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本気で成功したい人だけに読んでほしい。Vol.3「私のワクワクの始まりの始まり」:自衛隊で学んだ成功の技術。規則とルールが生む安心感。

私のnoteを読んでいただき、いつもありがとうございます。

前回は私のワクワクがどのように始まったのか?始まりの始まりの、幼少から航空自衛隊の入隊までを書かせていただきました。

今回は、航空自衛隊で私が何を学んで、何を得たのかをお話しさせていただきます。

全部読むと約9分かかります。(日本人の速読平均1分400文字で算出)

これからVol3~Vol7の5話にわたって、私の仕事人生で学んだ事を交えながら、さらに私という人間を知っていただければと思います。内容はこちらです。

私の仕事人生の歴史.001

前回もお伝えしましたが、目的はあくまでも、私はこのnoteでお約束している『皆さんの人生をワクワクに変える。』為です。

ここからの文章は、皆さんは自分の事とブリッジングしながら読んでいただけると嬉しいです。

”ブリッジング”=”橋渡し”です。自分の身の回りの事や、自分の”こころ”に橋渡しをしながら読み進むとあなたの人生はワクワクに変わりはじめます。

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前回は、夢の叶え方も、目的・目標達成の技術も、真剣に夢に向き合う事もしなかった私が、あっさり戦闘機パイロットになる夢を絶たれてしまったところまでをお話ししました。そして自衛隊広報官のおじさんの勧めで、幹部候補生として航空自衛隊に入隊しました。(Vol2をご覧いただいていない方は、Vol2をご覧ください。)

https://note.com/takutooi/n/n7907daf746df

私が人生最初のお仕事、自衛隊で学んだ事は『組織論』と『忍耐力』です。簡単にいうと、どう集団を形成すると”人は動く”のか。その仕組みを学びました。

みなさまご存知の通り、自衛隊は日本最古の集団です。

自衛隊のルーツはさかのぼる事1500年前。『倭(ヤマト)』の時代。そして、戦国時代を経て、それはいずれ日本陸軍となり2度の世界大戦を経て自衛隊となりました。

すなわち、自衛隊は日本で最も古い組織です。

故に自衛隊は、トップダウンで集団統制する、究極の組織です。

世界で、1000年以上続いている企業は12社あります。そのうちの9社が日本にあります。日本人である事に誇りを持てますね。いちばん古い企業は金剛組という建築会社。二番目は花道教室でみなさんもご存知の池坊華道会です。おそらくこのような企業集団にも同じような集団統制の文化があるのだと思います。

自衛隊は入隊すると教育隊というところに配属されます。航空自衛隊の教育隊は埼玉県熊谷市にあります。3ヶ月間の地獄の訓練の始まりです。私は運良く?教育隊で最も怖いと有名な越田(こしだ)軍曹(仮名)の元に配属されました。彼のあだ名は”鬼の越田”。

いかにも「鬼軍曹」というのにふさわしい体型の方で、やや小太り、常に竹刀を持ち歩き、「テメー」が口癖の人です。でもとても人間味と人情味があり、仲間を最優先する人でした。

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我が”鬼の越田班”は10人部屋でスタートしましたが3ヶ月で4人が辞め、教育隊卒業時には6人になりました。

自衛隊は新入隊員10人に、1人の専属教育担当を配置して、3ヶ月24時間体勢で教育研修を行なっているのです。一般企業では考えられませんね。

そもそも自衛隊という組織は、入隊後継続していくことが難しいと思われる人間を、教育隊の3ヶ月で30%をふるい落とす仕組みです。これも長い歴史で作り上げた究極の仕組みです。

自衛隊には全てルールがあります。”気を付け”の姿勢や”行進の歩き方”だけではありません。服装、髪型、洋服や毛布の畳み方。アイロンがけの仕方。その全てを体で覚えさせます。そして同時に自衛隊員としてのマインドや仲間意識を形成し、コントロールします。

どうすれば人間は統制されるのかを仕組み化しています。戦時中に特攻隊が命をかけて戦う仕組みがそこにはあります。

入隊してまず最初のルール教育は”ハンコの押し方”です。

1時間にわたってハンコの持ち方から押し方まで教わるのです。なぜなら入隊承諾書にハンコを押すためです。ハンコがかすれたりする失敗は許されません。入社時にそこまで教える会社企業はないですよね。

