シェア
川村拓也 (英語教師教育者)
2021年10月4日 20:44
佐藤学(2021)『第四次産業革命と教育の未来—ポストコロナ時代のICT教育』を読んだ。本書は手に取りやすい形で「第四次産業革命」(日本風に言えばSociety5.0)や新型コロナウイルスのパンデミックによる世界の劇的な変化を描写,近い未来への危惧を表明し,今後必要とされる教育の在り方を論じている。「人材」概念の変容(pp. 33-40),日本式「個別最適化」の脆弱さ(pp. 44-46)
2021年10月12日 16:23
神代(2021)『民主主義の育てかた』の読書会。前回の記事から時間が空いたが第4章・古里貴士「公害教育論—生存権・環境権からのアプローチ」を見ていく。全体としては今流行りのESD(持続可能な開発のための教育)を捉え直すべく,戦後教育学における「公害と教育」問題を取り上げているが,やはり英語教育を中心として言語教育に関わる人間の集まる読書会というだけあり,言語教育の抱える課題に即して捉えられる部
2021年10月6日 15:05
朝の小一時間でサラッと読んでとりあえず学級文庫に置くことを決定。タイトルにある問いに直接的に理屈で答えるというよりは,「結局『なんで英語,勉強すんの?』ってことが知りたいわけじゃなくて,『英語,よく分からないし大変だから勉強したくない』って言いたいんでしょ」という雰囲気で,どうしたら楽しく英語が勉強できる(可能性がある)かを筆者の学生時代のエピソードや若者に流行りのアーティストなんかにも触れな