美意識と風物詩
今月14日から恵比寿ガーデンプレイスのイルミネーションがスタートしました。今年は期間が短く、来年1月11日までです。
レッスンにいらっしゃる方々は、毎年このバカラのシャンデリアを楽しみにされていて、レッスンの帰りに立ち寄られます。
そういえば、今年は、パリのシャンゼリゼはいつからライトアップするのでしょう?空気が冷たく、乾燥しているフランスはイルミネーションがキラキラしていて夢のようでした。
私がパリに住んでいた頃、クリスマスシーズンにドゴール空港に着陸する前、シャンゼリゼ通りの真上を飛んでくれたことがありました。
上空からシャンゼリゼのイルミネーションを見下ろすなんて、東京ディズニーランドの花火の上空を飛ぶのと同じくらいワクワクしたのを覚えています。
その季節の風物詩は、忘れがたいほど美しいものであり、時と共にどれだけの美経験を積んだのか、それが私の仕事に生かされていると思っています。
お金を注ぎ込むことだけが投資ではありません。自分にどれだけの経験をさせたのか、そのリターンは人々と共有し合える尊いものになるでしょう。
この2年、毎月、美経験を積み重ねた生徒さんの作品。ご本人はいつも謙遜なさるけれど、アレンジ力がとてもアップしました。
色の好みや作りたいデザインが明確で、とても助かります。
今年は、人それぞれの時間の流れがあったと思います。それでも季節は巡り、その時々の風物詩に彩られ歳を重ねます。
あとで振り返った時に、ひとつでも多くの、美しい情景が思い出される生き方をしたい。美意識とは、そうやって磨かれて行くものだと思います。
自分で頑張って磨くものではなく、自然が磨いて行くのでしょう。だから、ひとつでも多くの磨かれるチャンスを自分から掴んで行くこと。
私にとって、美意識の磨き方とはそのようなもの。
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