ニューノーマル時代を生き抜く仕事術|文章力がない人こそ、今スグ実践すべき5つの習慣 【無料アウトラインサンプル付き】
みなさん、こんにちは!DXER株式会社の向井(@Takuma Mukai)です。
noteを書いて自分でも情報発信をしていきたい!自分のブログを書いてSEO上位を狙いたい!
でも、「長文を書くのが苦手だ!いや、むしろ嫌いだ!」
という人は、結構いらっしゃるんじゃないかな思います。
僕自身も、前職のHubSpotでブログを書き始める前は、文章を書くなんて「無理!大嫌い!続かない!頭痛い!」と、思っていた側の人間でした。
実際、小学校の読書感想文なんて、何回も同じものを使い回しているような少年期を過ごしておりました。
しかし、文章が自由自在に書けるようになったおかげで
・伝えたい事を複数人に非同期で伝えやすくなった
・仕事を進める上で円滑にコミュニケーションを取れるようになった
・自分の制作物を通して誰か知らない人に行動を促せるようになった
など、たくさん良い事が起きました。
ブログを書き始めて、まだ1年ちょっとですが、非常に費用対効果が高い投資だったなと思います。
そこで今回は、ブログとかを書いてみたいけども、文章の書き方なんて分からない!と、心の中で叫びたい衝動に駆られている方々に向けて、僕がどうやって文章を書く力を学んでいったのかをご紹介したいと思います。
なぜ文章力がニューノーマル時代の必須スキルとなるのか?
まずは、これから文章力を持った人の市場価値が高まっていく理由を説明します。
①リモートワークではコミュニケーションエラーを回避するために、簡潔にわかりやすい文章書く必要性がある
例えば、あなたが今月の売上見込みを試算するために、2人の営業担当者に明日の営業活動予定を聞いてみたとしましょう。
Aさん:「明日中にアプローチできるは3社ですが、そのうち午前中アポイントを取れるのは2社で、残りの1社は午後になってしまいます。」
Bさん:「明日は午前中に稟議結果をヒアリングするのが2社、午後に提案を1社です。」
どちらも短い文章ですが、AさんよりBさんの方が、完結で分かりやすい文章構造になっています。
リモートワークでは、相手の表情や仕草さが見えないため、分かりづらい文章は、致命的なコミュニケーションエラーを引き起こします。
②「個」の時代において、自分自身の経験やノウハウを発信する事が資産形成に繋がる
新型コロナによる外出自粛要請がキッカケで、noteのMAUは6,300万(LINEのMAUが8,400万)を超えました。
僕自身もGoogle検索でヒットしたブログを読むよりも、個人が自身のノウハウを自分の言葉で発信しているnoteを読む機会が最近では増えてきました。
結構課金しているユーザーの部類に入るのでは?と勝手に思っていたりします。
誰しもが、個人の経験に基づくユニークな体験やノウハウを持っているはずなので、完結で分かりやすい文章を書く力は、個人が持っている情報をデジタル時代の資産に変えてくれる武器になります。
なぜ文章を書くのが苦手な人が多いのか?
現代において、文章を書くのが苦手になるのは当たり前です。
なぜなら、日常的なコミュニケーション方法が、LINEなどのショートメッセージに慣れ親しんでしまっているからです。
また、良質な長文に触れる機会もどんどん減少しています。
「国語に関する世論調査」によると、1ヶ月に1冊も本を読まない人は47.3%もいます。
アウトプットする文章が短文で、長文をインプットする時間が極端に少ないので、文章を書くのが苦手になるのは、至極当然かなと思います。
文章力を向上させるための具体的なステップ
では、文章作成に苦手意識を持った人でも、簡単に文章力がアップできる具体的なステップをみていきましょう。
①文章構造を作る
まずは文章構造化から始めます。
意識するポイントは4つです。
(1)結論はひとつにする
(2)主張の根拠を明確にする
(3)主語を明確にする
(4)説得力を高める
それぞれ詳しくご紹介しましょう。
(1)結論はひとつにする
「文章を書く前にゴールをしっかり決める」を意識する事が重要になります。
良いゴールとは何か?
