香月 卓也(かつき たくや)

佐賀県白石町で有機・農薬不使用栽培の農業に取り組みながら、教職25年の経験を活かして、…

香月 卓也(かつき たくや)

佐賀県白石町で有機・農薬不使用栽培の農業に取り組みながら、教職25年の経験を活かして、様々な事情・理由で学びづらさや生きづらさを感じている子ども達のサポートをしています。

最近の記事

秋の収穫祭

この日の最高気温29度。 白石高校の生徒さんと計画を話し合ったときに心配していた肌寒さは微塵もなく、真夏日の一歩手前の11月5日 香月ファーム秋の収穫祭を楽しく行うことが出来ました。 参加者はスタッフも含めて、34人。 ほとんどの皆さんがはじめましての状態でスタート。 場の雰囲気を盛り上げ、皆さんのコミュニケーションを円滑にしてくれたのは、間違いなく『白石高校商業科キャンパス2年生(7名)』の皆さんでした。 サツマイモを使った調理のメニューも、簡単スイーツから「だ

    • 63歳の農家の夢

      16年前にうつ病になり、その後生きる気力を失っていました。50歳の時、専業農家バリバリで頑張っていた義父が突然体調を崩し,他界。 その後、義務感で引き継いだ農業でしたが、自分がやりたい農業を見つけてからは、エネルギーが徐々に高まっていきました。 そして、今夢見ていることが三つあります。 有機栽培 → 減農薬栽培 → 農薬不使用栽培と進んできた我が家の農法 ついに出合った、『菌ちゃん農法』と『自然栽培』 『菌ちゃん農法』とは、長崎県佐世保市在住の吉田俊道さん(菌ちゃん

      • 不登校 進学・就職は大丈夫?

        お子さんが学校に行けなくなった時、 行かないことを選択した時、 親として心配すること 進学や就職の問題ですね。 私は、基本大丈夫だと思っています。 まず、進学についてですが 今は選択肢がどんどん増えています。 通信制の高校と連携した専門学校や高等専修学校 オンラインでのサポートに特化した学校、N高などは有名ですね。 我が家の長男の場合 佐賀市にある高等専修学校の星生学園に3年間通い、高校卒業の資格を得ました。 その後、福岡市にあるカレッジ・オブ・ビジネスとい

        • 私の投稿 どう思われているかな?

          SNSに投稿する時、またはした後 こう思うことって、ありませんか? 我が妻もそれが気になり、シェアはできるけど自分では投稿できないとよく言います。 かく言う私も、時々気になって仕方がなくなることがあります。 こんなレベルの文章しか書けないの? ちっとも面白くない! これって、単なる自慢話? そう思われたらどうしよう? そう思われたら嫌だなあ! そんな気持ちが湧いてくると、不安が胸の中に広がる感じ でも、ですよ。 実際そう言って来る人 出合ったことありますか? 例

          規格外とは?

          この言葉を聞いて、何をイメージされますか? スポーツ選手などでは、これまでに類のない超大物みたいなイメージでしょうか? 農産物では、この言葉の評価はマイナスイメージです。 規格外=2級品 価格は、半分以下になってしまいます。 実はこの言葉が、私を無農薬・有機栽培に向かうきっかけを作ってくれました。 玉ねぎの収穫をしていると、小さいもの・頭がとんがったような形をしているものなどは、コンテナに入れずにその辺りに、放っておきます。 理由を聞くと、それだけ集めても安すぎ

          農民作家 山下惣一さん

           佐賀県唐津市の農家を継ぐ一方、「農民作家」として減反や効率優先、規模拡大を進める農政に厳しい目を向け、食と農を中心に据えながら社会のありようまで地に足のついた提言を続けた山下惣一さんが、2022年7月86歳で亡くなった。  山下さんは若い頃からミカンの専業農家を目指していたが、生産過剰やオレンジ輸入自由化などに押されて断腸の思いで長年育てたみかんの木を切った。  ロシアによるウクライナ侵攻は物価高騰や深刻な食糧危機を招いている。グローバル化が進み、輸入に依存した食卓のあ

          困ったときこそ、身にしみる優しさ

          30年前、アメリカにいる知り合いの所に遊びに行くために、単身飛行機乗り込みました。 目的地は、ノースカロライナの小さな街。 ダラスでの乗り換えは、何とか成功! (空港内を地下鉄が走っている!どれだけの広さなのか!?) 次は、ナッシュビルでの乗り換え。 遅れないように一時間以上前から搭乗口に待機。 あれ? ちょっと早めの搭乗案内。 チケットを係員に見せてチェックしてくれたから大丈夫。バスに揺られて飛行機へ。 あれ? 聞いていた飛行機より、ちょっと規模がデカいぞ? 指定された

