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アウトライナーフリーク。書くことと考えること。 著書『アウトライナー実践入門』他(ht…

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アウトライナーフリーク。書くことと考えること。 著書『アウトライナー実践入門』他(https://www.amazon.co.jp/~/e/B01HY3PPUU) ブログWord Piece Blog(http://wordpiece.hatenablog.com

マガジン

  • アウトライナーライフ

    アウトライナーのエバンジェリストTak.がお届けする、アウトライナー(アウトラインプロセッサ)を活用して文章を書き、考え、生活するマガジン。アウトライナー活用のテクニックはもちろん、アウトライナーを通じて見えてくるディープな世界を、書籍とはまた別の形でお届けします。月2回以上更新予定。

  • 『Re:vision』(仮)

    • 48本

    倉下忠憲とTak.が、デイリータスクリストとアウトラインの使い方について書いていく、つもりの連載です。

  • 『喫茶アメリカンについて言いたいことやまやまです』をつくる

    • 19本

    5年分のブログ記事をベースにセルフパブリッシングによって作られた、やままあきさんの電子書籍『喫茶アメリカンについて言いたいことやまやまです』ができるまでの全プロセスとを紹介しつつ、セルフパブリッシングについて考えます。

最近の記事

ライフ・アウトライン実践4-2 シェイクを通じて生活と人生の連続性を取り戻す

前回は日々のDOの選択基準としてLIFE-BEとLIFE-ASを使うというお話をしました。今回はその補足的なお話です。 ひと言でいえば、これは「人生」を「生活」の基準にするということです。 日々というのは「生活」そのものです。そのレベルで考えていると、「人生」というのはなんだか実感のない大それたもののように思えます。大事なことではあるけれど、とりあえず今はそれを考えている暇はない、という感じです。 でも、しつこく何度も書きますが、英語では人生も生活も同じlifeなので

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    • ライフ・アウトライン実践4-1 LIFE-BEとLIFE-ASがDOの選択基準になる

      前回まで、ライフ・アウトラインの各要素(DO-DAYS、DO-ALL、LIFE-BE、LIFE-AS)の詳細をみてきました。ここであらためて、ライフ・アウトライン全体のお話をしましょう。 LIFEという言葉には「生活」と「人生」という意味があったのでした。あらためて構造を見てみると、ライフ・アウトラインではDO-DAYSとDO-ALLが「生活」の側面を、LIFE-BEとLIFE-ASが「人生」の側面を扱うようになっていることがわかると思います。 4つのパートが一体となって

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      • アウトライン折りたたみ問題

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        • ライフ・アウトライン実践3-9 LIFE-ASのシェイク、LIFEを書くためのアウトライン・プロセッシング、欲望の機能

          今回はLIFE-ASのシェイクです。LIFE-BEとやり方は同じなので、アウトラインの変遷だけをダイジェストでお見せしましょう。プロセスの詳しい説明については「ライフ・アウトライン実践3-6 「発想のアウトライン」をシェイクする1」以降のLIFE-BEのシェイクの様子を見てください。 ■ さて、「ライフ・アウトライン実践3-6」の時点でLIFE-ASのアウトラインは以下のようになっていました。 トリガー質問に答えてフリーライティングした内容(発想のタイムライン)に見出

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        記事

          ノートを取るためのアウトライン・プロセッシング

          ※この記事は、ブログWord Pieceで公開した「アウトライナーフリーク的ノートテイキング」をリライトしたものです。 アウトライナーでノートを取る 昔から、アウトライナーは「ノートを取ること」にもっとも適した道具だと思っています。ノートと言ってもいろいろありますが、ここでは講義や講演のノートを取ることについて考えます(もちろん他の用途にも応用できます)。 WorkFlowyのようなズーム(フォーカス)機能を持ったプロセス型アウトライナーを使うとしましょう。「社会心理学

          ノートを取るためのアウトライン・プロセッシング

          【アウトライナー関連書籍】中野明『論理的に思考する技術』

          「アウトライナー関連書籍」シリーズでは、現在入手が難しいものも含めて、アウトライナーを深く知るための書籍を紹介していきます。かつて「HappyOutlining」というサイトで公開していた記事のリライトが中心ですが、その後新たに出版されたものも含めて紹介していく予定です。 第6回は「アウトライナー関連書籍」シリーズで以前紹介した『マック企画大全』と同じ、中野明氏の著作です。 中野明『論理的に思考する技術──みるみる企画力が高まる「アウトライン発想法」』PHP研究所、20

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          ライフ・アウトライン実践3-8 最上位階層に向けて収束するシェイク

          LIFE-BEのシェイクの続き。 前回は、新たに最上位階層「自分の身体や精神が快いこと」を立て、「発想のアウトライン」でシェイクしてきた内容をいったん「未使用」に落とした上で、新たにアウトラインを作りました。 「発想のアウトライン」が発想を広げていくものだったのに対して、新たなアウトラインはいったん完成させるためのアウトラインです。 完璧に整理しようとしないこと アウトラインは以下のようになっています。 「未使用」を除けば2項目しかない、この上なくシンプルなアウト

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          ライフ・アウトライン実践3-7 「発想のアウトライン」をシェイクする2(最上位階層を見つけ出す)

