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傷跡が残らない「切り傷」「すり傷」の応急処置

日常的に起こる「切り傷」「すり傷」。特に子どもは毎日のように傷を作ってくる。
そんな時に親としては最善な治療法をしてあげたいもの。

子どもがケガをした時に、皆さんはこんな対処をしていないだろうか。


行ってはいけない対処(治療)

こんな応急処置していない?☟

☑ 傷に対して消毒液を使う(イソジンなど)
☑ 傷に直接ガーゼを当てる
☑ 傷口を乾燥させる
☑ 傷へ直接クリームを塗る

これらの対処は、行うことで傷の治療を遅らせるだけでなく、傷跡を残す原因となってしまう。

「えっ、今まで正しいと思ってやってきたものがある!!」という人も多いはず。確かに昔は、そのほうが良いとされていたものばかりだ。

昔の常識は、今の非常識でもあるのだ。


正しい傷の対処法(治療)


✅ 傷は消毒しない
✅ 傷はすぐに”水道水”で洗う
✅ 傷に直接ガーゼを当てない
✅ 絆創膏は閉鎖性のものを使う
✅ 傷は食用品ラップで覆う
✅ 出血は圧迫する
✅ 傷にクリームは塗らない
✅ ビタミンC誘導体ジェルを塗布する

では、ここから詳しく解説していこう。

傷口の洗浄

ケガ(創傷)をしたときに、真っ先に行いたいのが、傷の洗浄
傷口から感染してしまうリスクを避けるためだ。

この洗浄は、水道水で問題ない
出血している場合は、洗浄後、圧迫で止血するとよいだろう。

また、異物が混入(ガラスや泥、砂など)している場合は、医療機関で治療してもらう必要があるのは覚えておいてほしい。


消毒はしなくていいの?

消毒は切り傷、すり傷で当然のように使われていたが、いまや消毒液を使うことで、傷の治りを遅くするだけでなく感染リスクも高まるとされている。

それは消毒液が、細菌だけでなく、傷を治癒するための細胞も除去してしまうからだ。


ガーゼはつけなくていい

消毒同様、傷にガーゼを当てて包帯で巻くなどの対処も、今ではNG。

ガーゼを直接傷口に当ててしまうと、血液とくっつき固まってしまう。ガーゼ交換の際、くっついたガーゼをはがすときに治癒に必要な細胞まではぎ取ってしまうのだ。

また、血液がガーゼに吸われることで、傷口が乾燥してしまう。これが問題だ。

実は、創傷は傷口を乾燥させないことが、早くキレイに治るためのポイントなのだ。


傷口の乾燥を防ぐためには

以前は、傷口を早く乾かすことが大切だとされていたが、これは傷の治りを遅らせ、傷跡を残すことにつながることが分かっている。


傷口の乾燥を防ぐために、食品用のラップを活用しよう。
その際にラップに傷口分のワセリン(少量でOK)を塗っておくと傷の乾燥を防ぐのに役立つ。


入浴OK

傷があっても、出血が止まっていれば入浴はOKだ。
入浴して軽く傷口を洗浄する方が、治療期間も短く、傷跡もキレイに治ったという報告もある。
傷口は洗って清潔にしておくほうが良いのだ。


まとめ

✅ 傷は消毒しない
 ― 消毒液は治療に必要な細胞まで除去してしまう

 傷はすぐに”水道水”で洗う
 ー 傷口の洗浄は水道水で十分、異物があれば医療機関へ

✅ 傷に直接ガーゼを当てない
✅ 絆創膏は閉鎖性のものを使う
✅ 傷は食用品ラップで覆う

 ― 傷口を乾燥させない

【オススメ☟】

✅ 出血は圧迫する

✅ 傷にクリームは塗らない
 ― クリームには界面活性剤が入っているため、治療を遅らせる

✅ ビタミンC誘導体ジェルを塗布する
 ー ビタミンC誘導体は、傷の治癒を促進し、色素沈着を抑制する(傷跡をきれいにする)

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※この記事は、以前トレーニング指導者向け雑誌において、紹介されていたものを参考にさせていただいている。


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