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紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.012~ 【新商品のマサラチャイについて Vol.1】

ここ数日で気温がぐっと下がり、冬の訪れを感じます。 今年も紅茶の季節がやってきたな、と。 皆さんは、『チャイ』と聞いて、どんな飲み物を想像されますか? 世界には、様々な『チャイ』と呼ばれる飲み物があります。 日本で『チャイ』と言えば、『煮出したミルクティー』が一般的かもしれません。 明確な定義はなく、それぞれが考える『チャイ』が、市場に並んでいます。 近頃は、『マサラチャイ』という名前で販売しているお店もたくさんあります。 ちなみに、マサラとは、『混ざったスパイ

    • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.011~ 【ひと回り年下の若者に、教えを乞う!】

      先日、とある輸入会社の社長さんと会食に行ってきました。 その方は、中国から車の窓に取り付ける『特殊なサンシェイド(日除け)』を日本に輸入し、大成功。 成功の秘訣は、SNS(Instagram、Tik Tok、You Tube)。 彼は、インフルエンサーを巧みに使い、低予算での広告宣伝活動に成功しました。 実はその方、私よりも一回り以上若い、30歳そこそこ。 同じ輸入業に携わる者として非常に興味があった為、知人に紹介してもらい、食事にお誘いしました。 紅茶のお客様は、

      • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.010~ 【弱者に向いている、輸入商材について】

        私は、2015年から、紅茶の輸入を始めました。 それまでは主に、中古建設機械、トラック、乗用車の輸出を行っていた為、紅茶に関しては、全く異分野。 ある意味、挑戦でした。 バイヤーとして世界を回っていると、たくさんの魅力的な商材と出会う事ができます。 『こんなものは日本にはない!独占販売権をとろう!』 『こんなに美味しい〇〇は、食べた事がない!』 『この国の安い人件費で〇〇を作る!』 などなど・・・。 しかし、私たちのような従業員50人以下の中小企業が 『絶対に、

        • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.009~ 【異国の地で舞い上がらないで!】

          昨日、私の可愛い後輩からこんなメッセージが来ました。 『今、スリランカにいます。投資をしたいと思います。松田さんも一緒にスリランカで倉庫を買いませんか?』 その後輩は、海外でのビジネス経験はなく、もちろん大きな投資をした事などありません。 コロナ禍で海外に行けず、久々の海外出張でテンションが上がってしまったのでしょう。 スリランカという国は、大変親日的で、いつも暖かく私たちを歓迎をしてくれます。 基本的に、日本人のビジネスマンが、新興国や発展途上国に行った際、それは

        紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.012~ 【新商品のマサラチャイについて Vol.1】

        • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.011~ 【ひと回り年下の若者に、教えを乞う!】

        • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.010~ 【弱者に向いている、輸入商材について】

        • 紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.009~ 【異国の地で舞い上がらないで!】

          紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.008~ 【失敗から学んだ事②】

          前回のブログでお伝えしましたように、私の30代は、『小さな失敗』をいくつも積み重ね、そして『小さな恥』をたくさん掻いてきました。 とは言え、やはり失敗はしたくありませんでしたし、恥も掻きたくありませんでした。 『またあいつ、なんかやってるよ』 陰で嘲笑される事や、あからさまに馬鹿にされる事も多かったですし、同情すらされました。 そういった状況に陥ると、やはりみじめな気持ちになりますし、どんどん自信も失っていきます。 一般的に、新規事業が成功する確率は、わずか10%と

          紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.008~ 【失敗から学んだ事②】

          紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.007~ 【失敗から学んだ事①】

          ~前回からの続き~ リーマンショック以降、私は新たなビジネス立ち上げの為、世界各国を奔走して参りました。 今、ざっと思い出すだけで、 ・スリランカにて ウニの養殖、エビの養殖 ・ロシアより海産物の輸入 ・ミャンマー向け 高級乗用車の輸出 ・インド向け プラスチック成型機の輸出 ・スリランカ向け 中古建設機械の輸出 ・中国にて建設機械部品製造 → ロシアに輸出 ・イギリスより美容オイルの輸入 etc……. もちろん、ここに書き出せない(思い出す事すらできない)ビジネスも

