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こんな理想の【人生の最後を迎えた】ひとの話しです


僕が20歳代の時、大阪市旭区の家電企業の「独身寮」に住んでいました。

仕事は、家電製品の「営業マン」で、日々近畿一円をクルマや、電車で走り回っていました。

僕は、20才の若造なので、電気店の店主や家電販売会社の専務や部長に、毎日、面談する営業職はとてもストレスで、仕事が終わったら疲れをいやすために、必ず毎日飲みに行っていました。

独身寮のすぐ近くの一杯飲み屋さんは、カウンターが10人ぐらい座れて、テーブルが2席ぐらいの広さで、「めし」「一品」「親子丼」「定食」「うどん」「中華そば」と言うぐらいのメニューの、家庭的な飲み屋でした。

20代の娘と、50代のおかんと、おとん、そして80前ぐらいのお婆ちゃんとが、店の込み具合により交代で、僕ら酔っ払いの常連客を、いろんな世間話をしながらもてなしてくれていました。

いつものように夜中の1時ごろ、お店のカウンターに座って、おでんを三品四品食べながら、ビールを飲みながら、お婆ちゃんから聞いた話がすごかった。

私の知り合いの○○さんが、私らとおんなじような店をやってたんやけどな。
ある時、昼前に起きて、いつものように、テーブルの上に椅子を置いて、店に水を蒔いて掃除して、きれいになったから、椅子をテーブルから全部下ろして。

「さあ仕込みする前に、ちょっと座って休憩しよう。」と、ちょっと座って一休みして、

そのまま死んじゃった。


と、いう事だったらしいのよ。


本当の話か、そうではないお婆さんの酒の上の話か、それは分からないけれど。

僕はとても心に残る、すごい良い話しを聞いたと、50年以上たった今でも、そう思っています。

僕は、これが「理想の死に方」の一つではないかと思いました。

人生は、生きている限り、ずーっと仕事をして生きていく。
仕事をして、いつも世間とつながって生きがいを感じながら暮らしていく。
仕事することを楽しみに変えて。

「仕事」と言う言葉の意味は、お金儲けにならない事も含めています。
たとえば、田舎に住んでいるお婆さんが、畑仕事して白菜、玉ねぎ、茄子、キュウリ、など作って自家消費や都会の子供に送ってやりますが、これも「仕事」ですね。

そして、定年退職したお父さんが、朝の子供たちの通学路の「交通安全見守り隊」で、旗を持って、子供たちの安全を見守っているのも「仕事」ですね。

もっと他にも、報酬を撮物わない仕事はたくさんあると思います。
よろしくご了承ください。

みなさんは、どのように思われるでしょうか。

YouTubeの動画に作ってアップしました。

よかったら見てね。

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