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物語が理想へと近づく鍵

RPG(ロールプレイングゲーム)

「役割を演ずる」ゲーム。

普段の自分とは違う自分を演ずる。
それは、腕っぷしの強いやつかもしれないし、
怖いもの知らずのやつかもしれないし、
誰とでも仲良くなれるやつかもしれない。

そんな、普段の自分からはかけ離れたキャラになりきることは、

普段の自分にも影響を与える。

「人はなりたい自分になれる」というのは、ある意味その通りなのだろう。

ただ、ああなりたい、こうなりたいというだけではダメだ。

それでは一瞬の欲望でしかない。
貯金が100億あったらなあ、くらいの儚いものだ。

その願望を継続して持ち続けることが、いつしか理想となり、いつの間にかなりたい自分になっていく。

その継続のために利用できるのが、物語なのだろう。

なりたい自分に舞台を与え、設定を与え、その中でどう行動していくのかを考える。

なりたい自分は、こんな時どんな選択をするのか。
立ち向かうのか退くのか、自分の想いを語るのか、あえて黙るのか、

想像が心に影響を与えて、自分の中に、今までできなかった選択ができる自分が生まれる。

物語を紡ぐことは、自分の心を見つめ、深く知り、そして理想へ向かって歩いて行く重要な道標になることなのだ。

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