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苦境に陥る東南アジア開発受託

 東南アジアで活況なビジネスの一つに、日本からの開発受託がある。けれども最近、苦境に陥る企業が増えていると現地の起業家から伺ったので、今回はそれをメモとして残しておこうと思う。

 苦境の一つ目の背景は、補助金の枯渇。ご存じ、コロナ真っ只中の時期は補助金に溢れ返っていた。日本の企業はその資金を活用して、東南アジアの開発受託会社に多くの仕事を外注してきた。しかしながら一年前にコロナは閉幕し、補助金も終了。プロジェクトの外注が減少し、東南アジアの受託企業にとって大きな痛手に。

 苦境の二つ目の背景は、円安。ご存じ、市場介入をものともしない激しい円安が進行中。通貨の弱体化は、日本から東南アジアへの支払いが実質的に高くなることに他ならない。これまでは海外に外注することは費用対効果の観点で選ばれてきたものの、円安の影響を受け外注戦略が見直されるように。

 苦境の三つ目の背景は、AI。ご存じ、ビジネスシーンでAI活用が当たり前のように。これまで「簡単な開発を安く海外に外注」だったものが「簡単な作業はAIへ気軽にお任せ」に置き換わり、東南アジアに開発を依頼をする必然性が少しずつ消えてきているとのこと。

 祇園精舎の鐘の音はいつだって響き渡る。補助金が切れることもあれば、円安になることもあれば、AIが台頭することだって起こり得る。だからこそ、変化に合わせて新しい挑戦を始めていこう。No Talk, All Action!!!

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