それは文章を読んでもらった読者に対して、どんな意識変化を起こしたいのか?または、どう行動してもらいたいのか?を言語化できるようにしましょう。
明日から実践できるアクションなどを提示してあげる、なども良いでしょう。
(2)主張の根拠を明確にする
主張には、説得力のある根拠が必要です。
「私の経験では、コーヒーを飲むと頭がシャキっとするのでオススメです」
これでは、根拠として不十分です。
「UCCコーヒーによると、1日130〜150ml前後のマグカップで、コーヒー3〜5杯くらいのカフェイン摂取によって覚醒を促す有益な効果があるとされています」と具体的な根拠を書いた方が、読み手の共感を得れます。
定量的なデータや実例がない主張は、裏付けがないため、読み手は「この人が言っているのは本当なのか?」と疑問を生み出してしまいます。
世間一般的ではない、個人的な主張をする際は、是非とも根拠の裏付けであるデータや実例を事前に探す癖づけをしましょう。
(3)主語を明確にする
ウェブの読者は基本的に「飛ばし読み」をします。
多くても全テキスト量の28%程度しか読んでいないとする学術論文もあるほどです。
飛ばし読みをするウェブの読者にとっては、文中の主語欠如が興味を削ぎます。
通常の文章なら省略できるような主語も、省かない方が良いでしょう。
【例】
主語なし:佐々木主任の上司に確認したところ、懸念を示していたとのことです。
主語あり:私が佐々木主任の上司に確認したところ、佐々木主任は懸念を示していたとのことです。
特に仕事におけるコミュニケーションなどは、登場人物を明確に記載をしないと認識の齟齬が発生するので、主語を意識すると伝わりやすくなるでしょう。
(4)説得力を高める
説得力を高める構成方法には「PREP法」があります。
・結論(Point)
・理由 (Reason)
・具体例(Example)
・結論 (Point)
実際にPREP法を使った構成例を見てみましょう。
「タイトル:ゴルフにグローブは必要?」
(P)ゴルフのプレーにグローブは必要です。
(R)グローブがないと、ショットの精度が落ちたり、手の皮が剥けたりします。
(E)例えば、ゴルフクラブをフルスイングするときにグローブがないと、グリップ力が落ちて、うまくコントロールできません。スイング時の摩擦で手にケガを負うこともあります。
(P)ゴルフをするときには、必ずグローブをするようにしましょう。
どうでしょうか?内容が頭にスッと入ってこないでしょうか?
ちなみに、人気のビジネス系Youtuberの動画などを注意深く聞いてみると、大体PREP法の構成になっている事が多いです。
良い文章を書けるという事は、編集可能なYoutube動画を作成する際にも役に立つスキルの1つになります。
ビジネス系のYoutube動画を作ろうと企画している人は、まずは文章力を磨く練習を合わせて実施していくと、原稿作成作業などが捗るかもしれません。
②文章の表現力を磨く
・自分の個性(世界)を作る
文章の表現力とは、言い換えると個性です。
“「一流の映画をみろ、一流の音楽を聞け、一流の芝居を見ろ、一流の本を読め。そして、それから自分の世界を作れ」”
出典:手塚治虫の名言
表現力を磨くという事は、個性を磨くという事です。
まずは一流を真似る事を意識しながら実践していき、自分のアウトプットレベルが上がってきたなと感じられたら、我流にアレンジしていくと良いでしょう。
・日頃から短い文章でリズミカルになるように意識する
書いた文章は一晩寝かせて、文量を削る作業を実践してみるのも有効です。
この作業を繰り返すだけで、簡潔で質の高い文章を書く力が身につきます。
僕自身もnoteやWebサイトの原稿を作成する際は、少なくとも2~3回は、文章を寝かせてから加筆・修正を実施する習慣づけをしています。
今すぐ文章力が上がる5つの習慣
①書き始める前に伝えたいポイントをまとめる
文章を書く前には、必ず伝えたいポイントをまとめる癖をつけましょう。
いきなり文章を書き始めると、途中で話題が逸れたり、結論がブレたりします。
初めてブログを最近書いてみた!っという人の中には、結構そんな経験をした人が多いのではないでしょうか?
