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ノートルダム大聖堂・聖地へ向かわせる力

名著、名画と世に言われる名作は沢山ありますが、人によって様々で必ずしも学校の教科書に載っているような、正しい名作じゃないかもしれない。

子供達が夢中になって読む漫画や見ているアニメ、またはゲームのなかに隠れた名作があるかもしれない。
大人が奪ってはいけない聖地の入り口。

私にとっての名作は何といっても”ベルサイユのばら”と”ラ・セーヌの星”。どちらもフランス革命が舞台です。
それらは、私を聖地へ向かわせ人生を変えた作品です。それを名作と言わずしてなんとする。

「修復中のノートルダム大聖堂」

2019年4月に起こった大火災から修復工事が続くカテドラル。昨年の秋にパリへ訪れた時、私が真っ先に向かったのはこの聖地でした。

最後にパリを訪れたのはこの火災の前の年で、このような痛ましい姿を現すカテドラルを眼前にして不覚にも涙が止まりませんでした。久々にビャービャー泣いたかも。

このゴシック建築の美しき聖母の姿。ノートルダム大聖堂にはキリストが処刑された時に被っていた、いばらの冠が保管されていたことでも有名ですね。
火災の際に、無事に救出し今はルーブル美術館で保管されています。

13世紀にルイ9世が財政難だったラテン帝国からこの冠を買い取りました。国家予算の半分とも言われる大金を注ぎ込んだそうで、そのおかげでフランスはエルサレムに次ぐ聖地となったのでした。

そんな訳でパリ市内には沢山の教会があり、聖地巡礼の街道があるのです。だから、観光とショピング三昧で終わるのはとても残念。

ノートルダム大聖堂の修復は、パリオリンピックには間に合わないのですが、今年の12月完成予定だそうです。すでに尖頭部分の修復は終わって、その他の焼け残った部分(ステンドグラスやパイプオルガンなど)をきれいに修繕しているそうですよ。

パリへ行くのはこの修復が終わった年明けが良いかもしれません。私もきれいになったカテドラルを見に行きたいと思います。

思えば、アンカレッジ経由で20数時間かけてイギリスへ渡った学生の頃の私が(30年以上前!)、どうしても行きたかったのは聖地・パリのシテ島。
『ロンパリ』って言うくらいくっついているんだから、簡単に行けると思っていた。今ならユーロスターでビューンと行けるのだけれど、当時は船でドーバー海峡を渡ったんです。それも、漁船みたいなちっぽけな船。死ぬかもしれないって思った(笑)。春先でものすごく寒かったのを覚えています。

そしてノートルダム大聖堂の前に立った時、子供の頃の夢を叶えたという充足感で、もう胸がいっぱいでした。

なんでも良いから夢中になれるものに、子供時代に出会えるってかなり幸せなことです。それを見守ってあげるのが大人の役割じゃないでしょうか。
学校の勉強なんてできなくたってなんとかなるでしょう。
それよりも、情熱を大切にして欲しい。
大志を抱け!

そして、これ↑ ただ今読み進めているところです。革命を起こした女たちの話ですよ。
元祖オタクとしては、この読書感想文をいずれこちらで披露したいと思います。

夢は死ぬまで続く、気付いたらその夢の中で天国にいるのかもしれません。


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