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お焚き上げtanka 〚2020上半期総決算編〛

はじめに

「短歌ってあの、57577のやつでしょ」
「正直、どう読めばいいのかわからない」
という、そこのアナタ。
よってらっしゃいみてらっしゃい、
お焚き上げ短歌講座の時間ですよー。

※お焚き上げ短歌講座とは、私の過去作の短歌を掘り出して成仏させつつ、その短歌の意味を解説しながら「短歌をどう読む(鑑賞する)と楽しいのか、どう詠む(作成する)と楽しいのか」をゆるーく話していく講座です。

今回は〚2020上半期総決算編〛と題しまして、今年詠んだ短歌を20首ほど(ちゃんと数えてない)用意しました。

もう2020年も半分が過ぎようとしているんですね…なんだか今年はてんやわんや、という感じで。短歌賞に応募したり歌集や連作に使用したのを省く、単品の短歌というものの数はあまり多くはなくて50首くらいだったんですが、マシなものとヤバめなものをごちゃまぜにして簡単に振り返ってみようと思います(※部分は私の独り言です)。れっつら。

✲ ✲ ✲ ✲ ✲

ねぇ二人で住もうよと言う代わりにすっげぇ量のシャンプーを買う
※歌がキシキシしてなくて、柔らかくていいね。

こんなはずじゃなかったアールグレイを「飲んだら帰る」と君は確か
※カタカナを句またがりさせるのにハマってた時。

メイク落としがなぜあるか問い詰めてごめんね、君が使うんだもの、ね
※最後の「、ね」に賭けてる。

これはメビウスこれはマルボロだよとキスされてもよくわかんないよ
※時々タバコの短歌を作りたい衝動に駆られる。↑↓

忘れてねと白が揺れた先生の甘いキャスターになりたかった
※甘めのタバコ吸う人めっちゃ性癖に刺さるんだが。

何度やってもエラーになる私と私の相性占いをやる
※本当に占いたい人の誕生日、知らないから。

ぼぉーっとストーブは風を吐きつづけ私は少しづつ乾いてく
※会議室とかの、温風タイプのやつね。

そういえば気が狂う前兆だった一緒に食べたまるごとバナナ
※両側から一緒に食べたのかね。

私をおかわり出来るわけ無いでしょ待てもお手も出来ない貴方が
※女子がこういう歌を詠むことで喜ぶおじさん、一定数おる。

大丈夫君は私が救うから神がいるなら奈落は光
※神話とか聖書にハマるとこういうの詠みがち。

バサバサの歯ブラシはあなたのだっけ帰らないならベロに使うね
※フィクション。

白か黒でこの世を表すならば僕らは黒にされてしまうね
※赤でも、モノクロだと黒っぽくなっちゃうよね。

「この世にはどうしようもないことがある」と言う貴方とこの夜の果てへ
※こういうの人気ないってわかってるけどさ。

君は誰かの一番になれている?私は君の二番になれたよ
※ノンフィクション。

綿棒の真ん中を折る君の横顔を知った春の日の朝
※恋人が使用済みのを折って捨てたの見てびっくりしたことある。なんで。

昼頃に崩れるファンデも夜まで持つよひとりで生きているから
※誰にも会わない日のメイクって全然崩れないよね。

夏なのにチューペットすら食べてねぇし俺らはたぶん彩度が低い
※チューと、男の子らしさと、夏の青さを組み合わせたかった。

君となら間違ったっていいよって間違ったって口にしないで
※短歌を普段読まない層に好評だった。

好きという言葉がこの世に無かったとしても私を抱き締めますか
※多分この人、抱き締めてもらえないね。ハグくらいだね。

君は飲まないほろよいが冷えている賞味期限は二日前です
※誰が飲むんだろうっていうお酒、たまに冷蔵庫に入ってる。

首筋はシーブリーズの味がしたあなたは夏の異名だったね
※これすっごい好きなんだけど。私だけかな。

✲ ✲ ✲ ✲ ✲

という感じでした。好きな歌がありましたら、SNSなどでバンバン自由に書いて下さい(自作発言のみご遠慮)。一つでも、気に入っていただけたら幸いです。

個人的に好きなやつはどれも評判はあまり良くなくて、ささっと詠んだものの方が好評だったりする。そのズレが結構、楽しかったりもする。

連作とかは、Twitterにのっているので暇な時間に是非。下半期はもっと数を増やしたいし、詠んだことのない路線も挑戦してみたいなと思ったりしています。

では。




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