僕も初めてブログを書いた時は、先輩に3ヶ月くらいレビューしてもらい、その期間は土日も使って必死に文章を書き直していたくらいです。(振り返ると、めちゃくちゃ良い経験でした)
アウトラインと呼ばれる見出しを羅列したものから作成する習慣を付けると自分がどんなメッセージを伝えたいのか?が、客観的に理解できるようになります。
僕自身も、このnoteを書く前にアウトラインを作っているので、良かったら参考にしてみてください。
②読み手の解像度を上げる
想定している読み手の詳細を設定すると、文章が伝わりやすくなります。
何となく文章を書き進めてしまうと、誰に何を伝えているのか、自分でも迷走してしまうケースが良くあります。
例えば
「30代男性」
ではなく、
「30代男性、IT企業に勤めて8年目。独身だが結婚願望はある。婚活を始めたいが、奥手なので、なかなか踏み切れない。休日は主に動画を見て自宅で過ごす。」
くらい鮮明に設定を考えてみると、その人物が興味を示すであろうキーワードを文章内で散りばめる事ができます。
極端な例で言うと、女性をターゲットにしているブログで、いきなりプロレスの例え話をしても伝わりづらいといったような要領です。
読み手や聞き手が誰なのかを徹底的にリサーチし、情報を届ける相手に憑依するぐらいが良いでしょう。
読み手の解像度が上がれば、文章全体の骨格や文体、結論が自然と見えてきます。
③たくさん本を読む - レバレッジ・リーディングがおすすめ
文章の書き方や語彙力を身につけるためには読書が欠かせません。
ジャンルはビジネス書でも小説でも構いませんが、多読を目指しましょう。
どの本を読んだら良いか分からないという方は、本田直之氏の「レバレッジ・リーディング」がおすすめです。
「レバレッジ・リーディング」の内容を端的に言うと、「本を賢く読むための入門書」です。
本書では、本は活字で読むものであり、重要だと思った箇所にペンで線を入れたり、読み返したい部分を折ったりする事を推奨しています。
僕自身もKindle派だったのですが、この本を読んだ後に同じ方法で多読を実践すると5倍くらいの本を読めるようになりました。
本は先人の知恵を圧倒的な効率で吸収できたりもするので、文章力向上と合わせてインプット量を増やせると表現の幅をさらに広げられるのではないかと思います。
④アウトプットする環境を強制的に作る
読書や日常会話でインプットした内容は、毎日のようにアウトプットする癖をつけましょう。
毎日文章を書くなんてできない!と思われるかもしれませんが、Twitterやメモ書き程度で構いません。
書いた後は、読者側の立場になって文章を読み返し、わかりにくい部分や、文章の内容が矛盾してないかなどを確認してみてください。
また、社会人の方は、文章で難解な仕事を誰か依頼してみるのも有効です。
会話なら身振り手振りを交えて伝えられますが、文章の場合は簡潔でわかりやすい内容にするテクニックが求められます。
はじめは上手く意図が伝わらないかもしれません。
しかし、それを繰り返している間に、「どの部分が伝わりにくいのか」が分かるようになり、文章力が上がってきます。
ポイントとしては、相手がうまく理解してくれたのか?を文章で返信してもらいましょう。
主語が抜けていたり、代名詞を多く使う癖がある人は、ミスコミュニケーションが発生している事が良く理解できるはずです。
⑤第三者に添削してもらう
文章を読んだ感想を教えて!とお願いしているだけでは、読み手にとってわかりづらかった箇所の特定が困難です。
ましてや、SNSなどのリアクションだけでは、自作した文章の改善ポイントが見つからないまま、文章を書き続けていると、地獄みたいなゲームになってしまいます。
そんな時は、読書が好きな親しい友人や自分の周りで綺麗な文章を書ける人に、Googleドキュメントなどで一度添削をお願いしてみるのが有効です。
意外と知らない人が多いのだなと僕も感じたのですが、添削を依頼する際は、Googleドキュメントの提案モードを使ってもらうと修正箇所の特定が容易です。
添削した理由をコメント機能などで添えてもらうと、より鮮明に改善ポイントが見えてくるでしょう。
素晴らしい文章が書けると
素晴らしい文章が書けると、多くのメリットがあります。
・非同期コミュニケーションスキルが上がる
文章力が向上すると、非同期でもスムーズな意思の疎通ができるようになり、仕事の効率が上がります。
リモートワークの普及に伴い、ビジネスコミュニケーションの手段は、メールやチャットなどのテキストコミュニケーションにシフトしていきます。
もちろん、テキストコミュニケーションだけで全て仕事を回すのは限界があります。
しかし、1回のコミュニケーションで仕事の内容を完結に伝えられる人は、相手から奪う時間が少ないので、『仕事がデキる人』といった評価を受けていくのではないかなと個人的には思っております。
・論理的思考力が身につく
論理的思考力が高まれば、整合性のある企画書や資料の作成が作れるようになります。
数年前は、僕自身もコンサルタントと呼べるようなスキルは皆無でした。
論理的じゃないと言われたら、何が論理なのかすら分からずに、頭がピヨピヨしていたのを覚えています。
まずは、論理構造をアウトラインで作成し、文章に落とし込んで、何度も推敲してから、世の中に発信する。を繰り返す内に、自然と論理的思考力も養われていたのかなと思います。
ニューノーマル時代に文章力は「個」として生き抜くための大きな強みに
何かと何かを掛け合わせて、新しいものを創造する「掛け算思考」を持つことで、人材市場においてオンリーワンの存在になれます。
ビジネスに限らず、動画やブログで情報発信をするには、読み手を惹きつけるための文章力が必要不可欠です。
「ローマは1日にしてならず」
まずは、自分が好きな事で構わないので、発信してみましょう。
自分の制作物が、全く知らない誰かの役に立つという経験をすると、もっと役に立つ事を学んで発信していこうと思えるはずです。
いつか返ってきたらラッキーくらいの感覚で、インプットとアウトプットする事の両方を楽しめれば、自然と自分の成長に繋がるんじゃないかなと僕自身は考えています。
僕自身も、これから学んでいくであろう沢山の出来事と失敗を誰かに残せるようにアイデアを書き溜めていこうと思います。