夢は叶っても叶わなくてもどっちでもいい

理想と現実。
ここの狭間をどう生きるか。生きていくとはそういうことかもしれない。

どこかで折り合いをつけるもよし、理想を追い続けるもよし。生き方はそれぞれだ。

ここの狭間で上手に自分なりのバランスを取ることができればいいが、苦しむ人も多い。それが自死につながったりしてしまうこともある悲しい世の中だ。

この「理想(夢)と現実の狭間でどう生きるか」という問いが、一つ僕の人生のテーマだろうと最近思うようになった。

今の僕なりの答えとしては、「この狭間でもがくことそのものに価値がある」といった感じだ。

理想と現実の間を行ったり来たり、ぐるぐるしながら悩んだり焦ったりする。そのもがきこそが、人生を豊かにするのではないか。


残念ながらこの世界は全員の願いが叶うようにはできていない。サッカー選手になれる人数は決まっているし、東大に入れる生徒の人数も決まっているのだ。

というより、そもそもそういうものを僕らは「夢」と定めたのだ。

願いが叶わない人がいるから、願いが叶う人がいる。それを「夢」と定めたのだから当たり前だ。

その上で、僕らはどのように生きていくのか。それが人生だ。

ただ言えるのは、夢が叶おうが、叶うまいが、夢を追っているとき人は生き生きしている。夢を持つと、今が輝き始める。

実際僕は夢を持ち、本気で追うようになってから、人生が劇的に変化した。まだまだ届きそうにないくらい遠い場所にあるが、それでも毎日生き生きしている実感がある。


そもそも夢というのは、”今の自分ができないことの中から自分が生み出しているもの”だ。
「歯が磨けるようになりたい」とは思わないし、それが夢だという人もいない。

現在できることの中から夢は生まれてこないのだ。

できないから生まれてくる。
だから、今はできなくて仕方ない。

よく、「夢を叶えなければならない」と思い込んで、夢と今の自分のギャップに苦しんでいる人がいる。

謎だ。

夢を持ち、本気でそれを叶えようとすることに価値がある。その結果、夢が叶えばラッキー。それだけだ。

別に叶わないからといって悪いことは一つもない。夢を追うプロセスこそ人生で大事な財産だ。


そんな思いを込めて、このマガジンのタイトルを「あがく(足掻く)」という言葉で表した。

夢は叶わないことの方が多いに決まっている。
それが夢というものだ。

ただ夢に向かって足掻けば足掻くだけ素晴らしい人生になっていく。叶うか叶わないか。そんなこと二の次だ。その葛藤こそが生きがい。足掻いて足掻いて人生を熱いものにする。それが豊かな人生なんじゃないか。


そして、最後に一言。
夢を追っている今、すごく楽しい。

なぜ夢が叶わないのか?という問いに対する僕の答えはこうだ。

「ほとんどの人が叶えることのできないものを僕らは夢と定めたからだ。ただ、夢の本質は実現するかどうかではない。夢を追うことそのものにある。」


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