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「リーダーシップからフォロワーシップへ」を読んでみた

出会い

リーダーとはどうあるべきなのか、強いチーム、メンバーが充実感を得られるチームを作るためにはどうするべきなのかというのを考え続けて、オフィスの近くの本屋にふらっと立ち寄った時に出会った本です。
チームビルディングやリーダーについて調べていくと、どうやらスポーツに置けるコーチングの手法は、ビジネスでも役に立つらしいということを知りました。去年くらいに売れた本にも、「1兆ドルコーチ」というアメフトのコーチがシリコンバレーの名だたる企業のCEOたち(GoogleのエリックシュミットやAppleのスティーブ・ジョブス)のコーチを務めていたという内容のものがありました。
今回の「リーダーシップからフォロワーシップへ」も筆者は早稲田のラグビー部を率いていた方が書いたものです。また副題に「カリスマリーダー不要の組織作りとは」とあり、リーダーになるためにはカリスマじゃないとダメだよみたいな事言われてもどうしようもないよねと思っていたので今読みたいものに完璧にマッチしてました。

簡単に要約する

良いリーダーを定義するのは難しいけど、逆に悪いリーダーを想像すると、ポイントは言動にブレがあるということが言えそうです(感情的だったり、相手によって言動を変えたり)。つまり、良いリーダーは行動が一貫していて、その人なりのスタイルが構築されています。

スタイルは、自分の原点として苦しい時などに力を発揮したり、自分のブレない判断基準になったりします。また、スタイルが確立されているとチームでそれを共有することもできるので、チームプレーに磨きがかかります。そのため、みんながスタイルを確立しているとよりチームとしての力が向上します。

そのためリーダーに求められる役割は、自分のフォロワーがスタイルを確立する手助けをすることです。効果的にスタイル確立を助けるためには以下の点が重要になります。
・フォロワーの意識や能力のレベルに応じて自主性を尊重したり、管理的に能力を伸ばしていくこと
・個人面談を通して、フォロワーが思う自分のスタイルを確認、フィードバックし、それに向けた活動について話し合い、後押ししてあげること
・チームトークを行い、フォロワーが自主的にチームの課題を見つけ、解決する機会を作ること

活かせると思ったこと

スタイルを確立するというのは、必要なことだけど、自分のスタイルができてるかもわからないので、すぐには取り組めないなと思いつつ。
チームを強くするためには、やはり一人一人の主体性を発揮して、チームについての議論を活発にすることが必要なんだと改めて感じました。リーダーだけがチームについて考えているより、みんなで考えた方が色んな視点で考えられるので、気づきがたくさん出てくるので改善のスピードが早そうです。

そのためには、やはり一人一人の主体性を伸ばす方法とチームについての議論をする方法を考える必要があると思いました。
一人一人の主体性を伸ばす方法については、
・個人のステージに応じてティーチングとコーチングを使い分けて、
・定期的にコミュニケーションとって、
・その時に応じたワンステップ上の目標を設定する必要がある
と思いました。

前は、ティーチングとコーチングという言葉を知っていたけど、ずっとティーチングだけしかしていない時があり、毎日「なんで考えを聞き出してあげられないんだろう」と家で悩んでました。けど、相手のステージに合わせて使い分ける必要があるので、前はあれが正しかったんだろうと思います。(これからは意識的に使い分けられるようになりたい。それに、相手にもどこまでティーチングして、どこからコーチングするのかという道筋を示してあげられると良いのかも?)

チームについて議論をする方法については、振り返りの場を定期的に設ける必要があると思いました。
うちのチームでは毎週そういう場があるけど、全く活発に議論されてないのが最近の悩み(自分も含めて)なので、効果的にやるためにはどうするべきなのかは今後考える必要がありそう。

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