なんでも話せる!

コミュニケーションに自信がない人ほど「一人でいいからなんでも話せる友人」を作ろうとする。

というか僕がそうだった。
付き合っている女の子になんでも話そうとして、失敗した。

世界でひとりぼっちな気分のとき、分かち合える誰かと出会うと寄りかかりたくなる。

だけど「なんでも話せる」という関係値ほどうまくいかなかった。崩れやすく、もろい。

反対に「親しき仲にも礼儀あり」が保たれている関係値ほど続いている。子どものコミュニケーションと大人のコミュニケーションの違いかもしれない。

小学生と大人ではコミュニケーションのレベルが違う。「なんでも話せる」なんて、ベタベタしたものさしで大人の男たちの絆は結ばれていない。

コミュニケーションにおいて最も大切なのは「距離感」だ。あなたもそれなりに長く人間をやってきたならば、「変に近い」という相手に困ったことは一度や二度ではないだろう。

「変に近い」やつは幼い。「ちゃんと近い」やつは熱い。案外のび太は「いつか別れる」という現実をちゃんと分かっている。

距離感年齢がイカレているとすぐに「なんでも話せる」を目指しだす。でもそれではうまくいかないのだ。

「なんでも話せる」よりも、むしろ「限定的に話せる」友人の方がいいのではないかと思う。

「親のことだけ話せる知人」
「伴侶のことだけ話せる知人」
「金のことだけ話せる知人」
「仕事のことだけ話せる知人」
「趣味のことだけ話せる知人」てな感じだ。

「ひとつのテーマでだけ話せる知人」を沢山つくる方が簡単なのは一目瞭然。

ネットが使える現代人のストロングポイントでもある。

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