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先進国の善意が途上国の経済自立を止めている?

いま現在の東京の気温は34度。ラオスの気温を超えています。
もうどちらが暑い国なのかわからなくなってきました。



先進国では、大量の衣服が使われずに廃棄されているのは皆さんご存知でしょう。
その多くがアジアの途上国やアフリカへ輸出されています。

日本だけでも年間10億着以上が廃棄されており、我々は途上国の貧しい人たちがお金がなくて買えないだろうと善意で彼らに衣服を寄付している。

先進国としては、いらなくなった服を処分できるし

途上国では安く服を手に入れる事ができることで双方に良い事だと思われているが、それは表面的な一部分でしかないことを学んでいくべきだと思う。

なぜなら、すでにとんでもない量の衣服が先進国から途上国へ輸出されていて、処理しきれなくなった衣服は途上国でゴミとして処理されている。

技術力に優れた先進国でも処理しきれないものを途上国で処理できるだろうか。

つまり、私たちの善意が世界のどこかでゴミとして大量に廃棄されているのだ。
言い換えれば、先進国では処理しきれない「ゴミ」を海外に押し付けている。

全ての責任が先進国側にあるわけではないが、政治的にも経済的にも力を持っている側の国の言い分が通りやすいからこそ、経済大国にはその大きな責任の一端があるのは間違い無いだろう。

実際に、アフリカの繊維工場で働く従業員の方々は国外からタダ同然で入ってくる古着によって、自分達の作る製品が売れないために8割近く失業してしまった。

先進国側の支援や善意が彼らの経済成長・自立した経済体制の形成を止めてしまっているのでは無いだろうか。

もちろんこれは両面あることだと思う。

一方では”一時的に”助かっている多くの人々がいる。

しかし、その一方でそれ自体が彼らを自立から遠ざけている大きな要因でもあるのだ。

もちろん、古着だけが全ての要因だと断言することはできない。
2000年以降、中国から大量に安い製品がアフリカに輸入されたことによって現地の産業が駆逐されてしまったことも側面としてある。

これは日本のものづくりでも同じ問題を抱えるかもしれない。

海外での問題を課題として捉えた時に、自分達にとっての身近な課題に気づくこともできるのでは無いだろうか。

まず僕たちがするべきことは、世界の現状を正しく認識することであり、
僕のアクションとしてはその助けとなるツールや身近なスキームを形成していくことかもしれない。

【参考文献】

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