          前回のおさらい…… LIFE-BEの「発想のアウトライン」のシェイクの続きです。諸事情で間が空いてしまったので、簡単に前回までのおさらいしておきます。 LIFE-BEの最初のトリガー質問である「今、いちばん手に入れたいものは何ですか」にしぼって、ここまでの変遷をみてみましょう。 トリガー質問に答えてのフリーライティングはこんな風になっていました。 この状態が「発想のタイムライン」。思いついたことを、思いついた順に書き出しているから「タイムライン」です。 書いたこと

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          冗長さと曖昧さを扱う文章エディタ

          プログラミング(コードを書くこと)と文章を書くことの間には、多くの共通点があります。どちらも相互に依存関係のある複雑なテキストを作っていく作業だからです。だからこそ、本来コードを書くためのエディタが文章を書くためのツールにもなります。VSCodeやVimやEmacsを文章書きに使っている人はたくさんいると思いますが、そういう直接的な例だけではありません。 アウトライナーは、元々はLISP言語用のコードエディタにインスパイアされたものです。コードを折りたたんで見通しを良くする

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          最初と最後のアウトライン(『アウトライン・プロセッシングLIFE』での例)

          最初のアウトライン 紙ファイルを整理していたら、『アウトライン・プロセッシングLIFE』のいちばん最初に作った仮アウトラインが出てきました。当時WorkFlowyからプリントアウトしたものです(お見苦しい書き込みは無視してください)。

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          【アウトライナー関連書籍】中野明『マック企画大全―ホワイトカラーの仕事革命』

          「アウトライナー関連書籍」シリーズでは、現在入手が難しいものも含めて、アウトライナーを深く知るための書籍を紹介していきます。かつて「Happy Outlining」というサイトで公開していた記事のリライトが中心ですが、その後新たに出版されたものも含めて紹介していく予定です。 第5回はこちらです。 中野明『マック企画大全―ホワイトカラーの仕事革命」日経BP社、1996 例によって詳細目次の紹介です。この種の本の目次としては本当に「詳細」で、まさに「アウトライン」です。

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          ライフ・アウトライン実践3-6 「発想のアウトライン」をシェイクする1

          前回は、トリガー質問に答えてフリーライティングすることで「発想のタイムライン」が生まれました。さらにまとまりごとに見出しをつけていくことで「発想のアウトライン」が生まれました。 次にするのは、「発想のアウトライン」をシェイクすることでLIFE-BE/LIFE-ASのアウトラインへと育てていくことです。 バックアップがあれば大胆にシェイクできるLIFE-BEの方からいきましょう。 シェイクを始める前には、必ずアウトラインのコピーをとっておきます。プロセス型アウトライナーで

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          アウトライン・プロセッシングとMECEについて

          文章を書こうと思い、頭に浮かぶことを片っ端からアウトライナーに列挙する。 見出しを立て、アウトライン化する。 シェイクしながら新たに思いついたことをさらに加筆する。 そのときふと「これはさっき書いたことと重複している」と思い、手を止める。 別のことを書き始めるが、「これもさっき書いた」と思う。 まだ書いていないことを書かなければと思うけれど、うまく思いつかない。 そんなことをしているうちに何も書けなくなってしまう。 ……というようなことがあるのでシェイクが続かないんです、と

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          アウトライナーフリーク的個人年表 2004〜2023

          前編(1975〜2003年)はこちら。 2004年 仕事仲間に紹介された仕事を請けるための条件は派遣会社に登録することだった。ということで2月から便宜的に「派遣社員」として仕事をするようになる。 新しい仕事ではPowerPointとExcel方眼紙で長文ドキュメントを作成することが必要だった。PowerPointはスライドを作るため、Excelは計算するためのものだと認識していたので衝撃を受ける。 レポートのドラフトをアウトライナーで作り、内容が煮詰まってきたところで

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          アウトライナーフリーク的個人年表 1975〜2003

          1975〜1979 小学校1年から父親の仕事の都合でアメリカ在住。平日は現地の学校に、土曜日は日本人学校に通う。 日本語学校の作文の授業で「思ったことをその通りに書きなさい」と言われ、思ったことを思った順に書いたところ怒られる。「海が好きです」と書いた直後に「海がきらいです」と書いてあったため。頭にはまさにその通りに浮かんだのだった。書くべきことと書くべきでないこと、書く順番があることを知る。 現地校の校長秘書デボラさんが、色とりどりのインデックスカードとタイプライター

          アウトライナーフリーク的個人年表 1975〜2003

          【アウトライナー関連書籍】山名一郎『マックユーザーのための「知」のコンピュータ活用術』

          「アウトライナー関連書籍」シリーズでは、現在入手が難しいものも含めて、アウトライナーを深く知るための書籍を紹介していきます。かつて「Happy Outlining」というサイトで公開していた記事のリライトが中心ですが、その後新たに出版されたものも含めて紹介していく予定です。 第4回はこちらです。 山名一郎『マックユーザーのための「知」のコンピュータ活用術』東洋経済新報社、1995 恒例の詳細目次紹介です。見出しの言葉選びが独特ですね。 本書の発売は1995年。Wind

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