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東大ローの4年間

2024年3月に東京大学法科大学院を修了しました🎓

せっかくの機会なので、この大学院生活を少し振り返ってみます🚶‍♂️

未修1年


法律の勉強を始めた1年目。

コロナが流行し始め、自粛生活が求められた1年だった。

入学式もない。授業も試験も全てオンラインだった。

法律の勉強は、楽しかった。なぜなら、日常で役に立つことがたくさんあるし、ニュースで見ていた事件が教科書に載っていたりするので、あれはこういう事件だったのか!といったことが度々あったし、と、まあとにかく身近な話が多いからだ。

反面、試験は難しかった。解答用紙は白紙の紙で、そこにひたすら文章を書いていく。最初の頃は何を書けばいいんだよ、という気持ちで、全然書き切れなかった。暗算をしているような感覚で、これは書かなくてよくねと思っていたことも、ちゃんと文章で論理的に示さきゃいけないんだなあと徐々にわかってきた。

1年目に力を入れていたのは予備校の教材だった。院の講義は(司法試験を見据えて)どこが大事かなんてことはわからない一方で、予備校の教材はここがAランク、Bランク、、のように重要度を分けて教えてくれるから、勉強がしやすかった。

だから、院の講義に関してはほとんど復習みたいなことはしなかった。しかも、オンライン試験で資料の参照が可能だったから、予備校のことをやっていれば結局余裕でしょと考えていた。

結果、院の成績は酷かった、、。

※開示したもののひどい結果で恥ずかしくなったので、現在は全て有料記事にして見られないようにしています


この1年は、勉強もそれ以外も何かとうまくいかず、結構辛い1年だった気がする。

バレーサークルも同じ年に立ち上げたけど、コロナで体育館が利用できず、ずっと休眠状態でもどかしかった。

未修2年


既修が増える2年目。

前期の試験結果はあまりにもひどくて、この結果が来年に大きく響くことになる。

既修の優秀なメンバーが増えた一方で、まだ大した力もついていない自分の非力さを痛感する毎日だった。

劣等感に悩まされ、ソクラテスが苦痛で仕方なかった。まじで。

夏にはAI経営寄附講座というものを見つけ、興味があったことと、法律の勉強からの気分転換も兼ねて、この講座に打ち込んだ時期もあった。

1番とまではいかなかったものの、最終ピッチまで残り、優秀賞を受賞することができたのは、とても良い経験だった。

2年の後期は実務科目が増えて、これまで勉強してきたことはここにつながっていくのかと感じ楽しかったのを覚えている。
この辺りから、2年になって辛くなっていた法律の勉強も、楽しさを取り戻してきたような気がする。

前期と比べればだいぶ良くなった後期だった。

試験での点の取り方が少しずつわかってきた気がする。

未修3年

2年までに全然単位を取得できていなかった分、前期の授業のコマ数はとても多かった。16コマくらいかな?

2年後期の実務科目が楽しかったこともあり、もう司法試験に囚われず、自分の興味を広げていこうという方針だった。
なので、知的財産法、労働法、経済法、金商法など重ため、だけど興味のある科目をたくさんとった。

司法試験なんて気にせず、とことん履修した科目の勉強に向き合った。

そして無事に前期は終わり、残す後期。
後期は少なめのコマ数に抑えて、司法試験の勉強をしよう、と思っていた。しかし、後期の履修登録をしたときにある問題が発覚する。

履修登録しようとしても、なぜかシステムが受け付けてくれなかった。何事だ。システムにエラーでも起きてるのか。

いや、違った。

1年で履修できる授業のコマ数を超えていたのだ。

卒業までに必要な単位数はあとたったの3単位。3単位分の講義の履修なんて屁でもない。でも、制度上、それが不可能だった。。

留年。

3年の夏が終わる頃、僕は留年することが確定してしまった。

でもそんな中でも奇跡が起きた。留年していても翌年の司法試験を受けることができるのだ。
そう、次の年からは在学中受験が制度上可能になり、その在学生として僕は受験資格を得ることができたのだった。

受験者数増えるからきついよその制度変更、と思っていた制度の恩恵をまさかの自分がうけることになった。

助かった〜。

これでうまく合格すれば、結局修習に進むのは、同期と同じ時期だ。

ということで、残った3単位については来年の後期に履修することにして、前期は休学して司法試験に専念することにした。

未修4年

ということで、前期は休学して、司法試験に向けての勉強の日々が始まった。

勉強漬けの毎日、とはいかず、集中力が続かない毎日で、勉強が進まない、進められない自分への苛立ちや葛藤の毎日だった。勉強してなかった自慢をしているわけでは決してないが、結局本番を迎えるまで満足して勉強したなという日はなかった気がする。

そして、試験本番。

1日目の2科目目。憲法。
まさかの生存権からの出題。
生存権に関してはノー勉と言ってもいいほど、全然手をつけていなかった。

もう1年か。

試験中に頭によぎった。

一度目を閉じて、息を吐き、目を開く。
まあもう仕方ない。自分がやっていなかったんだから自業自得だ。
今回の結果はダメかもしれないけど、後で届く成績表は来年の参考にもなる。だから最後まで諦めずにやり遂げよう。

こんな感じで、これ以降を根性で乗り切った。残りの科目も全然手応えはなかった。ここやってれば良かった、ここやったことあるのに思い出せない、という部分がたくさんあった。

試験期間中はあまりに情緒不安定で、ポジティブなはずの自分もさすがにメンタルがやられてしまった。
ただ、周りの助けもあってなんとか最後の科目が終わる時まで頑張ることができた。

試験が終わった後は就活をする気になんてなれなかった。

論文も手応えないし、短答もあまりに勉強の成果が出ず、ギリギリの結果だったから、合格しているなんて微塵も思えなかった。

すぐに勉強するわけでもないけど、来年に向けて新しい問題集を何冊も買っていた。

そして、4ヶ月も先の合格発表の日が来た。

合格発表日なんて全く期待もしてなくて、現実逃避のため、旅行に出掛けていた。

結果も、家でパソコンにへばりついてみた、とかじゃなくて、Twitterを開く感覚で、道を歩きながら見た。歩きスマホでの合格発表。どれだけ落ちたと思っていたかが伝わるだろう。

歩きながら合格発表を見ると自分の受験番号があった。

いやいや、何かおかしい。去年のやつじゃないか?見てるページを間違えてるんじゃないか?

何度も何度も確認した。

でもどうやら正しそうだ。

何十回と確認して、ようやく合格したことを実感した。

叫んだ。

本当にまさかのまさかすぎて、あまりに嬉しかった。

合格発表の日すら教えていない家族に、大事な報告があるから飲みに行こ、と急に呼び出し、サプライズで合格したことを伝えた。

最高だった。



そして、後期の授業で無事に4単位を取得し、晴れて大学院を修了した。

留学の何が辛いかというと、学費が無駄にかかることと、卒業式に写真を撮る友達がほとんどいないことでした。


最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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