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アート思考の羅針盤

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ほんのり、金木犀の香り漂う頃になりました。今月のレッスンに選んだのは大輪のダリア。

今でこそ多品種でクオリティーの高い花となりましたが、その礎を築いたのはダリアの神様。

こうして、レッスンで使えることが今とても嬉しい。

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こちらは生徒さんの作品。もうかれこれ3年半ほど通っていらっしゃる。いつも大らかに花を活ける方です。

彼女は、早くにご主人を亡くされて、当時、息子さんはまだ中学生だった。それ以来、実家で一緒に暮らして来たお兄さまも昨年突然に亡くなられた。

「こんなに感染拡大している中で、こうして元気でいられるなんて奇跡ですね」とポツリ言う。彼女の口から出たその言葉の重みを私はしみじみと受け止めていました。

彼女には持病があって、優先的に早い段階でワクチン接種されていた。しかし、その持病の影響で、抗体ができたかどうかわからないそうです。

いろいろなケースがある事に思いを馳せて、感染対策とは、自分がかからない様に予防するのみならず、人に移さないという事を忘れてはならない。

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自分の内側の閉ざされた世界に留まらず、広く世界を見渡して、心を冒険の旅へと誘う。それがアート思考の始まりではないかと思います。

方向を誤らない為に、美学という羅針盤を持って。

ダリアは今日も美しく咲いています。その根っこには、開発に命をかけた人の魂が宿っている。

その汗と涙を養分として、咲き誇っている様に見える。

魔性の花よ。

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