽しみ!

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