不安定。でも、だからこそ知った幸せもある。2023年の振り返り
年の瀬ということで、2023年の振り返り。
今年は大きな出来事があって心も身体も不安定だったけれど、だからこそ今まで気が付かなかった幸せを見つけられた年でもあった。
母の死
2023年は、正直これに尽きる。
年明けから間もなく、母親が救急搬送されて緊急で入院。そこからは入退院の繰り返しでてんやわんやの日々。
そうして3月の半ばに帰らぬ人となった。
早かった。
母は、亡くなる6年ほど前にがんが見つかり、断続的にではあるけれどずっと闘病を続けていた。なので、覚悟はしていたつもりだった。
それでも、あまりに展開が急すぎた。
今まで当たり前のようにいた人がいなくなるというのは、結構こたえる。月日のたった今も、急に寂しくなったりする。
母親を亡くしたショックと、そこからの日々の生活の変化。その影響はじわじわと出た。
大丈夫そうな日々が続いたと思えば突然涙が出てきたり、気力がわかなかったり。精神的に不安定だった。そして、疲れが出たのか、急に体調が悪くなることも多かった。
研究 ― 少しずつ進むしかない
そんなことがあって、精神的にも体調面でも、そして時間的にも最も支障をきたしたのは、研究だった。
わたしは大学院生で、博士論文に向けていろいろ進めなくてはいけないのだが、研究には気力も体力も時間もいる。
それがごっそり崩れたものだから、にっちもさっちもいかなくなってしまった。
本を読んだりデータを集めたり、なんとか少しずつ進めては見るものの思うように進まないし、何より全然進んでいないことに対する焦りのせいで何も手につかなくなった。
それで、いろいろ悩みながらたどりついたのは、まずはできない自分を受け容れるということ。
結局、できない自分の姿と向き合うのが怖いから研究を避けたくなっている。自分を苦しめているのは、変に理想だけを膨らませている自分。
というわけで、ぐちゃぐちゃでも何でもいい、1日5分とか10分でいいから何かしら研究のことに触れる。そうやってすこーしずつ、三歩進んで二歩下がるみたいにやってくことにした。
おもしろいもので、そういうスタンスに切り替えたほうが、1時間ぶっ通しで考えるとか書くとかの作業ができていたりする。
あと、今年は思いつきで研究で読んだ本をnoteにまとめたりもしてみた。
今はこの1本しか書けていないけれど、読み手のことを考えながら研究のことを書く練習として、細々とでも続けていきたい。
仕事 ― 好きな「書く」をがんばる
研究のかたわら非常勤の仕事をしているのだが、もともとモチベーションが下がっていたところに母親のことがあったので、仕事に対する気持ちも不安定だった。
ただ、気持ちが上がりにくいからこそ、なにか一つでも楽しんでやりたいと思い、今年は勤務先で毎月出しているメルマガを頑張ってみた。
メルマガはメインの業務ではなく、今までは毎月何かしら書いて出すという機械的なルーティンワークみたいになっていた。
でも、メルマガは購読者に自分たちの活動を伝えるための重要な場所。団体としてもちょうど広報に力を入れようとなっていたので、主の業務じゃなくてももっと大事にした方がいいと思った。
そして、わたしの好きな「書く」という作業ができる仕事でもある。
それで、毎月何を載せるか、どんな風に書けば興味を持って読んでもらえそうかを、自分なりにこだわって書くようにしてみた。
すると、年末ごろに上司から、「メルマガの内容よくなってきたね。読みたいと思えるものになってきた」とめちゃくちゃ嬉しい言葉を頂いた。
どういう気持ちで作業をするかって、ちゃんと現れるんだなぁということを実感。
メインの仕事に気乗りしなくても、好きな業務を見つけて大事にしていきたい。
好きの充実 ― 音楽・お笑い・アニメの3本柱
母の死があって何かと不安定だったが、それを支えるべく、わたしの心の3本柱である音楽、お笑い、アニメが今年はかなり充実した。
音楽
音楽に関しては、2月に超久しぶり(たぶん8年ぶりぐらい)にライブに行き、それを皮切りに今年は4回ライブに行った。
それもこれも、北海道十勝を拠点にしているZIONというバンドのおかげ。
このバンドの曲は広々とした自然の風景を浮かばせるものが多くて、曲に合う景色を見に行ってそこで聴くなんてこともしていた。
ほんっと、2023年のわたしの楽しみをたくさん生み出してくれて感謝しかない。
お笑い
お笑いは、定期的に賞レースやらなにやら見て、たくさん笑って日々のあれこれを笑い飛ばすことができた。
それから、職場でわたしお笑い好きがバレて(隠していたわけではない)、同じくお笑い好きの人とM1トークをするなど思わぬ展開もあった。
アニメ
アニメに関しては別記事にまとめたので詳しくはそちらを。それぐらい、今まで以上に楽しんだし世話になった。
スラムダンクにはじまり、ゴールデンカムイでしめくくる、素晴らしいアニメイヤーだった。
小さな幸せを噛みしめる
不安定だからこそ…というところでいくと、今年は小さなやりたいことを叶えること、小さな幸せの大切さを知った年でもあった。
気持ちが沈みがちなとき、自分はどうすれば心地よく過ごすことができるんだろう、なにに幸せを感じるだろうということを、ふと考えた。
そういうことを意識してみてわかったのは、ほんとうに何でもないような些細な喜びや楽しみをぎゅっと噛み締めて味わうこと。
わたしにとってはそれがとても大切だった。
ご飯がおいしいとか、景色がきれいだとか、ほんとうにそんなことでいい。
見たいものを見る。
食べたいものを食べる。
聴きたいものを聴く。
そんなありふれたこと。その小さなことを叶えていくことが、自分の幸せにつながると気づいた。
遊びは大事
小さなやりたいことを叶えていこうということで、今年の秋ごろから突然遊び始めた。笑
思いつきで、音楽を聴きに海へ行ったり、ライブのために北海道の旅に出たり。
今思えば、わたしは遊ぶというのがめちゃくちゃ苦手だったみたいだ。
何かやるべきことがあると、
それが片付くまでは他のことを我慢すべき。
他のことする暇があったらやるべきことをやれ。
みたいなマインドになっていた。
でも、そんなことをしていたら、いつまでたっても心が休まらない。だって、やるべきことなんていくらでも出てくるから。
結局、好きなこと、楽しいことの遊びを挟まないと、ずっとしんどいだけなのだ。それではやらなきゃいけないことも嫌になって続かないだろう。
現に、遊ぶようになってからの方が、やるべきことも含めて動きやすくなっている。
よく学び/働き、よく遊べ。
これが心身ともに健康的なあり方なんじゃないかと、そう思うようになった。
まとめ&2024年に向けて
実は、2023年は「カラフルな1年にしたい」という目標を立てていた。
こうして振り返ってみると、どす黒い色も混ざってはいるが、なんやかんや実現したんじゃないかと思う。
少なくとも、前よりも自分の心にしたがうことは上手になった気がする。
2023年をふまえて2024年は
・心身を整えること
・よく遊ぶこと
を意識していきたいと思う。
長くなったので、このことは年始にでも書こうかな。
それでは、読んでくださったみなさま、ありがとうございます。よいお年を!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?