集団行動に必要な全てのルールが積み上げられ構築されています。全てにおいて目的が明確です。

給与が振り込まれる郵便貯金の通帳・ハンコも班長が預かります。必要な時は班長になんのためにお金が必要なのかを説明し、お金をおろしてもらうのです。プライベートなお金の管理までも、徹底されています。外出時ももちろん、電車の乗り換えなどを1分単位で行動計画を提出し、はじめて外出が許可されます。

確かに厳しいのですが、ルールが明確にあるという事は、組織に属する人々の不安感は低くなります。逆に言うと安心感は高まります。みなさんの会社や組織はどうでしょうか。ルールや規則が無さすぎると、そこに属する人は不安感に陥ります。

昨今のコロナウィルスで世界は不安のどん底に陥りました。なぜでしょうか。それは特に規則・ルールが定まっていなかったからです。抗体のないウィルスが発生した場合のルールが世の中になかったため、世界は不安と混乱に陥りました。少しずつその規則・ルールが『ニューノーマル』という呼び方で定められ、安心感を生み出しているのです。

コロナウィルス渦中で世界中どこでもニーズが高まったのは、宗教です。宗教には様々なルールや規則が細部にわたって定まっています。建物の建て方(ハード面)から、考え方(ソフト面)全てです。ルール・規則のないコロナウィルスで高まった不安感を人々は宗教というルールや規則の明確なもので補おうとしたのでしょう。

モーニングルーティーンが流行ったのも、同じことが言えるでしょう。人々はルーティーンという自分ルールを作ることで、心の安定を構築しようとしたのです。

私の仕事人生の歴史.002

私は自衛隊という組織に入り、大切な事を学んだのです。

組織論の中から学んだ、ひとつ目の”成功の技術”は、

<ルールの構築=心理的安全の構築>です。

ルールは、なければ自分で作れば良いのです。『自分ルール』を作ると良いのです。そうする事で安心感が高まり、心理的安全を生みます。これは組織や家族においても同じことが言えます。家族でも家訓やルールを作ると安心感は増していきます。コロナウィルスの不安が続く世の中、ぜひみなさんもやってみてください。簡単なルールから。「玄関の靴は必ず揃える」などの奉仕的なルール作りからはじめるとよいでしょう。

決める・はじめる。それがワクワクの始まりの始まりです。

ルール・規則には弊害もあります。作り過ぎるとどうなるか。

人は存在感を失うのです。自分が何のためにここにいるのか。がわからなくなるのです。

自衛隊は存在感を感じにくい組織です。自衛隊という職業、つまりは国防という仕事に誇りを持って存在感を感じている人はいます。そこに目的を持っていない人は存在感を失います。

実際に私も存在感を失ったひとりでした。

航空自衛隊は入隊時職種が決まっていません。世の中にある職業のほとんがあるとも言って良い自衛隊ですが、この教育隊の成績や適性と本人の希望によって職種と配属先が決まります。

どうしても戦闘機の整備員になりたかった私は、越田班長に聞きました。

「F-15戦闘機の整備員になるには、どうしたらよろしいでしょうか?」

越田班長はこう答えました。

「主席で卒業しろ。」

「わかりました!」

航空自衛隊の職種の中でいちばんの人気職種でした。この教育隊での3ヶ月、私はそれまでの人生で最も努力した3ヶ月でした。毎週、実施される自衛隊法や航空力学等の筆記試験、戦闘訓練、射撃、銃剣道、持久走など全てに成績がつけられます。

そして私は見事主席で教育隊を卒業し、希望通りF15戦闘機の整備員になりました。戦闘機整備員として10ヶ月ほどの専門課程を受け、部隊に配属されました。

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国防の一旦である、現在も日夜発生している国籍不明機の進入に対し、戦闘機をアラート発進させる勤務にもつきました。

私は単純な人間ですので、この自衛隊という組織は自分に合っていたと思います。上官に行けと言われれば、お国とために出撃できる人間です。

しかし、2年がたち、元々パイロットになりたかった自分に立ち返り、このまま航空自衛隊にいてはパイロットにはなれないと思い、転職を決めました。自分でパイロットのライセンス(免許)を取ろうと思ったのです。

その頃の自分は、まだ何もわかっていませんでした。それでは夢も目的も目標も、達成できない事を。

ともあれ、私は自衛隊でルールと規則の安心感を学び、次に自衛隊では得られなかった、自分の存在感を求めて美容師の世界に転職をしました。

まだ夢・目的・目標を達成する技術を知らないままに。

次回は美容師として東京青山に勤務していた時のお話をしたいと思います。

みなさま最期まで読んでいただき、いつもありがとうございます。感謝いたします。ご機嫌よう。




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