          紅茶の貿易商人・松田卓也の日記 ~Vol.007~ 【失敗から学んだ事①】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.006~ 【癒しの国スリランカ】

          ~前回からの続き~ リーマンショック以降、私は新たな商流探しの為、世界中を奔走しておりました。 そんな状況の中で訪れた、小さな島国。 それがスリランカでした。 きっかけは、弊社のスタッフに、シディークというスリランカ人がいたこと。 彼に弊社の仕事を手伝ってもらうようになり、私は少しずつスリランカに興味を持ち始めました。 スリランカは北海道の8割程度しかない島国ですが、緑豊かな大自然と、いくつもの世界遺産に恵まれた『癒しの国』と呼ばれています。 私はシディークに誘

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.006~ 【癒しの国スリランカ】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.005~ 【国と自分との相性】

          ~前回からのつづき~ 世界を襲ったリーマンショックの影響で、私たちは取扱商品を変更せざるを得なくなりました。 特に私が担当していた建設機械(ショベル、クレーン 等)は金額が大きい為キャッシュフローを悪化させやすく、見直しを迫られました。 そして私は新たな商流探しの為、まさに世界中を奔走する事に。 2010年以降、私は中国、アメリカ、イギリス、ミャンマー、インド、マレーシア、ウズベキスタン、台湾・・・等、何度も足を運び、現地のパートナーと打ち合わせを行ってきました。

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.005~ 【国と自分との相性】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.004~ 【リーマンショックで全てが白紙に】

          こんにちは。 オミクロン株が大流行中ですが、皆さまお変わりはないでしょうか? 私が最後にスリランカに訪れたのは、2020年の正月。 コロナ禍で現地に行く事ができず、早2年。 いったい、いつになったら行けるのやら・・・。 さて、そろそろ、なぜ私が紅茶の仕事に携わるようになったのかを、説明しなきゃいけませんね。 多くの方に、 ・なぜ紅茶の輸入を始められたのですか? ・なぜ紅茶という商材に目をつけられたのですか?  と聞かれます。 中には、私が大の紅茶マニアで、趣味が高

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.004~ 【リーマンショックで全てが白紙に】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.003~ 【プロの物書きの世界】

          ~前回からの続き~ 今日も引き続き、『書く事』について。 私は、趣味で書いていたメジャーリーグのブログが、ここまで反響を及ぼすとは思ってもいませんでした。 結果的に私は『ブロガー』から、報酬を貰って記事を書く『ライター』になる事に。 そしてその瞬間、プロとしての自覚を求められました。 まず初っ端、出版社から言われた言葉。 『松田さん、これからは主観を入れないでください。例えるならNHKのアナウンサーと同じです。』 なるほど。 NHKのアナウンサーはニュースを読

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.003~ 【プロの物書きの世界】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.002~ 【書く事について】

          こんにちは。松田卓也です。 連載2回目なので、まずは自己紹介等を書くべきところではありますが・・・・・ その前に、そもそも『書く事』について触れたいと思います。 前回、お伝えしましたように、私は数年間、メジャーリーグ(アメリカの野球)のライターの仕事をしておりました。 10代の頃からアメリカの野球が大好きで、観戦歴はかれこれ30年。 大学卒業後にロサンゼルスに留学した際は、勉強がおろそかになるほど足しげく球場に通っていました。 要するに、『オタク』だった訳です。

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.002~ 【書く事について】

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.001~

          今日から、私自身の日常の活動について記していきたいと思います。 以前から、『書く事』が好きでした。 実は30代半ばに、趣味でメジャーリーグ(アメリカの野球)に関するブログを、3年以上書き続けていました。 あまりにマニアックな内容でしたので、家族や、きわめて親しい知人にしか伝えておりませんでしたが・・・。 ただその結果、出版社から声がかかり、メジャーリーグのライターとしても活動しておりました。 しかしながら、こちらは完全に趣味でして、本業は貿易業です。 私の専門は『

          紅茶商人・松田卓也の日記 ~Vol.001~