失敗を糧に所願成就、つぎの一歩を踏み出せる読書会をめざして【第504回 読書会開催レポート】
古事記を楽しむ読書会、第3回は天照大御神(アマテラス)をテーマに4/14(日)に開催しました。
天照大御神は古事記の中で様々な失敗を繰り返します。けれど、愛と信念を持って子々孫々行動し続けたことで、伊勢神宮という信頼と信仰を集める唯一無二のパワースポットが醸成されていることに気づきました。
第3回は対話を楽しめるように、テーマを絞ってみた
第1回・第2回の読書会は古事記の上つ巻をテーマに開催しましたが、上つ巻だけでも、範囲が広すぎて読んだ内容で対話を成立させることが難しいことが分かりました。なので、今回は日本の総氏神である「天照大御神」にテーマを限定してみました。
テーマを「天照大御神」に限定したことで、第1回・第2回よりも皆さん対話を楽しめた模様です。
最高神でさえも、失敗の連続だった
古事記の上つ巻に登場する天照大御神のエピソードをみなさんご存じでしょうか。要約すると次のとおりです。
弟 須佐之男命の天界に侵攻に備えて重武装(勘違い)
須佐之男命と誓約(占い)で対決するも、結果をいいように言いくるめられる
須佐之男命の大罪を大目に見すぎて、一緒に天衣を織っていた機織女が死ぬことになり、岩戸にひきこもる
大国主に嫉妬して、国譲りを命令するも何度も失敗
最終的に武力行使で国譲りを承諾させて、孫の邇邇芸命を降臨させる
見事なまでに、失敗の連続です。
天照大御神は最高神としての気高さを備えつつも、志を折られてひきこもったり、大国主神への嫉妬深い一面もあったり、なんとも人間味あふれる神様でした。
天照大御神が日本の最高神である理由
そんな天照大御神ですが、初代 神武天皇の皇祖神ということもあり、日本の総氏神として現代でも崇められています。ここまで天照大御神が広く崇められることになった背景として、日本屈指のパワースポット伊勢神宮の存在が欠かせません。
式年遷宮という伝統の継承習慣
「一生に一度はお伊勢参り」と言われるほどに、伊勢神宮は全日本人が憧れる不動のパワースポットです。この伊勢神宮の主祭神が、皇室の御祖神である天照大御神です。
その伊勢神宮を特別な存在として際立たせるイベントとして、式年遷宮という大事業が存在します。20年に一度、社殿や神宝を全てを新調して天照大御神にお遷りいただくという神事です。式年遷宮は、様々な歴史的困難を乗り越えながらも、形を変えることなく1300年間もの長期間に渡って、62回も繰り返し実施されてきました。このブランド力が日本屈指のパワースポット伊勢神宮の存在を支えています。
次回の式年遷宮は2033年。その費用は回を追うごとに増しており、第61回が330億円、第62回は550億円だったそうで、次回の第63回は1000億円を超えるのではないかとのことです。憲法で定められている政教分離の原則より、1000億超とも言われる予算を伊勢神宮として確保する必要があり、無事に第63回の式年遷宮を迎えて、伝統を継承することができるのか注目です。
継続開催でモーニング読書会の場を作り上げていきたい
モーニング読書会も毎週日曜と隔週水曜の早朝5:30開始を継続中です。少しずつ変化を加えながらも継続的に開催し続けることで、参加者の皆さんが読書を楽しみながら、次の一歩を踏み出せる場となりましたら幸いです。
第4回は大国主神をテーマに対話します
5/12(日)には、「古事記をたのしむ読書会 第4回」として、天照大御神と対を成す大国主神(オオクニヌシ)をテーマに古事記を読みます。
出雲大社の主祭神である大国主神、なんと授かった子供の数は180柱!!その波乱万丈なエピソードをネタに、次回も古事記をお楽しみください。
みんなの参加目的
アマテラスへの理解を深めたい
古事記を身近に感じられるようになりたい
ほっこりした気持ちになりたい
天照大神について知りたい
失敗に対する対応方法を知る
神門の関係を知りたい
清々しさを得たい
古事記を理解したい
天照の誤解されている部分を知りたい
新しい発見を得たい
読んだ本(第1~3回)
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