おもしろいも、つまらないも
人は、正しい方と間違っている方だったら、
正しい方に行きたいと思うし、
楽しい方とつまらない方だったら、
楽しい方に行きたいと思うし、
楽な方と怖い方だったら、
楽な方に行きたいと思う。
だけど、どっちがどっちだというその判断をしているのは、自分の思考だ。
決して真実とは限らない。
思った通りのまんま行くこともあれば、
何か理由があって、自分が望まない方を選ばざるを得なくなった場合でも、
案外、思ってたのと違った、なんてことは別段誰にでも、人生の中で経験はあるのではないだろうか。
結局、判断をしているのは思考。
こっちを選べば、こんなことが、
あっちを選べば、あんなことが、
起こるだろうと予想をしているのも思考だ。
それは、思考という名の、自分の中のモノサシで測っているに過ぎない。
大切なのは、自分の外側で絶えず流れ変化を続ける世界の方ではなく、
自分の中の世界、自分はどんなモノサシを持っているのかを観る方ではないだろうか。
自分が悪い、つまらない、おもしろくないと思っていたものが、単なる妄想や誤解だったりする場合もある。
思考は先入観を生む。そして先入観は人に不安や恐怖など、足を重くするものを与える。
自分が感じることは、単なる思考であり、いつの間にかできあがった、自分オリジナルのモノサシでしかないことに時々気付いてみるといいかもしれない。
そうすると、つまらないと思っているものの中にも、新しい発見が、人生をおもしろくする何かが見つかることもあるだろう。
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