寒い地域で新規感染者が過去最多を更新 関係は?
『寒い地域で新規感染者が過去最多を更新 関係は?』
新興感染症の医療の立場から
①空気の乾燥により、呼吸器・上気道の粘膜も乾燥気味になり、ウイルスな
ど病原菌に対する生体防御機能(喉や鼻腔内などの粘液物質)が下がります。乾燥は、上気道への感染症の発症に好ましい環境状況となります。
②気温(室温)が下がると生体内の温度も下がり、生体内の温度が1℃下がる
と、免疫機能は約60%下がります(個人差有り)。
なので、冬場の室温は26℃くらいで、加湿器で湿度60%くらいが適切です。
基本的に、生物(恒温動物)は体を温めないと、疲れが残ります。したがって、特に、寒い冬季は、室温を上げて、体の冷えに注意が必要です。
③これまでの研究成果より、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の活動期間は、37℃で約1日、27℃で約7日、4℃で約10日以上とされています。これは、SARS-CoV-2をはじめとしたウイルスの特徴です。なので、ウイルスや細菌の増殖、例えば、らい病の原因のらい菌などの研究では、体温が低い(27℃)くらいのアルマジロなどを用いてワクチンや治療法の研究が行われています。
つまり、この3つの条件が揃った環境下では、COVID-19の感染拡大が起こり易いと考えられています。
北海道は、まさに上記3つの環境に当てはまります。
冬季において、室温26℃、湿度60%、これは、感染症や他の病気の発症予防にとって、とても重要です。
がん治療専門ドクター/癌ゲノム医療/新興感染症 by 京都@Takuma H
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