お前のため

調べると治る

「気がついたら唐揚げ拭いてた事件」のせいで、異常心理について見解が深くなった。治療もあったが、自分で調べ倒したからだ。

大きく分けると僕の症状は「解離」にあたる。

「解離」とは記憶や意識、人格が不連続な状態を示すもので、一般的によく知られるものでは多重人格や記憶喪失と呼ばれるアレである。

解離がまず最初に知られるようになったのは18世紀の「憑依」からだ。もう少し生まれるのが早かったら僕も悪魔憑きとして理解されていたかもしれない。

その後、偉いひとたちの研究が進み、「意識化固定観念」によって解離が引き起こされるケースが多いことが分かった。「意識化固定観念」とは「自分でも意識していない無意識のとらわれ」みたいなものだ。

心の傷やショッキングな出来事が、「意識化固定観念」を形作り、ときに行動を支配し、不可解な行動に僕たちを走らせる。

フロイトやユングによって、これらの研究はさらに磨かれ「コンプレックス」や「境界性パーソナリティ障害」、「うつ」などの言葉が生まれるようになった。

自分の異常性に名前が付いているのを知るだけで安心する。「名前が付いているぐらいなのだから、俺だけじゃないはず」という妙な安心感に包まれる。

その安心感がちょっとした推進力になるなら全然アリではないだろうか。

正体不明の激痛!が「骨折」と名付けられただけで少し痛みが和らぐはずだ。

こんなことは身体にも心にも降り注ぐ。うつも無職も貧乏も馬鹿も貧弱も無能もだ。

欠点なんて誰にでもある。

ヘコんでるヒマがあったら大急ぎで調べることだ。調べたら分かることなんて大したことないはずだ。たぶん殆どが治る。「治らないまま進むしかねぇ!」となるのはもう少し先の年齢になってからだ。



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