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【感想文】ヰタ・セクスアリス/森鴎外
『金井びんびん物語』
本書『ヰタ・セクスアリス』読後の乃公、愚にもつかぬ雑感以下に編み出したり。
▼あらすじ
この小説は金井という男の性欲に関する自省録であり、端的に申せば「リビドー全開マカパワー爆発エレクト金井のびんびん物語」である。
▼読書感想文
びんびん物語の「びんびん」の意味が分からなかったので同僚の女性社員に聞いてみます。
[感想文・完]
▼余談 ~ 子を持つ親御さんへ ~
本書は金井が六歳~二十一歳までに経験した性欲に関するエピソード集である。そのため、金井と同様の経験をした男性諸氏も多く存在するものと思われ、それは作中の言葉を借りれば、Dub(非童貞) 、Non-Dub(童貞野郎)に限らずである。そこで今回、金井七歳時のエピソードと類似の経験をしたことがそういえば私にもあったので、恥をしのんで以下に申し上げる。
◎金井七歳時のエピソードの抜粋:
<<じいさんが僕にこう云った。「坊様。あんたあお父とっさまとおっ母かさまと夜何をするか知っておりんさるかあ。あんたあ寐坊じゃけえ知りんさるまあ。あははは」じいさんの笑う顔は実に恐ろしい顔である。―中略― じいさんがそんな事を言ったのは、子供の心にも、profanationである、褻涜(せつとく)であるというように感ずる。>>
上記は要するに「近所のじいさんが金井にSEXの存在をからかいの意図を込めてほのめかし、それを受けた金井少年は訳も分からずに神聖なものだけが汚されたような感覚になったよ」っていう場面であり、この不思議な感覚は幼少期の私にも覚えがある。で、それは以下。
◎私のエピソード:
三歳の頃、母が鏡台の前に座って何やらゴソゴソしていたので、一体何をしているのかと思った私は背後から母を覗き込むと、指輪やネックレスといった宝飾品を台上に並べて、それらを装着しては眺めて外してはまた別の指輪を装着したりと忙しそうにしていたが何やらご満悦な表情すら窺えたため私は、キレイな指輪だねーと率直な感想を述べたところ「綺麗でしょ」と母は答えた。買ったの?と尋ねると「もらったのよ」と言うので、「パパにもらったの?」「違うよ」「おじいちゃんにもらったの?」「違うよ」「おばあちゃん?」「違うよ」「じゃあだれにもらったの?」「アンタの知らないオトコ」と答えた母はニヤリと含み笑いを浮かべたのである。
といったことを考えながら、こうして私も金井と同様に、母という女性のSexualでProstitution的な笑みにProfanationを覚えたわけだが、この感想文で私が最も言いたいのは「子を持つ親御さんへ。子供って親の発言を意外と覚えてるから変なコト言わない方がいいよ。」である。
以上
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