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【#14】退社した元社員のヨーロッパ1人旅<スペルロンガ編>


これは、拓匠開発に新卒で入社した社員(みほ)が会社を辞めて、2ヶ月間のヨーロッパ1人旅に出る壮大な(?)物語である。

みほは会社員時代に叩き込まれている(はず)の「拓匠力」を旅の中で活かし、人間として大きく成長することはできるのか?!

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スペルロンガ初日

スペルロンガの街から自転車で10分のところにある、小さなゲストハウスに泊まります。
その周りには野菜畑が広がっていて空が広く、静かで、ゆったりとした時間が流れていました。



ゲストハウス周辺の風景



オリーブの木やサボテンがそこかしこに生えている


ゲストハウスに荷物を置いた後は、自転車に乗って街を散策しに出かけました。

小高い丘の上に立つ街の建物は漆喰で塗られて白く、太陽の熱い日差しを反射しています。空と海の青さも相まって、その景色は写真集で見るような美しさでした。


自転車を置いて白い家々が聳え立つ丘を登っていくと、細い路地に迷い込みました。

洗濯物が干してあるところも、お店の看板も、ベランダに飾られた花々も、時々いる猫ちゃんも、ペンキでぼってり塗られた扉も、小さな教会も、目に映るもの全てが可愛くて、到底現実とは思えません。本当に人が住む街なのか、1軒1軒ノックしてチェックしたいくらいです。

スケッチブックを片手にワクワクしながら、上の方を目指して登っていきます。




迷宮への入り口のよう



白に花々の色彩がよく映える



看板がどれもかわいい・・・



夜はこの狭いテーブルでディナーしたい


街のてっぺんまで行くと、そこは海を見渡せる絶景でした。レストランが何軒か立ち並んでいて、昼からお酒を飲む人々で賑わっています。

風通しの良いベンチでスケッチをしたり、カフェでオレンジジュースを飲んだりして、その素晴らしい景色を堪能しました。



その後は小腹が空いたのでスーパーで買い物をし、ゲストハウスに戻ります。



スーパーで買ったのは、ガリガリのパンクリームチーズ生ハム桃のジュース


ガリガリのパンにクリームチーズをたっぷりのせて生ハムをトッピングし、パクッと一口でいただきました。

これがもう感動的に美味し過ぎて、思わず「うまあああ!!!涙」と1人で叫びました。

この美味しさを誰かに伝えなければ・・・!!という正義感さえ芽生えてきて、パートナーに電話をかけ、どれほど美味いのか、テンションMAXで説明しました。



食べれないのにひたすら話を聞くしかないパートナーは仏の顔をしていた


食べ進めるごとに私の心は幸せで満たされ、フンフン歌いながら食べているうちに、なんとクリームチーズ1箱(400g)、生ハムもある分全部、食べ切ってしまいました。

ドロドロした高カロリーの桃ジュースも、桃を食べているみたいで本当に美味しく、ゴックゴック800mlも飲みました。


こんなに食べられるなんて、自分でも本当にびっくりです。この時の総摂取カロリーはおそらく2000kcalくらいでした(驚愕)。


恐ろしや私の胃袋・・・とどこか他人事に思いながら、なんでこんなに食べられたのか不思議になって考えてみました。


きっと人にはそれぞれ、適正な体重があると思います。
この旅で私は私の適正体重を下回ってきていたので、きっと脳みそが「今ダァッ食え〜〜〜!!!」と指令をかけ、全細胞総動員で私が食べ過ぎるように仕向けたのです。

そう思えば仕方のないこと。体がエネルギーを欲していたんだな。

なんとか自分を納得させることに成功し、そのあとは罪悪感無く気持ちよ〜く昼寝しました。

しかし数時間後、流石にちょっと気持ち悪くなってきて、夜の友人とのディナーはパスさせていただきました。


エスクレメント(イタリア語でう⚪︎こ)と戦う散歩道


※この章は若干汚いので上品な方は飛ばしていただけると幸いです。


翌日の朝気持ちよく目覚めた私は、友人たちと朝ごはんを食べたあと、1人で街へ散歩に出かけました。

街までは徒歩30分の距離なので、文章を考えたり、ゆっくり空想したりしようと思っていたのですが、お腹の様子がどうもおかしいです。昨日食べすぎたせいでしょうか。

歩いているうちに少しずつ痛みが本格化してきて、ここから地獄の30分が始まりました。

周期的に来る「ギギギィィ〜〜」という激烈な腹の痛みに怯えながら、破水直前の妊婦さんのような風貌で道端に立ち止まったり、腹に振動の行かぬようガニ股早歩きしたり、すれ違う人にどう思われているか今になって考えると恐ろしいです。



腹痛の周期のせいで思うように進めない


小鳥の囀る静かな田舎道を、腹の痛みと戦いながら歩き進めます。

途中からは尿意も押し寄せてきて、私の下腹部は大変なことになっていました。

10周期くらいすぎた頃でしょうか。ようやくカフェを見つけ、安堵で尻の穴が弛まぬように気を張りながら、コーヒーをオーダー。店員さんには平静を装ってトイレのありかを聞き、駆け込みました。

ようやく外の世界へ解放されたわたしのう⚪︎こは、思わず2度見、いや3度見してしまうくらい超特大サイズで(拓匠ブランドを汚してしまいそうなのでこれ以上の詳細は記述しません)、こんなものがよく腸内に収まるものだなぁと我ながら感心してしまいました。


トイレから出ると、世界が平静を取り戻していました。

波の音が聞こえるなあ。

風が涼しくて心地よいなあ。

インド系のおじさんが大音量で見ているYoutubeも、素敵なBGMに思えてきます。 

オーシャンビューの景色を前に、苦すぎるエスプレッソを嗜みました(この国ではコーヒーって言ったらエスプレッソが出てくる)。


そろそろ行くかと席を立ち、店員さんに「お会計お願いします」と伝えると、その店員さんはなぜか「お会計はいらないよ!」と投げキッスしてくれました。日本ではあり得ないことです。

私はあなたの店で超特大エスクレメント(う⚪︎こ)をしたのに、本当にそれでいいんですか!?」と問い詰めたかったのですが、彼にはあまり英語が通じないので諦めました。


スペルロンガまとめ

スペルロンガでは美しい景色を見たり、ベッドでゴロゴロしたり、ピザを食べたり、お散歩したりして、休息の日々を過ごしました。

積み重なっていた疲れが徐々に取れてきて、残りあと半分のこの旅の続きが、今からとっても楽しみです。

皆さんももし疲れた時があったら、たくさん寝て、たくさん食べて、気分転換して、ゆっくり休んでくださいね(それができたら苦労しないかもしれませんが)👋



〜旅の順路〜
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出発日:8/27(火)〜帰国予定日:10/14(月)



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