          困ったときこそ、身にしみる優しさ

          やってしまった・・・

          それは、今から39年前 職場の旅行で長崎へ 宴会でしこたま飲んで夜の町へ 宿に戻ったところまでは、確かな記憶が そして翌朝、トイレに行こうとしたら見知らぬ若い男性が入ってきたので、睨みつけたら別の部屋へ 直後に廊下に飛び出すと 間違えていたのは、この私 慌てて自分の部屋に帰りました。 夜の街からみんなで帰ってきて 先輩たちが麻雀を始め、眠れずに廊下に出た。 そこまでの記憶は、後から蘇りました。 ◯◯町農協青年部の皆様(男性ばかりの集団で良かった!) 一晩お世話

          【60過ぎても、褒められると伸びる予感が・・・】

          青いナムジル 寮美千子 /文 篠崎正喜/絵 この物語を書かれた寮美千子さん 奈良少年刑務所で9年間、受刑者の詩の教室を担当。 言葉の力で、受刑者の心を大きく変化させた方として、友人から教えてもらい密かに尊敬していた方 そして、作画を担当された篠崎正喜さん 2週間ほど前に、LinkedInで御縁を頂きほんの少しだけ交流をさせて頂いていました。 昨夜の朗読ライブ後に、嬉しいコメントが届き、びっくり! 「とても高い水準の朗読に引き込まれました。  私は以前劇団に関わ

          【60過ぎても、褒められると伸びる予感が・・・】

          LinkedIn ご存じですか?

          LinkedInというSNS、ご存じでしょうか? マイクロソフト社傘下の世界最大級のビジネス特化型SNSです。世界各国で普及し、2023年5月現在、登録メンバーは9億人を超しています。 日本ではまだ馴染みが少ない印象ですが、登録者数も年々伸びてきていて現在は300万人を超えているだろうと言われています。 元々は、リクルート・転職に関する利用者、投稿が多かったようですが、現在は私のような一農家も普通に利用し、様々な方との交流が可能になっています。 今年、4月にアカウント

          RAS機能が目覚め始めました。

          子ども達に継続した農業体験を! その必要性を強く感じている今日この頃です。 それに伴って、情報のアンテナが立ち、必要な情報が自然と集まり始めました。 横浜市泉区にある『いずみ野小学校』 公立小学校でここまで出来るの? 4年生から6年生までの希望者が毎週火曜日と水曜日の朝7時30分から8時30分まで、畑での「朝活」をします。 授業前の「朝練」と同じ感覚なのでしょう。 4〜6年生160人のうち53人の希望者が“学び隊”に参加しているそうです。 授業ではなく、子ども達

          RAS機能が目覚め始めました。

          小学校で 農業科という授業

          福島県喜多方市で2006年から実施 低学年では生活科や学校行事として 3年生以上は、総合的な学習の時間として取り組まれているそうです。 担当の方の言葉 「過程を自分が経験するからこそ、農業や、作物が育つためにはたいへんな苦労があることがわかります。大勢の人の助けも必要ですし、自然の脅威も理解できるでしょう。将来、農業には従事していなくても、なにか人生の岐路、物事を判断するときに必ず農業科で学んだことが生かされると信じています」。 田植え体験、収穫体験では、感じ学ぶことが

          小学校で 農業科という授業

          今でも冷や汗

          あの日のことが蘇る。 久々に冷や汗が止まらないニュースでした。 そうです。 二十数年前、ある町の小学校で体育主任をしていた私は、 これと同じ失敗をやらかしてしまいました。 とここまで書いて、もう動悸がいつもと違ってきます。 プール開き直前 楽しみにしていた子ども達 幸いにも当時の校長先生が寛大な方で、何の処分もありませんでした(教育委員会や役場から賠償請求もなく事なきを得ました)が、一番辛かったのは子ども達へのお詫び。教室を一つずつ廻って謝りました。 あの日は、抜

          よき語り部となるために

          5年ほど前から、地域の朗読ボランティアグループの一員となり、小学校や中学校に出かけて、絵本の読み方りをしています。 どの教室でも、とても熱心に聴いてくれる『良き聴き手』の皆さんに応えるために、語り部としての声の筋肉をトレーニングすることにしました。 そこで始めたのが、週に一度の朗読ライブ 月曜日の20時から10分前後の時間 青空文庫からダウンロードした作品を読んでいきます。 初回は『よだかの星』(宮沢賢治作) 3回に分けての配信予定です。 https://youtu

          よき語り部となるために

          初めまして

          農薬不使用栽培で育てた作物をSNS活用して全国のお客様に作物を届けている農家ライバーの香月卓也(かつきたくや)です。 就農して13年目になりますが、それ以前は25年間、特別支援学校や小学校で教師をしていました。 その間、関わった子ども達の数は、1000人以上 アメリカのノースカロライナ州で行われている『TEACCHプログラム』を現地スタッフから集中的に学び、その手法の土台にある「欠けている気になることよりも、出来ている好きなことの芽生えを育て活かす』というコンセプトが自分の