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豆花から思考打破を

 豆花をご存じだろうか。台湾の有名なスイーツだ。それを偶然にも食べる機会に恵まれたのだけれども、見事に度肝を抜かれた。なんと温かい黒糖と豆腐の中に、何故か冷たいゼリーが入っていた。温め忘れかな?と思ってお店の方に尋ねたところ「冷たいのと温かいの、一緒に召し上がってください」とのお返事をもらい、思い込みは崩れ落ちた。

 自分たちはいつだって思い込みを持っている。温かいスイーツに入っているものは全て温かい、といった具合に。その思い込み意図的に抜け出すことで、新しい価値を生むことも多々。というわけで今回は、この思い込みからの逸脱からのアイデア発想を、ミカンを題材にしつつメモを残しておきたい。



 アイデア一つ目。ミカンと言えば手に取って食べることが当たり前。けれどもそこを逸脱して、ミカンをアクリル樹脂の中に閉じ込めてアート作品、インテリアの道具に。手に取れない別のモノへと昇華する道もあるかもしれない。

 アイデア二つ目。ミカンと言えば黄色が当たり前。けれどもそこを逸脱して、紀州備長炭を粉末にしてミカンにまぶし、黒ミカンとするのも一手かもしれない。単純に染め上げるだけでなく、備長炭が持つ健康イメージを付与で単価アップの夢が叶うやも。

 アイデア三つ目。ミカンと言えば食ビジネスが当たり前。けれどもそこを逸脱して、エンタメへと進出だ。出荷から外れた固い青いミカンをボール代わりにして、バッドでどこまで遠くに飛ばせるかを競い合うゲームへと。大人が遊ぶと勢い余ってミカンが砕け散るので子供向けが良さそうだ。



 こうやって、自分たちが普段持っている思い込みから逸脱することで、新しい未来への一手が手に入る。もちろん、ただの思い付きに価値はないので次は仮説検証が欠かせないというオチはありつつも、そもそもアイデアがなければ次に進めない。もっともっと頭を柔らかくして可能性を広げていこう。

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